ソフビキットのメカゴジラの眼をクリアーパーツ化するために、キットの眼の型を取る作業の続きです。
前回、お手軽に型取りができる「型取りくん」というものを使ってみたけど、そもそもメカゴジラⅡの顔の造形デザイン上、眼が最も凹になっていたので、普通に型を取っても樹脂を流し込めるような型にならない問題にぶつかった。↓
ビリケン商会 メカゴジラⅡ 眼の型取り前回記事↓表面処理をほどほどに済ませ、いよいよ眼をクリアーパーツ化するための作業に入るよ。クリアーパーツ化と言ってもそんなに複雑なことをするつもりは無くて、単純にキットの眼の部分の型を取って、透明樹脂に置き換えるのです。最近では...
なので、今回はもう少し計画的に、ちゃんとシリコーンゴムで型を取ることにします。シリコーンゴムでの型取り作業は高校生以来です。
プランとしては、凹になっている眼の形をとりつつ、樹脂が流し込めるように型自体が凹の形になるように、型取り時に粘土でシリコーンゴムが上手く流れるような枠を作っておく。
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高校生の頃は、シリコーンゴムを流し込む用の枠を工作用の油粘土と牛乳パックを駆使して作ったりもしていたんですが、失敗の素でしかないのでちゃんと模型用のものを揃えます。
今回使ったのはCreosの型取り用粘土「Mr.クレイ2」と、同じくCreosの型枠用のブロック「Mr.型取りブロック」↓


型取りブロックの方はもう何年も前に購入したものなので最新のものではないですが。
まず、土台として使うプラ版の真ん中あたりに型を取るメカゴジラの頭のパーツを配置し、下側を粘土で覆う。

そこそこ下側に粘土を付けたら、型取りブロックで枠を付けていく。

下側を全部粘土で覆う。意図としては、上あごのように凸の部分をなるべく隠し、眼の周りを単純な形状にしておきたい。

本来、シリコーンゴムで型を取る際には先に粘土を平らに伸ばしてから原型を埋め込むんだけど、今回はちょっと変則的に、後から粘土の表面を慣らす。そこそこ慣らせたら型取りブロックをさらに積んで、枠の高さを頭が全部入るまで高くする。シリコーン型分だけ余分に高くしておく。

ここでスプレータイプの離型剤を吹き、シリコーンゴムが固まっても簡単に方から剥がせるようにしておく。この離型剤スプレー買ったの10年以上前だ…
いよいよシリコーンゴムを流し込む。今回使用したのはまたまたCreosのMr.シリコーン。↓

指定の重量比で硬化剤と混ぜ、型に流し込む。硬化剤との混合にはポリプロピレン製のカップと撹拌棒を使うと何かと便利。流し込む際にカップの口を尖らせて細くすることができるし、シリコーンゴム硬化後にペリッと剥がせます。
なるべく空気の気泡が中に残らないように、型の端から少しずつシリコーンゴムを流し込む。一気にドバッと入れちゃうと空気が入って細かい形状が上手く型取れなくなるのです。

流し込み終わってからも振動を与えるなどして、硬化前になるべく気泡が抜けるよう促す。

シリコーンゴムが固まったかどうかチェックするための目安として、ポリプロピレンの容器に残ったシリコーンゴムはそのまま置いておく。これを触れば、型に流し込んだシリコーンゴムも固まったかどうか大体確かめることができる。

続きは次回。
このキットの制作記事まとめページを作りました↓

ビリケン商会 メカゴジラⅡ ソフトビニールキット
まだ組み立て途中…ハマハヤオ氏原型のビリケン商会のソフビキット。映画「メカゴジラの逆襲」に登場するメカゴジラⅡを再現したキットで、下顎には開閉の可動ギミック用のアレンジが施されている。また、手の指(ミサイル)だけはメタルパーツ製。...
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