オープンソースの人体モデリングツールMakeHumanのBlenderアドオンMPFB(MakeHuman Plugin For Blender)のバージョン2が公開されていた。(まだα版だけど)
MPFB2
MPFB2は無料でオープンソースのBlender向け人体ジェネレーターです。ドキュメントとFAQはホームページをご覧ください。
すぐに起動して実行したい場合はクイックスタートガイドを参照してください。クイックスタートガイドには、ダウンロードリンクも記載されています。
注意:MPFB2の推奨Blenderバージョンは3.0以上です。
MPFB2 vs MPFB1
MPFB2はMPFB1を完全に書き直しており、コードの構造が全く異なります。そのため、gitリポジトリも別になっています。新機能のリストについてはchange logを参照してください。
MPFB2はMPFB1に取って代わるものではなく、今後も両方が共存する関係にあります。用途に合わせてどちらを使用しても構いません。
前バージョンのMPFB1はどちらかというとスタンドアローンツールのMakeHumanとBlenderを連携するためのアドオンだったけど、MPFB2はBlenderにMakeHumanの機能そのものを組み込むアドオンになっている。
スタンドアローンツールのMakeHumanも引き続き配布されていて、MakeHumanで作成したMHMファイルをMPFB2で読み込める互換性があるようだ。
例のごとくソースコードとアセットのライセンスは別のようで、ソースコードがGNU GPL、アセットがCC0 1.0 Universal。
公式サイトの作りがちょっと見づらいのでAboutを引用↓
MPFBは、Blender用の無料でオープンソースの人物キャラクタージェネレーターです。 その機能は以下の通りです:
- ヒューマノイドMeshをワンクリックで作成
- 身体の特徴をパラメトリックにモデリング可能
- 複数の異なるリグから選択できる自動リギング
- Rigifyのサポート(まだ実験段階)
- IKとFK両モードでのリギング
- プロシージャルな肌マテリアル
- プロシージャルな眼マテリアル
- 衣服、ボディパーツ、マテリアルなどをサポートするアセットライブラリ
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/blenderwthing/1436759.html
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/blenderwthing/1434891.html
ここ最近はUnreial EngineのMetaHuman Creatorのような商用の人間作成ツールが進化し過ぎているので、ビジュアル的にちょっと見劣りする感も。
ひと昔前ならリアル頭身の人体モデリングだけでも「リアルな人間のCG」と呼べたけど、近年は(ハリウッド映画やハイエンドゲームの影響なのか)世間の要求水準が上がってしまったので、モデリングだけでなくレンダリング・アニメーションまでトータルでフォローしないと物足りなく見えてしまう。
ただ、商用の人体生成ツールは機械学習用のデータ作成用途での使用を禁じている場合が多いので、学習データ生成に活用する手はありそう。
一時期MakeHumanの開発ペースが落ちて、色々な派生プロジェクトが立ち上がったけど、今はどれも更新されておらず、結局細々と生き残っているのはMakeHumanだけですね。
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