顔追跡による擬似3D表示『Dynamic Perspective』

Amazonの新しいスマホに搭載されてちょっと話題になったけど、カメラから画像認識技術を使ってユーザーの視線を計算すれば、2Dの普通のディスプレイでも疑似的に3D映像を表示することができる。Amazonはこの疑似表示方法をDynamic Perspectiveと呼んでいる。
これは、対象ユーザーが1人の場合に可能な方法で、ユーザーの目の移動に合わせてディスプレイに表示する映像を変化させることで、奥行きを感じさせるもの。スマホのように手に持つなど、目とディスプレイの位置関係が手振れなどで常に変動する環境が前提。両者の位置が静止した関係では立体感を表現できない。


スポンサーリンク




個人的にこの考え方は非常に好き。この考え方というのは、表示を3Dにすることでよりリッチにしようって考えのこと。3Dテレビが盛り上がらなかったせいなのか、割と「3Dは無意味」って認識が根強いんだけど、コンテンツを作りづらいのが普及の一番の足かせだったと思う。日常生活で空間認識している状態に近い情報提示手段の方が、より直観的なUIだとオイラは考えている。
もちろん2Dの方が相応しい場合もあるとは思うけど、3Dだから可能になることもたくさんあるんじゃないだろうか。文書みたいなデスクトップのパラダイムで生まれた情報は確かに2Dの方が良いんだけどさ。

アマゾン初のスマートフォン「Fire Phone」レビュー(前編)–3D効果やデザインなど
アマゾン初のスマートフォン「Fire Phone」レビュー(後編)–アプリや機能、性能など

ちなみに、カメラ画像からの顔追跡には日本のオムロン社のエンジンが使われているらしい。同じ原理でiPadでもソフトウェア的に3D表示を実装することができる。
iPadで実装した例↓



顔や視線でコントロール コンピュータビジョンのセカイ – 今そこにあるミライ


スポンサーリンク

関連記事

ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 身体のSubToolを分割
Unityの薄い本
『PIXARのひみつ展』に行ってきた
WebGL開発に関する情報が充実してきている
SSII2014 チュートリアル講演会の資料
ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 首回りの修正・脚の作り込み
映画『シン・仮面ライダー』 メイキング情報まとめ
プロシージャル手法に特化した本が出てるみたい(まだ買わないけど)
cvui:OpenCVのための軽量GUIライブラリ
Maya LTでFBIK(Full Body IK)
AR (Augmented Reality)とDR (Diminished Reality)
ラクガキの立体化 モールドの追加
ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 全体のバランス調整
Googleが画像解析旅行ガイドアプリのJetpac社を買収
SIGGRAPH ASIA 2009で学生ボランティア募集してるみたい
OpenMVS:Multi-View Stereoによる3次元復元ライブラリ
Photo Bash:複数の写真を組み合わせて1枚のイラストを制作する
After Effects全エフェクトの解説(6.5)
ZBrushのお勉強
アニゴジ関連情報
OpenAR:OpenCVベースのマーカーARライブラリ
Unity ARKitプラグインサンプルのドキュメントを読む
OpenCVで顔のモーフィングを実装する
ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 甲羅のバランス調整
ポリ男からMetaHumanを作る
イタリアの自動車ブランドFiatとゴジラがコラボしたCMのメイキング
Blender 2.81でIntel Open Image Denoiseを使う
DensePose:画像中の人物表面のUV座標を推定する
スターウォーズ エピソードVIIの予告編
Facebookの顔認証技術『DeepFace』
2012のメイキングまとめ(途中)
顔検出・認識のAPI・ライブラリ・ソフトウェアのリスト
clearcoat Shader
Mayaでリアルな布の質感を作るチュートリアル
Russian3DScannerのトポロジー転送ツール『WrapX』
布のモデリング
HD画質の無駄遣い
adskShaderSDK
Unreal Engine Tokyo MeetUp!へ行ってきた
ZBrushで仮面ライダー3号を造る ベース編
疑似3D写真が撮れるiPhoneアプリ『Seene』がアップデートでついにフル3Dモデルが撮影できる...
Faceshiftで表情をキャプチャしてBlender上でMakeHumanのメッシュを動かすデモ

コメント