Paul Debevec

先週の金曜日にデジタルコンテンツエキスポ2015に行ってきた。



シンポジウム・ステージイノベイティブ・テクノロジーが未来を変える」にImage Based ModelingImage Based Rendering, Image Based Lighting, 近年では高精細なスキャンベースの写実的な人間のCGで有名な南カリフォルニア大学のPaul Debevec教授が登壇するというので、予約して講演を聴きに行った。

イノベイティブ・テクノロジーが未来を変える

映画『スパイダーマン』や『アバタ―』のCG技術の開発等で世界的に著名なCG研究者であるPaul Debevec氏を米国から招聘し、新しい技術の発想やCGのトレンド等について語っていただきます。また、自身がUSCで開発した「An Auto-Multiscopic Projector Array for Interactive Digital Humans」がDCEXPO2015 Special Prizeを受賞したことを受け、本技術の面白さや今後の応用についてもお話いただきます。


スポンサーリンク

まだオイラが学生だった5,6年前にDebevec氏が来日した時も講演を聴きに行った記憶がある。


スポンサーリンク


Debevec氏がImage Based Modelingを始めたきっかけは、映画「Back to the Future」の空飛ぶデロリアンを自分の車で再現したいからだったと、とてもタイムリー(?)な導入から、映画「マトリックス」の有名なBullet-timeシーンのフルCGの背景制作から始まった映画産業との連携、ライトステージの開発から人間をCGで再現する取り組みが始まり、ついにリアルタイムで高精細なフルCGの人間の顔を描画できるまでになった進歩の歴史がざっと語られた。



Digital Emily ProjectもDebevec氏によるもの。
https://blog.negativemind.com/2014/09/27/%e4%ba%ba%e9%96%93%e3%81%ae%e9%a1%94%e3%82%92%e3%81%9d%e3%81%a3%e3%81%8f%e3%82%8a%e3%81%9d%e3%81%ae%e3%81%be%e3%81%becg%e3%81%a7%e5%be%a9%e5%85%83%e3%81%99%e3%82%8b%e3%80%8edigital-emily-project/

最近は、映画ではなく、オバマ大統領の高精細3Dスキャンや、歴史資料となるインタビューのバーチャルリアリティアーカイブに注力しているらしい。





以前も思ったけど、昔SubSurface scatteringで人の肌を描画するデモが登場したころも、現在のリアルタイムCG技術の最先端も「スキンヘッドのおっさんの顔を描画する」というのはちょっと気になります(笑)



どうでもいいけど、年月と共にDebevecさんのひげの範囲が広がってるな。


スポンサーリンク

関連記事

SIGGRAPH Asia
画像生成AI Stable Diffusionで遊ぶ
Russian3DScannerのトポロジー転送ツール『WrapX』
NeRF (Neural Radiance Fields):機械学習による未知視点合成
uGUI:Unityの新しいGUI作成システム
Cartographer:オープンソースのSLAMライブラリ
自前Shaderの件 解決しました
ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 リファレンス画像の表示
Point Cloud Consortiumのセミナー「3D点群の未来」に行ってきたよ
OpenCVのfindEssentialMat関数を使ったサンプルを読んでみる
ZBrushで人型クリーチャー
trimesh:PythonでポリゴンMeshを扱うライブラリ
Physics Forests:機械学習で流体シミュレーションを近似する
2012 昨日のクローズアップ現代を見た
ZBrush用トポロジー転送プラグイン『ZWrap Plugin for ZBrush』
フリーで使えるスカルプト系モデリングツール『Sculptris 』
Mitsuba 2:オープンソースの物理ベースレンダラ
ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 ZRemesher
OpenCV バージョン4がリリースされた!
ニューラルネットワークと深層学習
映画『キングコング: 髑髏島の巨神』を観た
OpenGVの用語
Kornia:微分可能なコンピュータービジョンライブラリ
AndroidもopenGLも初心者さ (でもJavaは知ってるよ)
OpenMayaRender
Kinect for Windows V2のプレオーダー開始
Kinect for Windows v2の日本価格決定
Faster R-CNN:ディープラーニングによる一般物体検出手法
hloc:SuperGlueで精度を向上させたSfM実装
Photo Bash:複数の写真を組み合わせて1枚のイラストを制作する
ラクガキの立体化 胴体の追加
シン・ゴジラのファンアート
ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 横顔のシルエットをリファレンスに合わせる
Unityで360度ステレオVR動画を作る
Pix2Pix:CGANによる画像変換
『PIXARのひみつ展』に行ってきた
ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 目元だけ作り込んでバランスを見る
Unity ARKitプラグインサンプルのドキュメントを読む
日本でMakersは普及するだろうか?
日立のフルパララックス立体ディスプレイ
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』のVFXブレイクダウン まとめ
ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 失敗のリカバー

コメント