UnityのAR FoundationでARKit 3

6月にAppleのARKit 3が発表されて、それが利用できるのはiOS 13からということでワクワクしながら待っておりました。(持っているなけなしのiPhoneでは怖くてベータ版をインストールできなかった)
https://developer.apple.com/jp/augmented-reality/arkit/

Frame SemanticsのpersonSegmemntationWithDepthが実際どんな感じなのか試してみたいな。

今年の1月にUnity-ARKit-Pluginを使ってでちょっとARKit遊びをしてみたけれど、



ARKit 3以降はUnity-ARKit-Pluginではなく、AndroidのARCoreも含めて全てAR Foundationから利用する形になるらしい。

AR Foundation 3.0

AR Foundationを使用すれば、Unity上でマルチプラットフォームな方法で様々なARプラットフォームを操作できます。このパッケージはUnity開発者が使用できるインターフェイスを提供しますが、AR機能自体は実装していません。ターゲットとなるデバイスでAR Foundationを使用するには、そのプラットフォーム用の別のパッケージも必要となります。(例:iOSならARKit XR Plugin、AndroidならARCore XR Plugin)

AR Foundationは、以下のコンセプトに対応したデバイスを扱うためのMonoBehaviourとAPIのセットです。

  • World tracking: 物理空間上でのデバイスの位置・向きのトラッキング
  • Plane detection: 水平・垂直な平面の検出
  • 点群 (特徴点)
  • Reference points: デバイスが追跡する任意の位置・向き
  • Light estimation: 物理空間の平均色温度・明るさの推定
  • Environment probes: 物理環境の特定の領域を表すキューブマップの生成
  • Face tracking: 人の顔の検出・トラッキング
  • Image tracking: 2D画像の検出・トラッキング
  • Object tracking: 3Dオブジェクトの検出

AR Foundation 1.0から移行する場合は、移行ガイドをご覧ください。

https://blogs.unity3d.com/2019/06/06/ar-foundation-support-for-arkit-3/

AR Foundationは、今までARプラットフォームごとに別々だったUnity Pluginの、Unity側のインターフェイスを統合したようなイメージですね↓

AR Foundation

ということで、ARKitを使うにはこちらのプラグインも必要↓

ARKit XR Plugin

ARKit XR Pluginパッケージを使えば、UnityのマルチプラットフォームXR APIを通じてARKitを利用できます。
このパッケージは、以下のXRサブシステムを実装しています:


スポンサーリンク

このバージョンのARKit XR Pluginは以下の機能をサポートしています:

  • Device Localization
  • Horizontal Plane Detection
  • Vertical Plane Detection
  • Point Clouds
  • Pass-through Camera View
  • Light Estimation
  • Reference Points
  • Hit Testing
  • Session Management
  • Image Tracking
  • Object Tracking
  • Environment Probes
  • Participants

フェイストラッキングのサポートは、別の”ARKit Face Tracking“パッケージで利用できます。
AppleのApp Storeでは、アプリ開発者がフェイストラッキングを使用する予定がない場合に、バイナリにフェイストラッキングに関わる特定のシンボルを含むアプリを拒否します。そのため、曖昧さを回避するためにフェイストラッキングのサポートを別のパッケージに分割しました。


スポンサーリンク


AR FoundationのサンプルコードはGitHubにある↓
https://github.com/Unity-Technologies/arfoundation-samples

このサンプルが動作するUnityのバージョンは2019.2以降とのことなので、とりあえずインストール。
何か、Unityにほとんど触らないままバージョンを変え続けている気がする。Unityのバージョン管理はUnity Hubでラクチンだけど。

とりあえず1から始めるBasic Setupを日本語訳したと思われる記事を参考にちょっといじってみてから↓
https://qiita.com/fushikky/items/e43a1974d0f833121804

1からやるとPlayer Settingsがちょいちょい面倒なのね。
https://qiita.com/JunSuzukiJapan/items/e7c04072ac5e83fa6595

エディタは最近お気に入りのVSCodeを使おう。WindowsでもMacでも同じ使用感なので混乱しなくていい。
UnityのScriptを書く上で便利な拡張機能はこちらを参考にインストールした↓
https://qiita.com/kuronekoieko0305/items/bb2624a77c0e19d50b47

10年前、iPhone 3GSの時代に球面のレイトレーシングが手の平サイズのデバイス上で動いて感動したけど、その頃から考えるとすごい進歩だよな。
iPhone 3GSがますます欲しくなる動画
iPhone 3GSでレイトレーシング これってやっぱり描画出来るのは球面だけかな。 欲しいなぁiPhone 3GS。


スポンサーリンク

関連記事

ZBrushで人型クリーチャー
ZBrushの作業環境を見直す
Unityで360度ステレオVR動画を作る
映画『シン・仮面ライダー』 メイキング情報まとめ
デザインのリファイン再び
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』"あのキャラクター"のメイキング
WordPressのテーマを自作する
Blendify:コンピュータービジョン向けBlenderラッパー
Unity MonoBehaviourクラスのオーバーライド関数が呼び出される順番
ゴジラ(2014)のディティール制作の舞台裏
libigl:軽量なジオメトリ処理ライブラリ
TVML (TV program Making language)
ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編
OpenCV 3.1から追加されたSfMモジュール
BlenderのGeometry Nodeで遊ぶ
SONY製のニューラルネットワークライブラリ『NNabla』
iPhone 11 Pro→ iPhone 13 Pro
クラスの基本
OpenCVで動画の手ぶれ補正
OpenCVでiPhone6sのカメラをキャリブレーションする
ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 横顔のシルエットをリファレンスに合わせる
2022年4月 振り返り
Runway ML:クリエイターのための機械学習ツール
openMVGをWindows10 Visual Studio 2015環境でビルドする
trimesh:PythonでポリゴンMeshを扱うライブラリ
Accord.NET Framework:C#で使える機械学習ライブラリ
Texturing & Modeling A Procedural ApproachをGoo...
WordPressの表示を高速化する
adskShaderSDK
Kubric:機械学習用アノテーション付き動画生成パイプライン
UnityからROSを利用できる『ROS#』
iOSデバイスのためのフィジカル・コンピューティングツールキット『konashi(こなし)』
書籍『3次元コンピュータビジョン計算ハンドブック』を購入
Raspberry Piでセンサーの常時稼働を検討する
Ambient Occlusionを解析的に求める
WebGL開発に関する情報が充実してきている
ニンテンドー3DSのGPU PICA200
2012のメイキングまとめ(途中)
Mitsuba 2:オープンソースの物理ベースレンダラ
SIGGRAPH ASIAのマスコット
ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 頭頂部の作り込み・舌の追加
Webサイトのワイヤーフレームが作成できるオンラインツール

コメント