もう2ヶ月前になりますが、12月の頭に魂ネイション2017に行ってきたのです。
http://tamashii.jp/special/tamashii_nation/
主な目当ては予約していたS.I.C.の受け取りだったんだけど、
http://tamashii.jp/t_item/117/
会場で販売されていた図録がなかなか興味深かった。
http://tamashii.jp/item/12422/
図録の中で、S.H.Figuarts 真骨彫製法 仮面ライダー新1号ができるまでの過程が丁寧に解説されていた。
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S.H.Figuartsシリーズの中でも特に「真骨彫製法」は骨格から肉付けするという特殊なプロセスを経ているというのは以前から宣伝されていたけど。
原型師による粘土原型を3DスキャンしてCADに置き換え、可動関節の仕込みを行い、その後の形状修正は原型師の指示のもとCAD上でデータ修正が行われてるんですね。
外見の原型は粘土による手作業で制作して、内部のギミックは工業製品的にCADで設計を進めるのが最近のバンダイのやり方なんだろうか。
アルティメットルミナスの工程
発光ギミック付きのガシャポンフィギュアシリーズ アルティメットルミナスもTwitterで製造工程を解説していた。
http://hobby.dengeki.com/reviews/469159/
アルティメットルミナスは企画段階から8〜9カ月ほどで製品に。セキケンジ氏の原型→3Dスキャン→3D設計→3D出力→セキケンジ氏のブラッシュアップ→金型用キャスト作成→金型&彩色原型作成→テストショットで度々の調整。このご時世に背面も塗れた…愛の奇跡をその手に!12月第5週第5弾発売。(M内) pic.twitter.com/a7Q37OQANC
— ガシャポン特撮部 (@gashapon_tkst) 2017年12月17日
アルティメットルミナスは有機的な外見の反面、内部は工業製品。3Dスキャンと3D出力があればこそですが、この工程で原型の感覚値30%ほど情報が落ちヌルくなります(デジタルの限界)。そのためここで大規模なブラッシュアップ、これに付き合ってくださる原型師セキケンジ氏に感謝し良い商品を造る!M内 https://t.co/tquM0oRmLD
— ガシャポン特撮部 (@gashapon_tkst) 2017年12月17日
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3Dスキャン&出力でどの程度ヌルくなるのかは画像で一目瞭然。記念すべき第1弾ウルトラマンBタイプの画像を蔵出し。「え、別人みたいになってる…」シンプルだからこそウルトラマンの顔はちょっとした違いが命取りに。ブラッシュアップあってこそのアルティメットルミナス。第5弾は12月第5週発売(M内) pic.twitter.com/v1y42b5w1u
— ガシャポン特撮部 (@gashapon_tkst) 2017年12月17日
先程の出力品をセキケンジ氏がブラッシュアップしたもの。この工程がいかに大切で時間がかかる作業がお分かりいただけますでしょうか?もちろんこの手前の3D設計もヤバイくらい時間が…。アルティメットルミナス継続のためにもガシャポン版はガシャポンで、プレミアム版もお買い逃しなきよう!(M内) pic.twitter.com/qLnIpXUFkX
— ガシャポン特撮部 (@gashapon_tkst) 2017年12月17日
ですのでアルティメットルミナス第1弾が形になった時は本当に誇らしかったです。「セキさん、光りました!自分の企画は正しかったんです!」と言ったことでしょう(覚えていない)。シリーズを継続出来るというのはありがたいことです、皆様や支えてくださる方々のおかげです。ありがとうございます。M内 pic.twitter.com/MCreEGrPFk
— ガシャポン特撮部 (@gashapon_tkst) 2017年12月17日
3Dスキャンでいったんデジタルデータ化するなら、粘土原型はやりやすいサイズでやっても良さそうなもんだけど、原寸大で進めてるんですね。
S.H.Figuarts ウルトラマンシリーズ
追記:S.H.Figuarts『ウルトラマン』シリーズの工程について、スペシャルページが公開された↓
http://tamashii.jp/special/shf_ultra/concept/
ウルトラマンは撮影用スーツを3Dデータに置き換えたものを基にしながらも、フィギュアサイズ化した時に映えるよう様々な修正が入るのね。
怪獣はやはり手原型か。
昨今、ZBrushなどのツールのおかげでデジタル原型師がじわじわと増えているようだけど、まだ粘土原型を得意とする原型師の方が多かったり、質が高かったりするのだろうか。
粘土原型をデジタルデータへ変換するサービス
どうやら、粘土原型を3Dスキャンでデータ化するプロセス自体に需要があるらしい。
原型をデジタルデータへ変換するサービスも始まっている↓
http://hobby.dengeki.com/news/516379/
https://www.diginal.net/
粘土原型をわざわざデジタル化するメリットって、サイズ調整とかパーツ分割のしやすさ、あとはやっぱりギミックを仕込むとかですかね?
最近の例だと、一番くじONLINEのビオゴジは酒井ゆうじ造型工房の30cmビオゴジを3Dスキャンして20cmサイズへ縮小したものだった。
https://www.banprestore.com/kuji/Item/detail/57
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