ArUco:OpenCVベースのコンパクトなARライブラリ

最近、ARToolKit以外にもっとコンパクトなARライブラリがないか調べてる。
ARアプリを作りたいわけじゃなくて、アプリケーション開発の部品として、単眼カメラによるマーカー認識で3次元座標を取得する機能が欲しいだけなので、あんまりゴテゴテとデカくても困る。カメラの3次元位置を手軽に計測する手段として考えているのです。

そこで見つけたのがOpenCVベースのArUco。(なんて読むんだ?)
BSDライセンスだそうです。

ArUco


スポンサーリンク

ArUcoの主な特徴:

  • たった1行のC++コードでマーカー検出が可能。
  • ArUcoボード(複数のマーカーで構成されたマーカー)の検出。
  • 依存ライブラリはOpenCVのみ。(バージョン2.4.9以上)
  • 1024個以上の異なる標準のマーカー辞書に加え、さらに多くのHRMマーカーに対応。
  • 手軽にOpenGLとOGREを統合可能。
  • OpenCVによる高速処理と信頼性、クロスプラットフォーム対応。
  • 5分足らずでARアプリを実装できるほど充実したサンプル。
  • BSDライセンス。
  • Python版Javaベータ版が利用可能。

ソースコードをダウンロードしてビルドしてみた感じだと、OpenCV バージョン3でもちゃんと動きそうな感じ。


スポンサーリンク


以前、凹みTipsで詳しく解説されていたので今さらではあるんですけどね。
http://tips.hecomi.com/entry/2015/06/17/234142
http://tips.hecomi.com/entry/2015/09/16/014119

つい最近OpenCVのバージョン3.1がリリースされたけど、リポジトリのopencv_contribに含まれているarucoってこれと同じものなのかな?
https://github.com/Itseez/opencv_contrib/tree/master/modules/aruco

追記:OpenCVのcontribモジュールに含まれているArUcoの使い方についてはdandelionさんがまとめている↓
https://github.com/atinfinity/lab/wiki/ArUco
https://github.com/atinfinity/lab/wiki/aruco%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%A7%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%92%E7%94%9F%E6%88%90%E3%81%99%E3%82%8B
https://github.com/atinfinity/lab/wiki/aruco%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%A7%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%92%E6%A4%9C%E5%87%BA%E3%81%99%E3%82%8B

Arucoマーカーだけじゃなくて、チェスボードや、両者を組み合わせたChArUcoマーカーも検出できる。
http://qiita.com/nonbiri15/items/b893cb614d7dd6c8c86a

OpenCV3.2のcontribに含まれているArUcoのチュートリアル↓
http://docs.opencv.org/3.2.0/d9/d6d/tutorial_table_of_content_aruco.html


スポンサーリンク

関連記事

iOSで使えるJetpac社の物体認識SDK『DeepBelief』
WordPressのサーバ引っ越し方法を考える
Autodesk Mementoでゴジラを3次元復元する
geometry3Sharp:Unity C#で使えるポリゴン操作ライブラリ
WordPress on Google App Engineを1週間運用してみて
UnityのTransformクラスについて調べてみた
GeoGebra:無料で使える数学アプリ
手を動かしながら学ぶデータマイニング
機械学習に役立つPythonライブラリ一覧
FCN (Fully Convolutional Network):ディープラーニングによるSema...
GoogleのDeep Learning論文
UnityでPoint Cloudを表示する方法
Python for Unity:UnityEditorでPythonを使えるパッケージ
2D→3D復元技術で使われる用語まとめ
openMVGをWindows10 Visual Studio 2015環境でビルドする
OANDAのfxTrade API
Facebookの顔認証技術『DeepFace』
Google製オープンソース機械学習ライブラリ『TensorFlow』のWindows版が公開された
AnacondaとTensorFlowをインストールしてVisual Studio 2015で使う
libigl:軽量なジオメトリ処理ライブラリ
続・ディープラーニングの資料
Mask R-CNN:ディープラーニングによる一般物体検出・Instance Segmentatio...
網元AMIで作ったWordpressサイトのインスタンスをt1microからt2microへ移行した
UnityでTweenアニメーションを実装できる3種類の無料Asset
Super Resolution:OpenCVの超解像処理モジュール
Mechanizeで要認証Webサイトをスクレイピング
組み込み向けのWindows OS 『Windows Embedded』
OpenCV 3.1から追加されたSfMモジュール
OpenMVS:Multi-View Stereoによる3次元復元ライブラリ
Kinect for Windows V2のプレオーダー開始
Blendify:コンピュータービジョン向けBlenderラッパー
FreeMoCap Project:オープンソースのマーカーレスモーションキャプチャ
ニューラルネットワークで画像分類
Blender 2.8がついに正式リリース!
WordPressプラグインによるサイトマップの自動生成
Google App Engineのデプロイ失敗
AmazonEC2のインスタンスをt1.microからt2.microへ移行する
スクラッチで既存のキャラクターを立体化したい
Structure from Motion (多視点画像からの3次元形状復元)
Google App Engine上のWordPressでAmazonJSを利用する
ベイズ推定とグラフィカルモデル
Amazon Web ServicesでWordPress

コメント