海洋堂 20cmシリーズ『ガメラ 1995』眼の塗装

半年ほど放置していたガメラも作業再開。



口内を塗り終え、眼の塗装の段取りを考えていた。白目は前回すでにMr.カラーのピュアホワイトで塗りつぶしておいた。




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特にこのG1ガメラは昭和ガメラの風貌を色濃く残して頭が大きく、眼も大きくて目立つのでしっかり塗ってやろうと。
こちらを参考に↓

平成ガメラ パーフェクション (DENGEKI HOBBY BOOKS)

虹彩のある眼の塗装は過去何度かやっているけど、失敗の積み重ねでもあった。
ゴジラ2000ミレニアムの眼の塗装
まただいぶ時間が空いたけど、前回の続きで、酒井ゆうじ造型工房の20cm ゴジラ 2000ミレニアムの塗装の話。 酒井さんのゴジラ2000の雛形バージョンが量産フィギュア化されている恐ろしい時代ですが、今オイラが組み立ててるのは映画に出てきた...

酒井ゆうじ造型工房『20cm ビオゴジ出現』の眼の塗装
前回の記事。↓ この「20cm ビオゴジ出現」キットを長らく放置していた1番大きな理由は、平成VSシリーズのゴジラの眼の虹彩が複雑で難しかったから。実際、1度塗るのに失敗しましたからね。 プランを立て直してリベンジなのです。 眼だけでなく、...

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海洋堂 20cmシリーズ『84ゴジラ』 眼の塗装
前回で口内の塗装は終えた。 次は眼を塗っていく。 84ゴジラの目は昭和ゴジラの中ではかなり凝っていて、劇中でも目のドアップが印象的。84ゴジラの目には虹彩があって毛細血管も描かれている。 そういえば最近、84ゴジラの公式のヴィジュアルブック...


何度も失敗した末に、リカバーしやすいように眼の塗装を皮膚の塗装より前にやるようになったのでした。怪獣系の皮膚の色は大抵隠蔽力の強い色なので、眼の塗装をはみ出した時のリカバーに使いやすいのです。

今回ちょっと試してみたいことがある。虹彩の下地にシルバーを使って反射層にして、その上からクリアーカラーを重ねて色を載せていく。途中で失敗してもリカバーしやすいように、基本的に塗料の原色そのままを使う。全体の色調は最後に混色したクリアーカラーを使って整える方針。

ということで、今回の眼の塗装の段取りは以下。(1はすでに終わっている)


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  1. 眼全体に白目のベース色を塗る(ラッカー系ホワイト)
  2. 虹彩の反射層を塗る(ラッカー系シルバー)
  3. 虹彩の中心部の色を塗る(ラッカー系クリアーイエロー)
  4. 瞳孔を塗る(ラッカー系ブラック)
  5. 虹彩の外縁部の色を塗る(ラッカー系クリアーグリーン)
  6. 黒目の縁を塗る(アクリル系ブラック)
  7. 眼と皮膚の境界の粘膜の色を塗る(アクリル系クリアーレッド)
  8. 眼全体を濁らせる(エナメル系スモーク+クリアーイエロー)

また、84ゴジラで左右の目の大きさがバラバラになってしまった失敗教訓を生かして、虹彩の塗装に入る前にまずはガンダムマーカーで黒目のアタリを描いておく。左右のバランスを見ながら少しずつ大きさを合わせながら描いた↓



片側を塗ってからスマホで写真を撮って、アプリで左右反転させた画像を見ながら塗ると楽だと気づいた。

このアタリに従ってガイアノーツのEx-シルバーで虹彩のベースとなる反射層を塗る。眼の塗装の失敗を防ぐ方法として、最近はとりあえず下したての筆を使うようにしている(笑)



シルバーの上からガイアノーツのクリアーイエローを塗る。(Mr.カラーのクリアーイエローでも良いんですが、単純に今回手持ちがガイアノーツのだけだったのです)



ここで瞳孔を塗る前に再びガンダムマーカーでアタリを描いておく。(瞳孔を塗るのはクリアーイエローの前でも良かったんだけど)



アタリを目安に瞳孔をMr.カラーのウィノーブラックで描く。



先に塗っておいたクリアーイエローを瞳孔の際に少し残すように、虹彩の外縁にクリアーグリーンを塗る。今回はMr.クリアカラーGXのGXクリアグリーンを使った。



タミヤカラーアクリル塗料のブラックで虹彩の縁を塗る。ここで何でアクリル系を使うかというと、虹彩の縁を少しぼかしたいから。塗ってから溶剤で拭き取ってぼかし効果を狙う。



そして、はい拭き取り失敗。。。



ラッカー塗料の上に塗ったアクリル塗料は、アクリル系の溶剤で完全に拭き取れるわけではないことを利用してぼかし効果を狙ったんだけど、裏目に出た。
結局白目をMr.カラー ピュアホワイトでレタッチ。



白目をレタッチしたら、白目ののっぺりとした感じが気に貼り始めたので、ここで急遽白目にも少し色味を足すことにする。
タミヤカラー アクリル塗料のホワイト+クリアーイエロー少量で薄いクリーム色を作り、溶剤多めに溶いて白目に塗り足す。



溶剤多めなので流動性が高く、凸部に色が残りにくいので自然と縁付近に多く色が残り、陰影効果で立体感が出る(はず)
虹彩の縁もここでぼかしておく。

白目と皮膚の際にタミヤカラー アクリル塗料のクリアーレッドを塗り、下瞼の粘膜っぽさを出す。



タミヤカラー エナメル塗料のスモーク+クリアーイエロー少量で濁ったクリアーカラーを作り、眼全体に塗っていく。
これは白目の色調を整えつつ、涙層のような光沢を出したいから。ここでも凹部に色が乗りやすくなるので陰影効果が生まれる。



乾いたら皮膚のベース色を塗っていく。皮膚のベース色には隠ぺい力の強いガイアノーツのメカサフ スーパーへビィを使った。(まあ、サーフェイサーですけど)



良い雰囲気じゃないでしょうか。
眼が奥まったところにあった84ゴジラと比べて、ガメラは眼が大きく露出していて筆を入れやすかったな。

ついでに、下アゴパーツの大きな牙の際は結局エアブラシでもぼかしを入れた。



下アゴも取り付けた状態で雰囲気を見る。おお、ガメラだ。



その後、眼全体のクリアーコーティングは透明エポキシ樹脂や瞬間接着剤を試したりもしたんだけど、それはまた別の機会に。

次は全身のベース塗装を進めて行く。
続きは次回。

このキットの制作記事まとめページを作りました↓



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