OpenMesh:オープンソースの3Dメッシュデータライブラリ

学生の頃は、CG系のプログラミングと言えば全て自前実装するものだと思っていた。
ライブラリなんて何にも知らず、レンダラを作るためにMeshデータの構造から全部(Javaで)自前実装してました。画像ファイルの読み込み機能すら自作しちゃってた。良い勉強になったけどね。
当時は「世界トップレベルのCG研究者達は全部自前でプログラム書いてるんだスゲー」なんて思ってました。

会社に入って仕事で画像処理を扱うようになり、OpenCVを触るようになってから、「当たり前の機能」は自前実装する必要が無いことを知った。

ちょっと前置きが長くなったけど、CG系でも同じように、当たり前の機能・構造はライブラリがあるんだろうなぁ、と思って調べたらこれを見つけた↓

OpenMesh



OpenMeshは、ポリゴンメッシュを表現、操作するための汎用的で効率的なデータ構造を備えています。OpenMeshはアーヘン工科大学のコンピュータグラフィックスグループが開発したものです。このプロジェクトはドイツ連邦教育・研究省(BMBF)の出資を受けています。

このライブラリは、以下の理念に基づいて設計されています:

  1. 柔軟性:改造しなくても多くの異なるアルゴリズムの原理が利用できる。
  2. 効率性:メモリの使用を極力抑え、高速処理を実現する。
  3. 使いやすさ:複雑な内部構造を使いやすいインターフェイスで隠蔽する。

最新版は三条項BSDライセンス(修正BSDライセンス)。つまり、「無保証」であることの明記と、再頒布の際に著作権およびライセンス条文を表示が必要。


OpenMeshの各コンポーネント間の相互関係を示した図↓



このライブラリ、流行っているかどうかは良くわからないです。日本語で記事書いているのはこちらの方のブログぐらい↓
http://www.cloud.teu.ac.jp/public/MDF/toudouhk/blog/2015/04/10/OpenMesh/

追記:Qiitaに記事がアップされた↓
https://qiita.com/shohirose/items/d92447fcc07a623ebf24

CG系の人は普段何を使ってるんでしょうね。CGALとか?

会社員になってからというもの、何かプログラムを書くにしても既存のライブラリありきで実装プランを考えることが多くなった。

関連記事

ニューラルネットワークで画像分類

ZBrushで仮面ライダー3号を造る ベース編

adskShaderSDK

マイケル・ベイの動画の感覚

C#で使える遺伝的アルゴリズムライブラリ『GeneticSh...

BlenderのRigifyでリギング

OpenCV 3.1のsfmモジュールを試す

オープンソースのテクスチャマッピングシステム『Ptex』

SONYの自律型エンタテインメントロボット『aibo』

UnityでTweenアニメーションを実装できる3種類の無料...

Math Inspector:科学計算向けビジュアルプログラ...

ZBrush 4R8 リリース!

Unityで画面タッチ・ジェスチャ入力を扱う無料Asset『...

この本読むよ

機動武闘伝Gガンダム

ガメラ生誕50周年

2012 昨日のクローズアップ現代を見た

Iterator

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 頭頂部の作り込み...

ジュラシック・パークのメイキング

グローバルイルミネーションに手を出す前に、やり残したことがあ...

Manim:Pythonで使える数学アニメーションライブラリ

Stanford Bunny

Vancouver Film Schoolのデモリール

ゴジラ2000 ミレニアム ひな形のレプリカが発売されるぞ!

Oculus Goを購入!

2025年3月 振り返り

3Dモデルを立体視で確認できるVRアプリを作っている

Cartographer:オープンソースのSLAMライブラリ

今年もSSII

フリーのUV展開ツール Roadkill UV Tool

スクレイピング

Geogram:C++の3D幾何アルゴリズムライブラリ

CycleGAN:ドメイン関係を学習した画像変換

Mask R-CNN:ディープラーニングによる一般物体検出・...

PythonのHTML・XMLパーサー『BeautifulS...

書籍『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』読了

TensorFlowでCGを微分できる『TensorFlow...

Mayaのポリゴン分割ツールの進化

『ピクサー展』へ行ってきた

OpenCVで動画の手ぶれ補正

デザインのリファイン再び

コメント