海洋堂 20cmシリーズ『84ゴジラ』 眼の塗装

前回で口内の塗装は終えた。



次は眼を塗っていく。
84ゴジラの目は昭和ゴジラの中ではかなり凝っていて、劇中でも目のドアップが印象的。84ゴジラの目には虹彩があって毛細血管も描かれている。

そういえば最近、84ゴジラの公式のヴィジュアルブックが出ましたね↓
http://godzilla.store/shop/g/gGSG0620006/

虹彩のあるゴジラの塗装は3度目か。
ゴジラ2000ミレニアムの眼の塗装
まただいぶ時間が空いたけど、前回の続きで、酒井ゆうじ造型工房の20cm ゴジラ 2000ミレニアムの塗装の話。 酒井さんのゴジラ2000の雛形バージョンが量産フィギュア化されている恐ろしい時代ですが、今オイラが組み立ててるのは映画に出てきた...

酒井ゆうじ造型工房『20cm ビオゴジ出現』眼の塗装のやり直し
前回、ビオゴジの眼を塗ってみたけど、何となく気に入らなかった。↓ 虹彩が小さすぎて、白目が目立ち過ぎだったのと、左右の眼の焦点が合ってなくて大変残念な顔になっていたのでやり直す。このビオゴジの眼を塗るのはこれで3回目です。。。 ということで...

眼の塗装プラン

眼の塗装プランとしては以下のような感じ。

  1. ラッカー系で白目を塗る
  2. ラッカー系で黒目の概形を描く
  3. アクリル系で虹彩を描き込む
  4. アクリル系で毛細血管の雰囲気でウォッシング
  5. アクリル系で瞳孔を描く
  6. エナメル系でつや出しコーティング

当然ですが、眼の塗装には細い面相筆を使います。


スポンサーリンク


結果から先に言ってしまうと、虹彩は1度失敗してやり直しました。

白目の塗装

まずは白目を塗る。最初は調色してアイボリーっぽい色を使おうかとも思ったけど、後々のレタッチを想定して、Mr.カラー クールホワイトをそのまま白目の色として使う。白目の色味は最後のコーティングにクリアーカラーを使って調整する予定。
眼全体にクールホワイトを筆塗り。この段階でははみ出しても気にしない。(どうせ後で皮膚のベースとなる黒を塗るので)






黒目の概形を描く

白目の塗装が乾いたら、その上からMr.カラー ウィノーブラックで黒目の概形を描き込む。
同心円状に少しずつ様子を見ながら黒を塗り広げて良いバランスを見つけます。






虹彩を描く

描いた黒目が乾いたら、その内側にタミヤカラー アクリル塗料のブラウン+レッドブラウンにスモークとクリアーオレンジを少量混ぜて作った暗いブラウンで虹彩を描く。







ちょっと暗過ぎたか?

瞳孔を描く

虹彩のブラウンが乾いたら、そのさらに内側にタミヤカラー アクリル塗料のブラックで瞳孔を描く。塗料を溶剤少な目でやや粘り気のある状態にして、ちょこんと乗せる感じで塗ります。







う~ん、分かりづらいな。。。

全身のベース塗装

瞳孔のブラックが乾いたら、ここで全身のベースとなる黒塗装をしておく。
塗装前に眼、口、手足の爪先はマスキングテープとマスキングゾルで大雑把にマスキング。



ちなみに、手足の爪はクールホワイトにクリアーイエロー少量を加えて作ったアイボリーで塗っておいた。

ベース塗装に使ったのはいつも通り(?)ガイアノーツのサーフェイサー エヴォ ブラック。エアブラシでしっかり吹いた。



スポンサーリンク

バランスの確認

ベースの黒塗装が乾いたら、眼、口のマスキングを剥がし、暗い色の皮膚と目の色のバランスをチェックする。







やっぱり虹彩の色が暗過ぎてよくわからないな。目力が無いというか。

黒目の大きさを修正

しばらく眺めて、黒目をもう少し大きくすることにした。三白眼のバランスは難しいですね。
再びMr.カラー ウィノーブラックで黒目の概形を最初よりも少し大きく描く。






虹彩の描き直し

黒目の修正の伴って虹彩も描き直しになるわけだけど、もっとコントラストがハッキリするように色味を変えることにした。

タミヤカラー アクリル塗料のレッドブラウン+クリアーレッド少量で赤味の彩度を増したブラウンを虹彩の色とする。







虹彩の際部分は、溶剤を含ませた筆で撫でて少しぼかしてみたつもり。

毛細血管風の塗装

84ゴジラは劇中で目元のドアップがあることもあり、白目が毛細血管で血走っているイメージ。
とはいえ、この20cmサイズのキットで毛細血管を描き込むのは至難の業なので、毛細血管”風”の雰囲気塗装をやってみる。

