映画『GODZILLA 星を喰う者』を観た (ややネタバレ)

アニゴジ三部作の最終章「GODZILLA 星を喰う者」を観てきた。

GODZILLA 星を喰う者

【11.9 完結】『GODZILLA 星を喰う者』予告①(『GODZILLA:The Planet Eater』 Official Trailer① )

1年前に第一章「怪獣惑星」が公開されて、その半年後に第二章「決戦機動増殖都市」、そして最終章「星を喰う者」と、これで三作全部に付き合ったわけですね。


映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』を観た (ネタバレ無し)
アニゴジ三部作の第2章「GODZILLA 決戦機動増殖都市」を観てきた。良い意味でSFとして突き抜けてて面白い映画だった!前作の第1章は世界観の導入部にかなりウェイトが置かれていたけど、第2章でその下地が活きてきた。人類、エク...


本作「星を喰う者」は11月3日に東京国際映画祭のクロージング作品として上映されたようで、それを観た方々がTwitterで酷評していたのでちょっと不安だったけど、なかなか面白かったですよ。

ただし、その面白さはいわゆる「怪獣映画」とは違うベクトルなのです。怪獣プロレスを期待すると盛大に肩透かしを食らう。
それは前作「決戦機動増殖都市」でも感じた方向性。アクションでもパニックでもなく、もちろん恋愛でもなく「異民族同士の思想の衝突」を描いたSFとしての魅力。
100点満点とは思わないし、映像が地味だったり結末がスッキリしないなど残念な点はもちろんあるんだけど、知的好奇心をそそられる世界観だった。

映画の前日譚を描いた小説が怪獣ファンへのサービスに溢れていたから、期待のベクトルがどうしても怪獣プロレスへ傾いてしまうんだよな。
小説『GODZILLA 怪獣黙示録』読了(ネタバレ無し)
11月17日公開予定のアニメーション映画「GODZILLA 怪獣惑星」の前日譚となる小説「GODZILLA 怪獣黙示録」が10月25日に発売された。200ページほどの文庫本なので、勢いで一気に読み終えた。普段は技術書か実用書しか読...

小説『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』読了(ネタバレ無し)
2018年5月18日(金)に公開されるアニメーション映画「GODZILLA」三部作の2作目「GODZILLA 決戦機動増殖都市」に先駆けて発売された小説「GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ」を読んだぞ。前作の小説「GODZILLA ...



スポンサーリンク


三作を通じての感想になるけど、よくこんな思想の違いを考えられるよなぁ、と感心してしまった。このシリーズに登場する怪獣は、主人公ハルオ(地球人)を取り巻く異民族それぞれの思想の象徴として描かれている。

ビルサルドの思想を具現化したナノメタルテクノロジーとメカゴジラフツアの文化を象徴するモスラ(の卵)。エクシフの宗教の根幹となるギドラ。そして、地球人類の文明の発展の先に存在したゴジラ
逆に言うと、登場する種族は「怪獣を擬人化した」ということか。

特に、二作、三作と進むにつれ、各々の種族が「怪獣」という存在・言葉に抱く解釈がまるで違うことが明らかになっていく。「ゴジラに勝利する」とは何を目指すことなのか。それぞれの種族の背景にある歴史、テクノロジー、身体的な能力の違いが根本にあり、捉えている概念がそもそも違うのだ。

思想の衝突を描くプロットだから、どうしてもセリフ合戦になってしまう点、登場する怪獣のスケールが大きくなり過ぎて登場人物が画的に介入する隙も無い点が映画として微妙なところですが。。。

本シリーズはもともと連続アニメシリーズとして企画されていたらしく、映画館の大きなスクリーンで映えるようなビジュアル推しの構成ではなかったのかもしれない。
テレビアニメシリーズだと、予算や制作期間の都合で凝った映像を作れないから、拙な絵(ほとんど動かなかったり、描き込みが少ない画)でも文脈で盛り上がるようなストーリー構成になってたりするけど、まさにそんな感じ。
あんまり映像で魅せようとしていない(笑) 世界観のスケールに対して映像演出が追い付いていないとも言える。13話くらいの構成なら個々の要素をエピソードとして拾いつつ、結末へ向けて引っ張れる世界観だった。

