Mayaのポリゴン分割ツールの進化

ちょっとしたジェネレーションギャップ(?)の話。CG制作ツールが日々進化してて、使う側の知識にもアップデートが必要だと痛感した出来事。

最近のMaya(バージョン2015)で、久しぶりにポリゴンモデリングしようと思ってメニューから”Split Polygon Tool”を探したら、見当たらなかったのだ。
オイラがMayaのポリゴンモデリングの操作で最初に覚えたのが、Split Polygon Toolだった。そしてExtrude Face, Marge Vertexと覚えていった。モデリング操作はほとんどこの3つのツールだけでゴリゴリ作っていた。頂点の位置を一つ一つ微調整したりと、今思えばかなり低次元な作業をしていたな。

さて、Split Polygon Toolが無いのは一体どういうことかと調べてみたら、こういうことだった。↓

【Mayaあるある】ポリゴンの分割ツールがない

Mayaのバージョンが新しくなるにつれ、「ポリゴンのスプリットツール」は「ポリゴンの分割ツール」に名前を変え、「インタラクティブ分割ツール」が登場して共存してたかと思えば、Maya2015ではモデリングツールキットの「マルチカットツール」だけ(?)に。
改良されて便利になっているとは思うので、素直にそちらを使うのがベストだとは思うのですが、やっぱり忙しいときなど使い慣れたものを使いたいということもあるあるだと思います。

Mayaのバージョンが上がるにつれて、機能の追加・統合が行われていて、古いツールは新しいツールに吸収されているようだ。古いツールは今でもコマンドで起動することはできるみたい。

ツールの名前の変化を古い順に並べると、

Split Polygon Tool(ポリゴンの分割ツール) → Interactive Split Tool(インタラクティブ分割ツール) → Multi-Cut Tool(マルチカットツール)

ということで、現在はMulti-Cut Tool(マルチカットツール)という名前だそうです。

今のWindows OSはバージョン8.1(しかももう10が予告されている)で、Mayaのバージョンももう2015だ。オイラがMayaに触り始めたのは2005年だったから、もう10年ぐらい経つ。当時のMayaのバージョンはまだ西暦表記じゃなくて数字表記で、バージョン7だった。WindowsもまだXPの時代。MayaのUI表示もまだ日本語版が無かった。
ソフトウェアという変化の激しいジャンルで、10年経ってもまだ生き残っているツールを学生時代に習得できたのは何気にラッキーだったなぁと思う。



学生の頃はMayaのチュートリアル本をせっせと読んでいたけど、Maya LT版が登場しているから、より一層書籍の需要は広がってるのかな。
最近はこの本がちょっと気になる。↓

Maya実践ハードサーフェスモデリング:プロップと背景から学ぶワークフロー (CG Pro Insights)

MayaもOcullusプラグインが出てたり、また別次元の3DCG制作方法が生まれていきそう。

mOculus for Autodesk Maya

https://www.youtube.com/watch?v=pJs7UEyEDhU

モデリング操作ならZBrushのOcullusプラグインが出てくれた方がうれしいけど。

ちなみに、オイラが初めて触れた3DCGツールは、実はMayaじゃなくてdiscreet社のplasmaというソフトウェアだった。3ds Maxの廉価版のような位置づけのツールで、3ds Maxの指南書が割と参考になったのだ。今で言うとMayaに対してMaya LTみたいな感じか。

関連記事

ZBrushで人型クリーチャー

Mixamo:人型3Dキャラクターアニメーション制作サービス

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 下半身のバランス調整

フリーで使えるスカルプト系モデリングツール『Sculptris 』

Human Generator:Blenderの人体生成アドオン

3D映画のポストプロダクション 2D-3D変換

ZBrushトレーニング

成果を待てない長学歴化の時代

ZBrushで仮面ライダー3号を造る ベース編

第1回 3D勉強会@関東『SLAMチュートリアル大会』

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のVFXブレイクダウン

NeRF (Neural Radiance Fields):深層学習による新規視点合成

ラクガキの立体化 1年半ぶりの続き

viser:Pythonで使える3D可視化ライブラリ

Photogrammetry (写真測量法)

GMKゴジラの口接着

Open3D:3Dデータ処理ライブラリ

ドラマ『ファーストクラス』のモーショングラフィックス

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 首回りの修正・脚の作り込み

Unityの薄い本

情報の編集

ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 Dam Standardブラシでディティールを彫る

OpenMayaRender

TeleSculptor:空撮動画からPhotogrammetryするツール

MVStudio:オープンソースのPhotogrammetryツール

携帯電話ロボット『RoBoHoN(ロボホン)』

GoB:ZBrushとBlenderを連携させるアドオン

ラクガキの立体化 胴体の追加

CGのためのディープラーニング

第20回 文化庁メディア芸術祭『3DCG表現と特撮の時代』

Point Cloud Utils:Pythonで3D点群・Meshを扱うライブラリ

映画『ミュータント・タートルズ』を観てきた

ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 頭の概形作り

Mayaでリアルな布の質感を作るチュートリアル

参考書

ニンテンドー3DSのGPU PICA200

geometry3Sharp:Unity C#で使えるポリゴン操作ライブラリ

PythonでBlenderのAdd-on開発

Houdiniのライセンスの種類

HTML5・WebGLベースのグラフィックスエンジン『Goo Engine』

ZBrushでUndo Historyを動画に書き出す

Ambient Occlusionを解析的に求める

コメント