オープンソースの物理ベースGIレンダラ『appleseed』

オープンソースのレイトレースレンダラのappleseedのバージョン2.0ベータ版が公開されている。MITライセンスなので商用利用もOK。

appleseed


appleseedは、アニメーションやVFX用途を主眼に設計されたオープンソースの物理ベースグローバルイルミネーションレンダリングエンジンです。

appleseedは、アニメーション・VFX業界の有能なボランティア達による小規模でインターナショナルなチームが積極的に開発しています。
appleseedのコアとなるミッションは、個人や小規模なスタジオへ完全で信頼性が高く、全てオープンなレンダリングパッケージを提供することです。

appleeseedは、長年にわたってテレビのドキュメンタリー、広告、プロモーションビデオ、短編アニメーションなどのプロジェクトで使用されてきました。

CGトラッキングさん、3D人-3dnchu-さんでも紹介されていた。
https://cgtracking.net/archives/45756
http://3dnchu.com/archives/appleseed-2-0/


スポンサーリンク


ソースコードがGitHubにあるけど↓
https://github.com/appleseedhq/appleseed

Windows, Linux, MacOS各プラットフォーム向けにビルド済みのバイナリと、Autodesk Maya, Autodesk 3ds Max, Blender用のプラグインも配布されている↓
https://appleseedhq.net/download.html

アニメーション・VFX向けに開発されているというだけあって、研究用のレンダラと違って各種DCCツールとの連携プラグインが充実しているね。

特にMayaユーザーにとっては、mentalrayが標準バンドルされなくなって代わりのレイトレーサーとして良くないですか?現在バンドルされているArnoldは機能が制限されてて追加料金を払わないとバッチレンダーできないし。

ちょっとMaya 2018用のプラグインの操作感を試してみよう。


スポンサーリンク

appleseed-maya

appleseed-maya

appleseed-mayaは、Autodesk® Maya® 2017, 2018向けのappleseedプラグインです。

こちらInstallationに従ってMaya.envファイルにプラグインのパス指定を書き込んでMayaを起動すると、メニューにappleseedが追加された。

Arnoldの隣(笑)



レンダー設定にもちゃんとappleseedが追加されている。



結構パラメーターいっぱいあるな。
appleseed-mayaのドキュメントはこちら↓
https://appleseed-maya.readthedocs.io/en/master/

基本はPath Tracingなので結構ノイズが乗るけど、Output設定でDenoiserをかけるとかなり良い感じになる。



スポンサーリンク

関連記事

OpenGVの用語

ポリゴン用各種イテレータと関数セット

ゴジラ(2014)のメイキング

チャットツール用bot開発フレームワーク『Hubot』

白組による『シン・ゴジラ』CGメイキング映像が公開された!

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 壊れたデータの救出

Dlib:C++の機械学習ライブラリ

Maya には3 種類のシェーダSDKがある?

Unityをレンダラとして活用する

CGALDotNet:計算幾何学ライブラリ CGALのC#ラッパー

オーバーロードとオーバーライド

TensorSpace.js:ニューラルネットワークの構造を可視化するフレームワーク

MFnMeshクラスのsplit関数

Unityで学ぶC#

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のVFXブレイクダウン まとめ

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のVFXブレイクダウン

オープンソースの物理ベースレンダラ『Mitsuba』をMayaで使う

第1回 3D勉強会@関東『SLAMチュートリアル大会』

PureRef:リファレンス画像専用ビューア

Web経由でRaspberry PiのGPIOを操作したい

ポリ男からMetaHumanを作る

hloc:SuperGlueで精度を向上させたSfM実装

ZBrush用トポロジー転送プラグイン『ZWrap Plugin for ZBrush』

SDカードサイズのコンピューター『Intel Edison』

HD画質の無駄遣い その2

Google Colaboratoryで遊ぶ準備

ZBrushトレーニング

Mayaのレンダリング アトリビュート

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 下アゴと頭部を作り込む

DensePose:画像中の人物表面のUV座標を推定する

オープンソースのIT資産・ライセンス管理システム『Snipe-IT』

ポリ男をリファイン

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 口内の微調整・身体のライン修正

スクレイピング

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 歯茎を別パーツへ分割

ラクガキの立体化 分割ラインの変更・バランス調整

Gource:バージョン管理の履歴を可視化するツール

書籍『ゼロから作るDeep Learning』で自分なりに学ぶ

ジュラシック・パークの続編『ジュラシック・ワールド』

日立のフルパララックス立体ディスプレイ

OpenCVの顔検出過程を可視化した動画

Seleniumを使ったFXや株の自動取引

コメント