「動」な画よりも「静」の止め画に対して長い語りで物語を紡いでいく作りになっている。巨大感の演出で怪獣の動きがゆっくりだから余計にそう感じる。逆に言うと紙芝居映えはしそう。長いセリフの合間に時々緻密な挿絵が入るぐらいの。
ギドラの神々しさは止め画としてとても映える。


スポンサーリンク
【絶賛上映中】『GODZILLA 星を喰う者』 公開後スペシャルPV (『GODZILLA:The Planet Eater』 Official trailer 2 )

常軌を逸した攻撃はジョジョのスタンド感もあった。映画としてはセリフだけでなくもう少し映像的な描写、計器類の表示とかで表現する方法はあったのではないかという気はするけど。

こうやって王道から外れたテイストも好意的に受け取れるのは、単純に今はゴジラ作品の選択肢が1つではないからかもな。

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』予告

さて、前日譚ではなく、映画のノベライズも出た↓

GODZILLA 怪獣惑星 (角川文庫)

三作とも主題歌が良かったよね。

XAI「WHITE OUT」ミュージックビデオ GODZILLA ver.

XAI「THE SKY FALLS」ミュージックビデオ GODZILLA ver.

XAI「live and die」ミュージックビデオ GODZILLA ver.(Short)


スポンサーリンク

関連記事

アニメーション映画『GODZILLA』
『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』を観てきた
小説『GODZILLA 怪獣黙示録』読了(ネタバレ無し)
海洋堂 20cmシリーズ『デスゴジ』 クリアーオレンジVer. 電飾のための工作 その4
海洋堂 20cmシリーズ『デスゴジ』 クリアーオレンジVer. 洗浄・煮沸
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』のVFXブレイクダウン まとめ
映画『シン・ゴジラ』のワールドプレミア イベント
酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 赤のグラデーション塗装 その2・尻尾の先端の塗装
海洋堂 20cmシリーズ『84ゴジラ』 気泡の処理 その1
ビオゴジがついにS.H.MonsterArts化!
酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 背びれの接着
『風の谷のナウシカ』を映画館で観た
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を観た (ネタバレ無し)
ゴジラ トレーディングバトル
FFS理論
国産ゴジラの総監督は庵野秀明
『さらば あぶない刑事』を観た
重いコンテンツとゆるいコンテンツ
Oculus Goを購入!
『S.H.Figuarts 仮面ライダー3号』が発売された
1/7 サイズのゴジラが六本木に登場『MIDTOWN meets GODZILLA』
映画『GODZILLA 怪獣惑星』を観た (ネタバレ無し)
海洋堂の20cm ゴジラ ソフビキットが続々再販
ゴジラの音楽
初代ゴジラもS.H.MonsterArts化!
海洋堂 20cmシリーズ『キンゴジ』 パーツの洗浄・煮沸 そして接着
海洋堂 20cmシリーズ『デスゴジ』 クリアーオレンジVer. 発煙ギミックを検討する
第20回 文化庁メディア芸術祭『3DCG表現と特撮の時代』
GMKゴジラの口の塗装
書籍『コンテンツの秘密』読了
酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 パーツのバリ取り・脱脂
NHKのゴジラ特番
『西川伸司 原画展 呉爾羅百態』に行ってきた
三丁目ゴジラ
MeshroomでPhotogrammetry
海洋堂 20cmシリーズ『キンゴジ』 筆でレタッチ
ビリケン商会 メカゴジラⅡ 電飾の手直し
ボールペンに変形するトランスフォーマー『TRANSFORMERS コンボイペン』
平成モスラ3部作がBlu-rayボックス化!
海洋堂 20cmシリーズ『デスゴジ』 クリアーオレンジVer. 電飾のための工作 その1
東宝30㎝シリーズ 酒井ゆうじ造形コレクション ゴジラ(2016) ソフビ組立キット
映画『キングコング: 髑髏島の巨神』を観た

コメント