タミヤカラー アクリル塗料のクリアーレッドを溶剤多めで溶いて、白目部分にウォッシング。







こうすれば白目の際付近は赤っぽいグラデーションになるので、遠目からは眼が血走って見えるはず。

瞳孔の描き直し

再び瞳孔を描きます。同じくタミヤカラー アクリル塗料のブラックで虹彩の内側に瞳孔を描く。最初よりも大きめ。






眼球のクリアーコーティング

最後に、眼球全体をクリアー系の塗料でコーティングしてつやを出しつつ色味を整える。
タミヤカラー エナメル塗料のスモークにクリアー、クリアーイエローを少量加えて作った濁ったクリアーカラーを眼全体に塗る。







凹部分に塗料が流れ、目の周りに自然な影が落ちてくれる。凸部分に塗料が乗りにくいので何回かに分けて塗ります。

とりあえず眼の塗装はこんなところで、目の周りのレタッチは次回。

このキットの制作記事まとめページを作りました↓



スポンサーリンク

関連記事

サンダーバード ARE GO
『株式会社カラー10周年記念展』を見てきた
バンダイ LMHG エヴァンゲリオン初号機 キャンディ塗装
ワンダーフェスティバル2018[冬]に行ってきた
ファインモールド 1/144 ミレニアム・ファルコン マーキング塗装
S.H.MonsterArtsをターンテーブルで
ビリケン商会 メカゴジラⅡ 耳パーツの型取り・複製 やり直し
メカコレクション『ウルトラホーク3号』 シルバー塗装・再び表面処理
バンダイスピリッツ EG 1/144 RX-78-2 ガンダム 表面処理
ファインモールド 1/144 ミレニアム・ファルコン 完成!
海洋堂 20cmシリーズ『ガメラ 1999』 全身・腹甲のベース塗装
ゴジラ 60周年記念 デジタルリマスター版 公開
海洋堂 20cmシリーズ『キンゴジ』 全身のグラデーション塗装
MeshroomでPhotogrammetry
酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 ベース塗装
リメイク版ロボコップスーツのメイキング
最近のフィギュアの製造工程
海洋堂 20cmシリーズ『ガメラ 1999』 腹甲・甲羅の塗装
ゴジラのガレージキットの塗装
ゴジラ2000ミレニアムの口の中の塗装
2500件以上の応募があれば『シン・ゴジラ』フィギュア付きMOOKが発刊!
スター・ウォーズ ビークルモデル『レイザー・クレスト』 マスキング・シルバー塗装
ビリケン商会 メカゴジラⅡ 眼の2次原型の型取り・複製
ビリケン商会 メカゴジラⅡ 眼の型取り 再挑戦
海洋堂 20cmシリーズ『キンゴジ』 全身のグラデーション塗装 その3
ビリケン商会 メカゴジラⅡ 眼の2次原型を作る
映画『シン・ゴジラ』のワールドプレミア イベント
『シン・ゴジラ第4形態 雛型レプリカフィギュア』が届いた!
海洋堂 20cmシリーズ『モスゴジ』 失敗箇所のレタッチ
海洋堂の20cm ガメラ ソフビキットも再販
ゴジラムービースタジオツアー
酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 瞬間接着剤でパーツの接着
酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 表面処理 その2
酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 欠けた牙の修復・口内の塗装
海洋堂 20cmシリーズ『デスゴジ』 クリアーオレンジVer. 電飾のための工作 その3
恐竜骨格のプラモデル
国産ゴジラの総監督は庵野秀明
一番くじのシン・ゴジラ ソフビフィギュアが新たなカラーリングで登場
薩摩剣八郎のゴジラ剣法
模型をターンテーブルで撮影
ハリウッド版ゴジラ 最新クリップ
映画『ゴジラ-1.0』を観た (ネタバレ無し)

コメント