1ヶ月ぐらい前の話だけど、書籍「データビジュアライゼーションのデザインパターン20」を読み終わった。(薄い上に絵がいっぱいなのでサラッと読み終わります)
この書籍は、データの可視化で有用な20の表現パターンを分類し、その長所・短所をサンプルやメディアで利用された実例と共に解説している。また、この書籍の購入者だけがアクセスできる限定Webページでは、書籍に登場するサンプルをJavaScriptで動的に実装した例を体験することができる。
マウスオーバーやクリックによるインタラクションによって情報を理解していくのはまさに「体験」なのです。
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Google Analyticsのダッシュボードなどで見慣れているようなお馴染みの表現方法だけでなく、毛糸玉ダイヤグラムや可逆型バブルチャートなど、初めて知る表現方法も多かった。
本書で紹介される実例は、ニューヨークタイムスなど海外のものばかりだったが、要するに国内の良い事例がまだ無いんだろうな。やっぱり欧米の方が「データジャーナリズム」的な文化が進んでいるようだ。データって、上手く可視化すればそれだけで様々な洞察をめぐらせることがができたりする。
こういう知見って、ビジュアルデザイン的な素養はもちろん必要だけど、それに加えて仕組みを構築する実装力が無いとなかなか活用できない。つまりプログラミングスキル的なもの。毎回手作業で図を作っているようじゃだめで、データを流し込めば毎回同じルールで図が描画されるような仕組みを作れる人でないとこの分野のデザイナーにはなれなさそうだ。
最後の章の「データビジュアライズの歴史」ってのもなかなか面白かった。
あらゆることがデータ化されていく時代、「データを一目で明快に表現する」という手段の重要さは今後ますます高まっていくんじゃないかと個人的には思う。
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