日本でMakersは普及するだろうか?

少し前に日本でもメイカーズブームというのがあった。
WiredのUS版の元編集長Chris Andersonの著書「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」が火付け役だったらしい。
MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

このMakersという概念の、特に「個人単位でもの作りをする人々」という意味でのムーブメントはアメリカを中心に広がっているらしい。普及の背景には、Arduinoのような安価で簡単なマイコンキットの登場、3Dプリンターの普及、そしてWebでそれらを扱うための情報が手に入りやすくなった点などがある。(3Dプリンターの普及は特許切れってのが大きいんだけどそれはまた別の話)


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「人は誰でも作る欲求がある」というこちらのTEDのプレゼンを見るとワクワクするね。↓



さて、じゃあこの流れが世界中に広がって、日本でもMakersが当たり前になるかっていうと、ちょっと違うんじゃないかなと思う。欧米と日本では前提となる環境が違うんじゃないかと。

1つは住環境の話

こういう工作や、試しながらカタチにしていく作業って、散らかせる環境がすごく重要だと思う。作りかけでもしばらく置いておける環境が必要だし、新しいアイディアを生むには、色々な材料をゴチャゴチャと並んだ、ある種カオスな状態が適していると個人的には思う。

アメリカの成功したベンチャーの創業話を聞くと、自宅のガレージからスタートしたって話が結構多いのも、様々なアイディアを散らかせる環境として自宅のガレージが機能していたんじゃないだろうか。ハードウェアの試作ならなおさらだ。何となく「新しいものはガレージから生まれる」っていうのはイノベーションの共通項と言えそう。ガレージに相当する環境って意味ね。

では、日本の一般的な住環境でそれと同じことができるだろうか。
日本にもFabCafeができたし、手軽に工作機械を借りられる設備は今後普及するかもしれないけど、道具以上にガレージのような「散らかせる部屋」が必要なんじゃないだろうか。(もっとも、欧米でも都市部と郊外で住環境は大きく違う話なので、日本でも郊外なら通じる話なのかも。)

もう1つは労働環境

個人単位のものづくりって、要するに趣味なわけだけど、日本の労働環境って、世界的に見てもやたら長時間労働な慣習があるよね。単純に時間が作れない人も結構いると思う。よほどの情熱が無いと体力を削ってまで趣味で時間と手間のかかる工作なんてできない。

そして教育

工作の基礎体力を身につけている人はどれくらいいるのだろうか。工作が全く初めてってのは結構なハードルで、何から始めたら良いのか、何ができそうなのか全く想像できないと行動に移せないんだよね。
この手のムーブメントで最初に行動を起こして道筋を示すのは、学生の時に何かしらかじっていたり、とことんやっていたけど職業にはできなかった人とかだと思うんだよね。「ああやればできるんだ」って道を示すような人達。
最初の一歩を示す人って、さじ加減が難しいところで、レベルが高すぎても誰もついてこない。少しの背伸びでできそうな道を示す人が必要。
最近は作ったものをシェアするサイトも登場したね。GitHubのハードウェア版みたいなMakersHubとか。

と、こんなことを考えるきっかけはWiredのこちらの記事を見たから。↓

2013年、『WIRED』の主催によって開催された「CREATIVE HACK AWARD」。そのグランプリと準グランプリの受賞者が、賞の一環としてLAのクリエイティヴスタジオを訪問した。彼らが一様に驚いたのは、日本とアメリカの「クリエイテ

ZBrushでモデリングしてすぐに3Dプリンターでラピッドプロトタイピングするって、何か憧れる。夏休みの自由工作で何か作りたいな。


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