生物の骨格

世の中には、骨の写真集というものが存在する。
オイラはその手のものが結構好き。生き物の骨格に、独特の機能美みたいなものを見出してしまう。筋肉や色味が無くなることで、硬質でやや機械的な冷たさと静けさを感じる。

ニューヨークに1ヶ月ほど滞在した時、美術館で、花や風景と牛や鹿などの骸骨を一緒に描くジョージア・オキーフという画家の存在を知った。その時に見た絵がやたらと記憶に残っている。
それ以来、動物の骨格の資料が欲しくなり、写真集を買うようになった。

この「骨から見る生物の進化」は洋書の翻訳本。
骨から見る生物の進化

この写真集は後にサイズを縮小した普及版が発売された。



この写真集に「キョン」という鹿の仲間の頭蓋骨が載っているのだが、これがドラゴンのようでカッコイイのだ。キョンは草食動物だが、大きな牙があり、頭蓋骨だけ見ると、とても獰猛な印象を受ける。

これをモチーフに、恐竜の要素も加味したらカッコイイんじゃないかと思ってZBrushで作ろうとしたことがある。ちょうど辰年の年賀状にしようかと思っていたが、上手くまとまらずに挫折。

ドラゴンの骸骨を目指そうとして挫折。

ドラゴンの骸骨を目指そうとして挫折。



この写真集には色々な生き物の骨格が載っている。オラウータンの骸骨は獣風なのに、チンパンジーの骨格は人間に似過ぎて少し不気味に見えたのが印象に残っている。

そういえば、前田幸太郎さんの「骨蜘蛛」という、本来外骨格生物である蜘蛛の骨を想像して作った作品もカッコよくて好き。

こういう、生物の骨格に美を見出すのは、透明標本も割と近いジャンルだと勝手に思っている。

[新世界]透明標本~New World Transparent Specimen~

薬品で筋肉を透明にし、骨に色をつけるには何年もかかるそうだが、CGでそれを再現できないだろうかと妄想する。透明標本の質感を再現するShaderとか作れないだろうか。

関連記事

Arduinoで人感センサーを使う

そのアプローチは帰納的か演繹的か

Unreal Engine 5の情報が公開された!

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 口内の微調整・身体のライン修正

ZBrushと液晶ペンタブレットでドラゴンをモデリングするチュートリアル動画

DTCP-IP対応のDLNAクライアントアプリ『Media Link Player for DTV』

ZBrushの作業環境を見直す

ウルトラマンパワードがBlu-Ray Box化!

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 腕の作り込み

Photogrammetry (写真測量法)

書籍『天才を殺す凡人』読了

『帰ってきたウルトラマンの世界』展

Photoshopで作る怪獣特撮チュートリアル

『シン・ゴジラ:オルソ』を鑑賞

Mitsuba 3:オープンソースの研究向けレンダラ

Runway ML:クリエイターのための機械学習ツール

ギター曲向けの作曲ツール『TuxGuitar』

Open3D:3Dデータ処理ライブラリ

ポリゴン用各種イテレータと関数セット

ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 横顔のシルエットをリファレンスに合わせる

Faceshiftで表情をキャプチャしてBlender上でMakeHumanのメッシュを動かすデモ

書籍『ジョージ・ルーカスのSFX工房』

消費の記録

映画『シン・仮面ライダー』を最速上映で観た! (ネタバレ無し)

THIS IS IT ⇔ IT IS NOT THIS!

Mayaのポリゴン分割ツールの進化

『電光超人グリッドマン』のBlu-ray BOXが12月20日発売予定

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のVFXブレイクダウン まとめ

ZBrushでリメッシュとディティールの転送

ワンダーフェスティバル2019[冬]に行ってきた

映画『ドラゴンボール超 ブロリー』を観た (ややネタバレ)

WordPressの表示を高速化する

2024年8月 振り返り

2019年 観に行った映画振り返り

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のVFXブレイクダウン

After Effects全エフェクトの解説(6.5)

ZBrushで作った3Dモデルを立体視で確認できるVRアプリを作る

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 歯を配置

2021年4月 振り返り

CreativeCOW.net

ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 身体のバランスを探る

HOKUSAI:ANOTHER STORY in TOKYO

コメント