写真に3Dオブジェクトを違和感無く合成する『3DPhotoMagic』

2014.10.11

Twitterで知ったんだけど、10月6日～8日にロサンゼルスで開催されたAdobe MAX 2014というカンファレンスの、将来搭載されるかもしれない新技術をプレゼンテーションする「Sneak Peeks」というセッションの内容がすごい。全部で13のプロジェクトが紹介されたらしいんだけど、中でも3DPhotoMagicというのが個人的にツボ。
これは写真に3Dオブジェクトを違和感無く合成するための技術。実写と3DCGを合成する話は結構昔からあるんだけど、違和感無く合成するためには写真の撮影環境の情報を別途計測して利用する方法が主流だった。このプロジェクトは撮影環境の情報を写真1枚から推定してしまう技術なわけです。



3Dオブジェクトを合成する上で必要となる情報は、カメラのレンズの情報(歪みやパースなど)や、写真内に写っている物の位置関係、そして照明環境。ハリウッドの大作映画だと、これらの情報を撮影時に記録したり、撮影後の画から人海戦術で入力したりしてましたね。今まで人的な作業が非常に多いジャンルだったけど、これらが1枚の画像からサクッとできちゃう技術だそうです。
 


 
この「Sneak Peeks」で発表される技術は、Adobe製品への搭載を確約するものではなく、あくまで可能性のプレゼンテーションだけど、やっぱり期待してしまう。
その他に発表されたプロジェクトについてはこちらの記事が詳しい↓
「この昼の写真、夜にしてよ」→ できるんです！　Adobeの新技術発表会「Sneak Peeks」で発表された技術群がすごい
 

関連記事

自前Shaderの件 解決しました

ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 失敗のリカバー

ベイズ推定とグラフィカルモデル

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる おでこ(？)のバ...

ゴジラ(2014)のディティール制作の舞台裏

PCA (主成分分析)

ZBrushのハードサーフェイス用ブラシ

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる

オープンソースのロボットアプリケーションフレームワーク『RO...

HD画質の無駄遣い

布地のシワの法則性

FreeMoCap Project：オープンソースのマーカー...

Unityの薄い本

PGGAN：段階的に解像度を上げて学習を進めるGAN

PythonでBlenderのAdd-on開発

トランスフォーマーロストエイジのメイキング

画像生成AI Stable Diffusionで遊ぶ

Deep Fluids：流体シミュレーションをディープラーニ...

CGWORLD CHANNEL 第21回ニコ生配信は『シン・...

この連休でZBrushの スキルアップを…

Digital Emily Project：人間の顔をそっく...

オープンソースのネットワーク可視化ソフトウェアプラットフォー...

Raytracing Wiki

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』"あのキャラク...

TensorFlowでCGを微分できる『TensorFlow...

BlenderのPython環境にPyTorchをインストー...

イタリアの自動車ブランドFiatとゴジラがコラボしたCMのメ...

Polyscope：3Dデータ操作用GUIライブラリ

紅葉 その4

Mask R-CNN：ディープラーニングによる一般物体検出・...

スターウォーズ エピソードVIIの予告編

ZBrushCore

Multi-View Environment：複数画像から3...

CGのためのディープラーニング

BGSLibrary：OpenCVベースの背景差分ライブラリ

ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 口内の微調整・身...

ガメラ生誕50周年

Dlib：C++の機械学習ライブラリ

フリーのUV展開ツール Roadkill UV Tool

フルCGのウルトラマン！？

Alice Vision：オープンソースのPhotogram...

コメント