OpenSfM:PythonのStructure from Motionライブラリ

スウェーデンのスタートアップMapillary社が公開しているOpenSfMというStructure from Motion用のライブラリがあるそうです。ライセンスは簡易BSDライセンス(Simplified BSD License)。2条項BSDライセンス(BSD 2-Clause license)とも呼ばれるやつで、著作権を表示すれば商用利用、修正、配布、サブライセンスOKだ。

OpenSfM

OpenSfM

OpenSfMは、OpenCVを用いてPythonで書かれたStructure from Motionライブラリです。このライブラリは、複数枚の画像からカメラの姿勢と3Dシーンを再構成するための処理パイプラインとして機能します。ロバストでスケーラブルな復元パイプラインの構築を重視したStructure from Motionの基本モジュール(特徴検出/マッチング、minimal solvers)で構成されています。
また、外部センサー(例えば、GPS、加速度センサー)の値を統合し、地理的な位置合わせや、よりロバストな結果を得ることができます。JavaScriptのビューアを設けており、モデルのプレビューや、パイプラインのデバッグに利用できます。

要はスマートフォンなどで撮影した複数枚の画像からGoogleストリートビューのようなものを作成するためのライブラリということのようです。画像だけでなくGPSや加速度センサーの情報も利用するあたり、とてもストリートビュー的な規模を意識している感じ。専用の撮影車両に依存しない、スマホユーザー達による民主的なストリートビュー作成ツールと言ったところ。
https://blog.mapillary.com/update/2014/12/15/sfm-preview.html


スポンサーリンク


このライブラリは、クラウドソーシングでストリート映像を作成するプロジェクトのためのものですかね。↓
http://gigazine.net/news/20140903-mapillary/
https://jp.techcrunch.com/2018/09/15/2018-09-13-mapillary-rekognition-amazon/

このライブラリを使うには以下の依存ライブラリも必要となります。


スポンサーリンク

依存ライブラリ

ソースコードはGitHubにある↓
https://github.com/mapillary/OpenSfM

OpenCVだけでなくOpenGVも使っているんですね。



QiitaではDocker上で動かす方法を書いている人がいる。
http://qiita.com/takahi/items/c0b21714a62935f67606

名称の”SfM”は”Structure from Motion”の略だと思うけど、カメラ位置の推定と撮影画像の補間までもStructure from Motionと呼ぶんですかね。てっきり3次元形状復元までの処理も含めてStructure from Motionだと思っていた。

このライブラリのリポジトリをGourceで可視化した動画を見つけた。2013年から始まってるのね。

https://www.youtube.com/watch?v=7YHvFVwUwcw

むちゃくちゃ巨大なライブラリというわけでもなさそうだな。

コンピュータビジョン最先端ガイド5 (CVIMチュートリアルシリーズ)


スポンサーリンク

関連記事

PyMC:Pythonのベイズ統計ライブラリ
Point Cloud Libraryに動画フォーマットが追加されるらしい
写真から3Dメッシュの生成・編集ができる無料ツール『Autodesk Memento』
AnacondaとTensorFlowをインストールしてVisual Studio 2015で使う
Open Shading Language (OSL)
Blendify:コンピュータービジョン向けBlenderラッパー
pythonもかじってみようかと
ニューラルネットワークと深層学習
Python2とPython3
SSII 2014 デモンストレーションセッションのダイジェスト動画
Amazon EC2ログイン用の秘密鍵を無くした場合の対処方法
COLMAP:オープンソースのSfM・MVSツール
SVM (Support Vector Machine)
DCGAN (Deep Convolutional GAN):畳み込みニューラルネットワークによる敵...
U-Net:ディープラーニングによるSemantic Segmentation手法
ZBrushのZScript入門
Live CV:インタラクティブにComputer Visionコーディングができるツール
OpenFace:Deep Neural Networkによる顔の個人識別フレームワーク
網元AMIで作ったWordpressサイトのインスタンスをt1microからt2microへ移行した
Webサイトのワイヤーフレームが作成できるオンラインツール
MythTV:Linuxでテレビの視聴・録画ができるオープンソースプロジェクト
Raspberry PiでIoTごっこ
読みやすくて高速なディープラーニングのフレームワーク『Caffe』
BlenderのPython環境にPyTorchをインストールする
Deep Fluids:流体シミュレーションをディープラーニングで近似する
MVStudio:オープンソースのPhotogrammetryツール
geometry3Sharp:Unity C#で使えるポリゴン操作ライブラリ
Cartographer:オープンソースのSLAMライブラリ
OpenCVの超解像(SuperResolution)モジュールを試す
CGのためのディープラーニング
trimesh:PythonでポリゴンMeshを扱うライブラリ
ドットインストールのWordPress入門レッスン
OpenAR:OpenCVベースのマーカーARライブラリ
AfterEffectsプラグイン開発
Boost オープンソースライブラリ
OpenCVでカメラ画像から自己位置認識 (Visual Odometry)
Unity ARKitプラグインサンプルのチュートリアルを読む
OpenCVで平均顔を作るチュートリアル
このブログのデザインに飽きてきた
iOSデバイスのためのフィジカル・コンピューティングツールキット『konashi(こなし)』
Unity ARKitプラグインサンプルのドキュメントを読む
Geogram:C++の3D幾何アルゴリズムライブラリ

コメント