海洋堂から再販された20cmサイズの平成ガメラ三部作のソフビ、発売と同時に3つ購入していた。

G1ガメラのキットはすでに手を付けていて、塗装作業中↓

夏のワンフェスで酒井ゆうじ造型工房から20cm G3ガメラのソフビキットと同一原型のレジンキットが再販されたのを見て、購入済みのソフビキット版の方を早く組み立てたくなってきた。


他のキットを作りかけのまま新たにキット組み立て始めちゃうのがオイラの悪い癖。
趣味模型は作り散らかして気分転換するのです。ディティールの作業ばかりしていると、時々大雑把な作業やプランニングをしたくなる時があるわけですよ。
ということで、海洋堂から再販された20cm ガメラ1999 ソフビキットの「Sci-Fi MONSTER soft vinyl model kit collection ガメラ1999」を組み立て始める。海洋堂の公式オンラインショップではもう完売してるっぽいですね。Amazonでもマーケットプレイスで定価の倍ぐらいの値段になってる。

本キットのパーツ構成↓

パーツの洗浄・煮沸
工作の前に、まずはソフビキットお決まりの手順を踏む。
パーツを中性洗剤で洗浄して、接着や塗装の妨げとなる表面の油分を取り除く。歯ブラシでゴシゴシします。

パーツの歪みを直すために、熱湯で5分ほど茹でる。パーツ本来の形状(金型の形状)に戻すために、バリは切り取らずに付けたまま加熱する。

大きいパーツがかさばるので何回かに分けて茹でた。

自然乾燥で冷まして、パーツ本来の形状で再び硬化させる。




レジンで補強
ガメラ1995の時と同様に、大きかったり、体重がかかって歪む可能性があるパーツはレジンで補強しておく。

ガメラの場合は特に、甲羅のパーツが大きくて中空なので歪みやすい。胴体も。
そして、甲羅や胴体をレジンで補強すると、その分重量が増えて下半身のパーツに力がかかってしまうので、脚、尻尾のパーツもレジンで補強しておく。重心を下に持って行って安定させる意味もある。
甲羅・胴体パーツにレジンを流し込む
まずは甲羅と胴体パーツ。
まだパーツのバリは切り取らずに、パーツ本来の形状を維持するためにそのまま。

補強はしたいけどそんなに重量を増したくはないので、良い感じに中空になるように、レジンで薄くコーティングするようなイメージで流し込み、硬化するまで絶えず色々な向きに傾けて、レジンが全体に流れ行き渡るようにした。

胴体パーツは、レジンを流し込む前にガムテープでダンボールに固定して、持ち手を作っておく。

胴体パーツ内の空洞全体をレジンで薄くコーティングするように流し込む。

多少こぼれ出るの覚悟で色んな角度に傾けてレジンを行き渡らせた。

これでソフビそのままよりは強度が増したはず。
脚・尻尾パーツにレジンを流し込む
上半身がレジンで重くなったのに合わせて、下半身もレジンを流し込んで補強する。
左右の足パーツをダンボールに固定して台座にする。


それぞれにレジンをたっぷり流し込む。


尻尾パーツも体重がかかる部分なので、レジンで補強しておく。

尻尾パーツ内にもレジンをたっぷり流し込んだ。だいぶ重くなったな。

パーツのバリ取り
レジンが硬化したら、各パーツのバリを切り取る。


脚パーツのレジンがやや少なかったような気がしたので、隙間にはエポキシパテを充填して埋めた。

腕パーツのバリも切り取る。


頭部、下アゴ、歯茎、舌パーツのバリも切り取る。

頭部のトサカパーツはバリを切り取ったらもう接着しておく。


軸打ち加工
頭部パーツと下アゴパーツの接合部、頭部パーツと首(胴体)パーツの接合部は、後の工作・塗装のしやすさを考慮して真鍮線で軸打ちして後ハメ加工しておく。


下アゴの軸打ち加工
下アゴパーツは口内の塗装後に接着する関係で、なるべくパーツの接合部がズレないようにしておきたい。
なので、パーツ同士の接合ダボを作る感じてで軸打ち加工しておく。パーツの合いの悪いソフビキットではよくやるようになった。

まず、中空になっている下アゴパーツの内部の空洞をエポキシパテで埋める。

エポキシパテが硬化したら、ピンバイスで真鍮線を刺すための穴を開ける。

開けた穴に真鍮線を刺し、瞬間接着剤で接着。今回は1.5ミリの真鍮線を使った。

頭部パーツ側の下アゴパーツとの接合部にも真鍮線を刺すための穴を開ける。(穴を開けるためのアタリだけで写真撮り忘れ)

頭部パーツと下アゴパーツの接合位置を確認しながら穴を調節する。

接合する位置が大体決まったら、パーツ同士の隙間をエポキシパテで埋める。この辺はパテを盛って削ってを何回か繰り返して調節していく。

首の軸打ち加工
目や口の塗装作業を考えると、頭部パーツはまだ胴体と接着しない方が都合が良いので、軸打ち加工して後ハメにしておく。
首(胴体)パーツの頭部パーツとの接合部に真鍮線を刺すための穴を開ける。

真鍮線を刺す。ここでも1.5ミリの真鍮線を使った。

頭部パーツの首側の空洞をエポキシパテで埋め、真鍮線の刺さっている首(胴体)パーツにムニュっとハメて、パーツ同士の接合位置で硬化させる。

エポキシパテが硬化したらパーツを外す。すると良い位置で真鍮線が固定される。真鍮線はこのまま頭部パーツの方に接着しておく。


ここでちょっと、頭部、下アゴを仮組して様子を見てみる。

何となく下アゴが左に曲がって付いているようにも見えるな。修正しようかどうしようか。

接着
各パーツを瞬間接着剤とゼリー状瞬間接着剤を使って接着していく。
基本的な接着方法としては、まずゼリー状瞬間接着剤を点々と要所要所に付けて、パーツ同士を貼り合わせてセッター(硬化促進剤)を吹いて軽く固定。その後パーツ同士の隙間に瞬間接着剤を流し込んで、再びセッターを吹いてしっかりと固定していく。
瞬間接着剤には今でアロンアルファを愛用していたんだけど、最近パッケージがリニューアルされてしまって、細ノズルが使えなくなって不便。。。

セメダインの瞬間接着剤に乗り換えるかな。。。

胴体と尻尾を接着。


脚パーツを接着。

腕パーツも接着。

何となく頭部パーツも仮組み。

今回はとりあえずここまで。
映画の撮影に使われたスーツ
「空想脅威展」でG3ガメラのスーツの展示を見たのがもう2年前か。



このキットの制作記事まとめページを作りました↓

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