OpenCVバージョン3.3.0がついに正式リリースされましたね。
OpenCV 3.3.0
OpenCV 3.3 has been released with greatly improved Deep Learning module and lots of optimizations.
dandelionさんがChange Logsを日本語訳しています↓
https://github.com/atinfinity/lab/wiki/OpenCV-Change-Logs%EF%BC%88%E6%84%8F%E8%A8%B3%EF%BC%89#3.3
ということで、さっそくsfmモジュールのビルドですね!(←しつこい)
結論から言うと、今回ついにビルドに成功しました。決め手はCMAKE_DEBUG_POSTFIXだった。
これまで何度も挑戦しては失敗してきたのだ…




ビルド
今回もビルド環境はこちら。VC14でx64ビルド。
- Windows 10 Pro
- Visual Studio Community 2015
- CMake 3.8.2
使用した依存ライブラリのバージョンは以下。この順にビルドしていく。
- Eigen 3.3.4
- gflags 2.2.1
- google-glog 0.3.5
- suitesparse-metis-for-windows-1.3.1
- ceres-solver-1.12.0
- VTK-8.0.0
- opencv-3.3.0, opencv_contrib-3.3.0
これまでと同様、こちらの記事を参考にした。↓
http://qiita.com/ChaoticActivity/items/3888e886925ef0f84926
各ライブラリのバージョンが新しくなったことで手間がだいぶ減って楽になった。
Eigen
3.2.10を普通にcmakeして、Visual Studioでバッチビルド(ALL_BUILD, INSTALL)した。
Gflags
gflagsはcmakeで
BUILD_SHARED_LIBS
BUILD_STATIC_LIBS
にチェックを入れ、さらに
CMAKE_DEBUG_POSTFIX
を追加し、Stringパラ―メータ’d’を設定しておいた。
glogもそうだが、前回までこれを設定していなかったのでビルドに失敗していたのだ。デフォルトだと、gflagsとglogはDebugビルドとReleaseビルドで出力されるlibファイル名が同じなので上書きされてしまうのだ。
後はGenerateして、Visual Studioでバッチビルド(ALL_BUILD, INSTALL)した。
Glog
同梱のgoogle-glog.slnファイルは使わず、cmakeを使う。
先ほどビルドしたGflagsはまだここでは指定しない。
Gflagsと同様に、
CMAKE_DEBUG_POSTFIX
を追加し、Stringパラ―メータ’d’を設定してGenerateしてVisual Studioでバッチビルド(ALL_BUILD, INSTALL)した。
suitesparse-metis-for-windows
suitesparse-metis-for-windowsは一部コードを書き換える。
metis/GKlib/gk_arch.hの61行目から
#ifdef __MSC__ /* MSC does not have rint() function */ #define rint(x) ((int)((x)+0.5)) /* MSC does not have INFINITY defined */ #ifndef INFINITY #define INFINITY FLT_MAX #endif #endif
となっているが、Visual Studio 2015環境でこの定義は不要なのでコメントアウト。(消しちゃっても良いんだけど)
// #ifdef __MSC__ /* MSC does not have rint() function */ // #define rint(x) ((int)((x)+0.5)) /* MSC does not have INFINITY defined */ // #ifndef INFINITY // #define INFINITY FLT_MAX // #endif // #endif
cmakeの設定はデフォルトのままでOK。
Ceres-Solver
CeresSolverは最新の1.13.0ではなく、1.12.0を使った。
ビルドに時間がかかるので、cmakeの設定で不要な
BUILD_EXAMPLES
BUILD_TESTING
のチェックは外しておく。
先ほどビルドしたglog, gflags, suitesparse-metis-for-windowsを指定し、GenerateしてVisual Studioでバッチビルド(ALL_BUILD, INSTALL)した。
VTK
基本はデフォルトのまま、ここを参考に↓
https://gist.github.com/UnaNancyOwen/9d16060714ba9b28f90e#file-vtk8-0-0-md
CMAKE_DEBUG_POSTFIX
に”-gd”を追加した。
OpenCV
cmakeで
OPENCV_EXTRA_MODULES_PATH
にopencv_contrib-3.3.0/modules/
を追加。
WITH_CUDA
はチェックを外しておく。
GenerateしてOpenCV.slnを開いてバッチビルド。
さあ、やっとここへ辿り着いたぞ。
http://qiita.com/ChaoticActivity/items/178d23508b92a09e59ea
疲れた。。。
関連記事
geometry3Sharp:Unity C#で使えるポリゴ...
サンプルコードにも間違いはある?
Google App Engine上のWordPressでA...
WordPress on Google App Engine...
BlenderでPhotogrammetryできるアドオン
Open3D:3Dデータ処理ライブラリ
Blender 4.2以降のWindowsPortable版...
Live CV:インタラクティブにComputer Visi...
Theia:オープンソースのStructure from M...
U-Net:ディープラーニングによるSemantic Seg...
書籍『イラストで学ぶ ディープラーニング』
Point Cloud Consortiumのセミナー「3D...
iPhoneで3D写真が撮れるアプリ『seene』
OpenCV
HD画質の無駄遣い
ブログが1日ダウンしてました
Raspberry PiでIoTごっこ
ZBrushで作った3Dモデルを立体視で確認できるVRアプリ...
Adobeの手振れ補正機能『ワープスタビライザー』の秘密
libigl:軽量なジオメトリ処理ライブラリ
Deep Learningとその他の機械学習手法の性能比較
IronPythonを使ってUnity上でPythonのコー...
DensePose:画像中の人物表面のUV座標を推定する
Model View Controller
RefineNet (Multi-Path Refineme...
BGSLibrary:OpenCVベースの背景差分ライブラリ
Pylearn2:ディープラーニングに対応したPythonの...
UnityでOpenCVを使うには?
オープンソースの物理ベースレンダラ『Mitsuba』をMay...
OpenVDB:3Dボリュームデータ処理ライブラリ
WebGL開発に関する情報が充実してきている
Swark:コードからアーキテクチャ図を作成できるVSCod...
オープンソースの取引プラットフォーム
Mechanizeで要認証Webサイトをスクレイピング
CGレンダラ研究開発のためのフレームワーク『Lightmet...
Cartographer:オープンソースのSLAMライブラリ
Mitsuba 2:オープンソースの物理ベースレンダラ
bpy-renderer:レンダリング用Pythonパッケー...
Point Cloud Libraryに動画フォーマットが追...
AnacondaとTensorFlowをインストールしてVi...
Unity ARKitプラグインサンプルのチュートリアルを読...
NeuralNetwork.NET:.NETで使えるTens...


コメント