Theia:オープンソースのStructure from Motionライブラリ

度々似たような話題ですが(笑)
また別のオープンソースStructure from Motionライブラリを見つけた↓

Theia

Theia-SfM

TheiaChris Sweeneyが開発したコンピュータービジョンライブラリで、効率的で信頼性の高いStructure from Motion(SfM)アルゴリズムを提供するために作られました。このライブラリは、研究者達へmulti-view reconstructionのための簡単に拡張可能なbox-toolの提供を目指しています。
姿勢推定、特徴検出と特長記述、マッチング、再構築のための多くの共通アルゴリズムが実装されています。シンプルなインターフェイス、少ない依存関係、そして豊富なドキュメントが用意されています。

ライセンスは修正BSDライセンス(New BSD License)なので商用利用も可能。
ソースコードはこちら↓
https://github.com/sweeneychris/TheiaSfM


スポンサーリンク


このライブラリは、ACMが主催するOpen Source Software Competition 2015でファイナリストにまで残ったライブラリだそうです。
(それがどれほどすごいことなのかはよくわかりません。。。)

もともとはカリフォルニア大学サンタバーバラ校のFour Eyes Labで開発されていたものがベースで、後にオープンソース化されたものだそうだ。
現在の開発の中心となっているChris Sweeney氏のページはこちら↓
http://cs.ucsb.edu/~cmsweeney/

Theiaライブラリのビルド方法を見てみたら、以下のライブラリに依存しているらしい。


スポンサーリンク

この手のライブラリではお馴染みのCeres Solverが入っている。ここの解説にもある通り、Ceres Solverは「非線形問題」を解くためのライブラリ。Structure from Motionでは、推定した変換行列の再投影誤差が最小となるパラメータを求めるBundle Adjustment処理で使われている。(最近やっと理解)

ちょっとライブラリの構成を眺めてみた。OpenMVGのサンプルでも感じたけど、Structure from Motionのライブラリって、画像のExifデータを利用する仕様が割と当たり前なのね。大抵、ライブラリにカメラの機種ごとのプロファイルデータベースもセットになっている。


スポンサーリンク

関連記事

SSD (Single Shot Multibox Detector):ディープラーニングによる一般...
JavaScriptとかWebGLとかCanvasとか
pythonの機械学習ライブラリ『scikit-learn』
ブログのデザイン変えました
Kinect for Windows v2の日本価格決定
PyDataTokyo主催のDeep Learning勉強会
Kubric:機械学習用アノテーション付き動画生成パイプライン
ZBrushで作った3Dモデルを立体視で確認できるVRアプリを作る
Polyscope:3Dデータ操作用GUIライブラリ
チャットツール用bot開発フレームワーク『Hubot』
ポイントクラウドコンソーシアム
PyMC:Pythonのベイズ統計ライブラリ
iPhone x ロボットハッカソン~RomoのiPhone用SDKで目覚ましアプリを作る~
動的なメモリの扱い
Raspberry Pi
Google製オープンソース機械学習ライブラリ『TensorFlow』のWindows版が公開された
Twitter APIのPythonラッパー『python-twitter』
Super Resolution:OpenCVの超解像処理モジュール
Raspberry PiのGPIOを操作するPythonライブラリ『RPi.GPIO』の使い方
コンピュータビジョンの技術マップ
Raspberry PiでIoTごっこ
OANDAのfxTrade API
Point Cloud Libraryに動画フォーマットが追加されるらしい
Python for Unity:UnityEditorでPythonを使えるパッケージ
Digital Emily Project:人間の顔をそっくりそのままCGで復元する
Unity ARKitプラグインサンプルのチュートリアルを読む
MVStudio:オープンソースのPhotogrammetryツール
C#で使える遺伝的アルゴリズムライブラリ『GeneticSharp』
OpenVDB:3Dボリュームデータ処理ライブラリ
Kinect for Windows V2のプレオーダー開始
立体視を試してみた
ROMOハッカソンに行ってきた
海外ドラマのChromaKey
Deep Learningとその他の機械学習手法の性能比較
UnityでLight Shaftを表現する
python-twitterで自分のお気に入りを取得する
UnityプロジェクトをGitHubで管理する
Konashiを買った
iPhoneアプリ開発 Xcode 5のお作法
オープンソースのロボットアプリケーションフレームワーク『ROS (Robot Operating S...
iPadをハンディ3Dスキャナにするガジェット『iSense 3D Scanner』
Webサイトのワイヤーフレームが作成できるオンラインツール

コメント

  1. わたなべ より:

    いつもCV関係の紹介記事、参考にさせていただいてます。
    このTheia、作者がWindows向けに作っていないため、何回かCMakeで挑戦してみましたがceres等他の必要なライブラリ部分で詰まり中断していました。

    Visual Studio 2015(Update 3)/2017限定になりますが、C++のオープンソフトウェアパッケージ管理のvcpkgにTheiaが登録されたため、(vcpkgを導入すれば)コマンドライン1行たたくだけで使えるようになっています。vcpkg自体もGitHubからpullしてbatファイルを叩くだけなので簡単でした。

    exeもありますが、APIを利用できる感じになっているので、SfM部分を勉強したりトレンド(CVPR2017のHybridSfMも最近実装されました)をおいかけたりするには良さそうです。