DensePose:画像中の人物表面のUV座標を推定する

カーネギーメロン大学が公開している2D画像からの人体骨格推定ライブラリOpenPoseの元の研究である”Realtime Multi-Person 2D Pose Estimation using Part Affinity Fields“が発表されて以降、2D画像・動画からの骨格推定の研究とソースコードの公開が活発な印象。

DensePoseは、骨格ではなく、動画中の人物領域の3DサーフェスのUV座標を推定するという、とても具体的なタスクの研究。面白そうなので論文がarXivに公開されてからすぐに読んだのでした。
ただ、CGに詳しくない人には課題設定がピンと来ないんじゃないかな。

DensePose: Dense Human Pose Estimation In The Wild


Dense human pose estimation(密な人体姿勢推定)は、画像中の人物のRGB画素全てを3Dの人体サーフェスへマッピングすることを目的としています。


スポンサーリンク
  • 5万枚のCOCOデータセットの画像に対して人力で2D画像と3Dサーフェスの対応関係をアノテーションした大規模なground-truthデータセット「DensePose-COCO」を提案します。
  • Mask-RCNNを改良し、動画の毎秒複数フレームに写るそれぞれの人物領域の各人体パーツのUV座標を密に回帰推定する「DensePose-RCNN」を提案します。

DensePose-COCOデータセットも公開予定だそうです。
https://github.com/arXivTimes/arXivTimes/issues/638


スポンサーリンク


ソースコードがGitHubで公開されましたね↓
https://github.com/facebookresearch/DensePose

Dockerfileもあるので試すのは楽か?
2018年12月 追記:試した方がいます↓
http://whoopsidaisies.hatenablog.com/entry/2018/12/03/193759

これって、顔画像で言うところのFace Alignmentに近い役割ができて、Body Alignmentって言っても良さそう。
画像中から人物表面のUV座標が推定できれば、身体の模様(つまり服装)を比べたり、入れ替えたり、描き替えたりできるんですよね。

著者にFacebook AI Researchの人が2人入ってるけど、やっぱり目指すのは画像からの個人識別なんですかね。
https://research.fb.com/facebook-open-sources-densepose/
https://shiropen.com/seamless/facebook-ai-densepose

論文では、データセットを作るためのアノテーションツールを設計と、アノテーションの質の評価についても載っている。



ちゃんと解きたいタスクに適したデータセットを用意して、タスクに適したネットワークを設計する、ってのが機械学習の良いアプローチなのだろうか。
機械学習でOverfitting(過学習)と呼ばれる現象は、データセットとタスクのギャップと言えるのかもしれない。

2019年追記:最近はRunway MLというツールで手軽にDensePoseを試すことができるぞ↓
Runway ML:クリエイターのための機械学習ツール
表現のための機械学習(というかディープラーニング)がじわじわと来ている、と勝手に思っている。実際、グラフィックス系のカンファレンスでもディープラーニングのセッションが大盛況だし。 クリエイターが機械学習の恩恵を受けられるアプリケーションは、...


スポンサーリンク

関連記事

UnityでTweenアニメーションを実装できる3種類の無料Asset
実写と実写の合成時の色の馴染ませテクニック
Unity ARKitプラグインサンプルのドキュメントを読む
タマムシっぽい質感
OpenMVSのサンプルを動かしてみる
2012 昨日のクローズアップ現代を見た
NICOGRAPHって有名?
立体視を試してみた
ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 PolyGroup作成に再挑戦
ジュラシック・パークのメイキング
iOSで使えるJetpac社の物体認識SDK『DeepBelief』
ニューラルネットワークと深層学習
Unityをレンダラとして活用する
Windows10でPyTorchをインストールしてVSCodeで使う
トランスフォーマーの変形パターンを覚えるのは楽しいと思うんだ
ゴジラの造形
OANDAのfxTrade API
Phongの表現力パネェ 材質別のPhong Shader用パラメータ一覧
この本読むよ
UnityでPoint Cloudを表示する方法
『シン・ゴジラ』のコンセプトアニメーションのメイキング動画が公開された
この連休でZBrushの スキルアップを…
Super Resolution:OpenCVの超解像処理モジュール
ROMOハッカソンに行ってきた
Runway ML:クリエイターのための機械学習ツール
ポリ男からMetaHumanを作る
ブログの復旧が難航してた話
UnityのGameObjectの向きをScriptで制御する
ゴジラ(2014)のディティール制作の舞台裏
SculptrisとBlenderで作ったGodzilla 2014 (Fan Made)
OpenAR:OpenCVベースのマーカーARライブラリ
python-twitterで自分のお気に入りを取得する
ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる モールドの彫り込み・身体の形出し
Verilog HDL
映画『ミュータント・タートルズ』を観てきた
Raspberry Piでセンサーの常時稼働を検討する
ZBrushで基本となるブラシ
Raspberry PiのGPIOを操作するPythonライブラリ『RPi.GPIO』の使い方
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のVFXブレイクダウン
Unreal Engine Tokyo MeetUp!へ行ってきた
FreeMoCap Project:オープンソースのマーカーレスモーションキャプチャ
ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 Dam Standardブラシでディティールを彫る

コメント