ラクガキの立体化

これも黒歴史の1つかな。
大学生の頃、よく授業中にノートやプリントの隅っこにラクガキをしていた。歴史など人文系の科目の時が多かったな。
授業中に出てきた言葉の響きからイメージした怪人を描くというルール(?)。当時放送していた仮面ライダーの怪人をデザインしていた韮沢靖篠原保みたいなテイストを真似ようとしていた。

授業時間中なので、全身には至らず、顔だけで終わることが多かった。割と気に入ったのが描けたら、その後スキャンしてPhotoshopで整えたりしていた。

授業中に描いたラクガキをPhotoshopでシンメトリーにしたもの

授業中に描いたラクガキをPhotoshopでシンメトリーにしたもの





何度か立体化しようと思ったことはあったけど、当時はこういう線の多い造形をMayaでモデリングするのが結構大変で、挫折してしまった。スカルピーもちょっと試したけど、不器用すぎて無理だった。真正面だけの画なので、立体としての矛盾が多いというのもある。矛盾に気づくのが遅くてリカバー不能だった。ツールの特性で、割と計画的に作らないとまとまらなかった。

そして時は流れ、今ならZBrushで手軽に立体化して遊べるかも、と思って挑戦。その途中経過。↓

だんだんドクロと兜の中間みたいな感じになってきた。

だんだんドクロと兜の中間みたいな感じになってきた。



たぶんこれぐらい中途半端な状態が一番夢が広がる。(笑)
やってみたら案の定、手グセでドクロっぽい感じになってきた。もう球体じゃなくてドクロのベースメッシュを用意しようかな。
最初はラクガキの概形をなぞるように作ろうとしてたんだけど、途中から骨を意識してた。(骨格なんて無いのに)
ラクガキしたころはオルフェノクっぽい生体鎧みたいなものをイメージしていたけど、立体化するとまた別のイメージが湧いてくる。ああ、こんな形だったんだ、っていう発掘みたいな気分。ジョジョのスタンドっぽくしても面白いかも。
粘土でもCGモデリングでも共通する個人的な癖があって、手を動かす時間よりも、形状を眺めたり、なぞっている時間の方が遥かに長かったりする。2Dの下絵はあくまで目安であって、設計図というほど厳密なものじゃない。っていうか厳密な絵が描けないんで、立体にしながらさらにイメージを膨らます。

タートルズに出てくるシュレッダーもこんなシルエットだったような…

タートルズに出てくるシュレッダーもこんなシルエットだったような…



ZBrushの操作に関しては、田島光二作品集の68〜75ページが非常に参考になった。後は根性だけだ。
フィーリングだけで作業できるDynaMesh機能は最高だな。角みたいな細長いパーツを上手く作る方法知りたいな。CurveMultiTubeとか?

以下、怪人デザインの参考図書(?)

関連記事

シン・ゴジラ第四形態の造形

サンプルコードにも間違いはある?

ラクガキの立体化 目標設定

ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 PolyGro...

ワンダーフェスティバル2019[冬]に行ってきた

Unityで360度ステレオVR動画を作る

フリーのUV展開ツール Roadkill UV Tool

ZBrushのZmodelerとDynamic Subdiv...

ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 ZRemesh...

ガレージキットの「やり過ぎ」の精神

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 全体のバランス調...

UnityでARKit2.0

Open3D:3Dデータ処理ライブラリ

ホビージャパンのムック『怪獣大進撃』が復活

UnityでPoint Cloudを表示する方法

Maya には3 種類のシェーダSDKがある?

2021年4月 振り返り

ZBrushのハードサーフェイス用ブラシ

就活の風景

Maya LTのQuick Rigを試す

ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 側頭部のボリューム...

ポリゴン用各種イテレータと関数セット

S.H.MonsterArts ゴジラ(2001)はプレミア...

PS4用ソフト『Marvel's Spider-Man』

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 頬の突起を作り始...

Raytracing Wiki

ManuelBastioniLAB:人体モデリングできるBl...

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のVFXブレイクダウン

映画『GODZILLA』のゴジラ登場シーンだけをまとめた8分...

SIGGRAPH論文へのリンクサイト

ワンダーフェスティバル2024[夏]に行ってきた

MeshroomでPhotogrammetry

NeRF (Neural Radiance Fields):...

ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 失敗のリカバー

『ゴジラ博 in 東京ミッドタウン日比谷』に行ってきた

3D Gaussian Splatting:リアルタイム描画...

書籍『開田裕治 怪獣イラストテクニック』

Zibra Liquids:Unity向け流体シミュレーショ...

CEDEC 3日目

ラクガキの立体化 3D出力物の表面処理

ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 目元だけ作り込んで...

池袋パルコで3Dのバーチャルフィッティング『ウェアラブル ク...

コメント