Mayaのプラグイン開発

Mayaのプラグイン開発を学び始めたのは、修士論文がきっかけだった。
研究テーマは自分で決めたわけだけど、やたらと壮大な妄想を描いて、モデリング・アニメーション・レンダリング全てが実装されていないと実証できない内容だった。もちろん全て自分で実装する時間もスキルも全く持ち合わせていなかった。(当時そこで諦めなかったのはちょっとエライというか、無謀だったと思う)。
そこで、身近な統合CG制作ツールの力を借りようと思った。


スポンサーリンク


この本を買った↓

Complete Maya programming―日本語版 MayaプログラマのためのMEL、C++

サンプルコードのページ

この書籍は英語版だと第2巻も出版されている。

Complete Maya Programming Volume II: An In-depth Guide to 3D Fundamentals, Geometry, and Modeling (The Morgan Kaufmann Series in Computer Graphics Book 2) (English Edition)

それまではJavaを使ってレンダラを書いていてC++も初めてだったので、まず、本に載っているサンプルコードが読めなかった。C++の入門書を買って、短いサンプルを読むところから始めた。

サンプルコードをいじって、だんだんプラグインのお作法が分かってきたところで、もともと専門だったレンダリング関係のプラグインを書こうと思い、Shaderを作ってみた。Maya標準レンダラには無い、Cook Torranceモデルを実装したShader。当時としてはまだ珍しいフルHD解像度でYouTubeにアップしてみた。↓



その時書いたコードはあんまりキレイじゃないけど、とりあえずGitHubに上げておく。

書籍はもう絶版になっちゃったけど、最近はネット上でMayaプラグイン開発に関する日本語の情報が結構手に入る。デジタルフロンティアさんのブログ記事が参考になるかも。
はじめてC++で書くMayaプラグイン

2014年6月23日追記:
この書籍にShaderの書き方は載っていません。書籍はMayaのソフトウェア構造の解説がメインで、コマンド・ノードPluginの例が載っている。ノードPluginのお作法が解ると、応用でShaderノードも書けるようになるという話。
今時Maya Rendererはあんまり使わないんで、実用目的のShaderならmentalrayとかで実装した方が良いです。


スポンサーリンク

関連記事

OpenCVの超解像(SuperResolution)モジュールを試す
映画から想像するVR・AR時代のGUIデザイン
このブログのデザインに飽きてきた
Google Earth用の建物を簡単に作れるツール Google Building Maker 公...
OpenCVのfindEssentialMat関数を使ったサンプルを読んでみる
白組による『シン・ゴジラ』CGメイキング映像が公開された!
Blenderでよく使うaddon
フィーリングに基づくタマムシの質感表現
ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 口内の微調整・身体のライン修正
法線マップを用意してCanvas上でShadingするサンプル
Mechanizeで要認証Webサイトをスクレイピング
顔追跡による擬似3D表示『Dynamic Perspective』
OpenGVの用語
fSpy:1枚の写真からカメラパラメーターを割り出すツール
Google App EngineでWordPress
HD画質の無駄遣い その2
ラクガキの立体化 進捗
LLM Visualization:大規模言語モデルの可視化
ハリウッド版「GAIKING」パイロット映像
MB-Lab:Blenderの人体モデリングアドオン
機械学習手法『Random Forest』
ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 身体のアタリを作る
WordPress on Google App Engineを1週間運用してみて
Maya 2015から標準搭載されたMILA
ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる モールドの彫り込み・身体の形出し
タダでRenderManを体験する方法
OpenCV
Unityからkonashiをコントロールする
世界一下品なクマと世界一紳士なクマ
Unityで画面タッチ・ジェスチャ入力を扱う無料Asset『TouchScript』
OpenCV 3.3.0-RCでsfmモジュールをビルド
SONYの自律型エンタテインメントロボット『aibo』
ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 甲羅の修正・脚の作り込み
C++の抽象クラス
OpenCV3.3.0でsfmモジュールのビルドに成功!
Unityをレンダラとして活用する
ZBrushで基本となるブラシ
OpenGVのライブラリ構成
pythonの機械学習ライブラリ『scikit-learn』
映画『ジュラシック・ワールド』のVFXメイキング
OpenMVSのサンプルを動かしてみる
Ambient Occlusionを解析的に求める

コメント