alpha, beta, rcを経て、ついにOpenCVのバージョン4がリリースされたぞ!
OpenCV 4.0
リリースハイライト:
- 現在OpenCVはC++11のライブラリであり、C++11準拠のコンパイラが必要です。CMakeはバージョン3.5.1以上が必要となります。
- OpenCV 1.xから続いていた多くのC APIを廃止しました。
- coreモジュールの永続データ機能(XML, YAML, JSONへの構造化データの保存・読み込み)は全てC++で再実装し、C APIを廃止しました。
- 新しくG-APIモジュールを追加しました。これは非常に効率的なグラフベースの画像処理パイプラインエンジンとして機能します。
- dnnモジュールには試験的にVulkanバックエンドを実装、ONNX形式のネットワークもサポートしました。
- 一般的なKinect FusionアルゴリズムをCPUとGPU(OpenCL)用に実装して最適化しました。
- objdetectモジュールにQRコード検出器とデコーダを追加しました。
- 非常に効率的かつ高品質なDIS dense optical flowアルゴリズムをopencv_contribからvideoジュールへ移動しました。
- 詳細は過去のアナウンスに記載されています: 4.0-alpha, 4.0-beta, 4.0-rc, changelog
ドキュメントはこちら↓
https://docs.opencv.org/4.0.0/
バージョン4からついにC APIが廃止になったけど、ここ最近はCどころかC++よりもPythonから利用されることの方が多いんじゃなかろうか。(DeepLearning系のライブラリが大体Pythonメインだから)
スポンサーリンク
バージョン3のリリースからもう3年半経ってるんだなぁ。

OpenCVのバージョン3が正式リリースされたぞ
6月4日付でついにOpenCV 3.0の正式版がリリースされた。
さっそくOpenCV公式ページからインストーラーをダウンロードしたら、ページ上で以下の動画が再生された。
Google Summer Of Code 2014 con...
GitHubでは数日前からopencvおよびopencv_contribのバージョン4.0.0のコードが公開されてはいた。
https://github.com/opencv/opencv/releases/tag/4.0.0
https://github.com/opencv/opencv_contrib/releases/tag/4.0.0
https://qiita.com/dandelion1124/items/eae435e601fba2adb0d1
追記:OpenCvSharpもバージョン4に対応したようです↓
https://www.nuget.org/packages/OpenCvSharp3-AnyCPU/4.0.0.20181129
OpenCV 4.0.0のChangeLogを読んでいて個人的に面白いなぁと思ったのは、QRコードを検出・デコードする機能が標準で入ったこと。サンプルコードもある↓
https://github.com/opencv/opencv/blob/master/samples/cpp/qrcode.cpp
そして、G-APIという新しいモジュール。グラフベースのパイプラインって、ノードを繋いでいくビジュアルプログラミングみたいなやつ?
早速試した方もいるようだ↓
https://neno-garden.com/blog/2018/11/20/opencv4-g-api/
dandelion先生の新刊で勉強しよう↓
スポンサーリンク
#技術書典 6で頒布した「OpenCV 4.0ガイドブック」をBOOTHで販売開始しました. https://t.co/QXvFZdox3X
— dandelion (@dandelion1124) 2019年4月14日
2019年4月9日 追記:OpenCV 4.1がリリースされた↓
OpenCV 4.1
リリースハイライト:
- core, imgprocモジュールの巨大な関数セットの処理がruntime時に最適化できるようになりました。
- dnnモジュールの以下のように改良しました:
- 推論エンジンのバックエンドをIntel® Neural Compute Stick 2でサポートされているNN Builder APIに切り替えました。
- ピーク時のメモリ消費量を削減し、TensorFlowの複数の新しいネットワークをサポートしました。
- videoioモジュールにAndroid Media NDK APIのサポートを追加しました。
- Perceptually Uniform Sequential Colormapsを追加しました。
- opencv_contribに新しいImage Quality Analysisモジュール(quality)を追加し、PSNRやSSIMなどと同様にReferenceless BRISQUE(Image Spatial Quality Evaluator)アルゴリズムを実装しました。
- opencv_contrib/optflow moduleモジュールにRobust Local Optical Flowアルゴリズムを追加しました。
- opencv_contrib/stereoモジュールにQuasi Dense Stereo matchingアルゴリズムを実装しました。
- Hand-Eye Calibration手法を追加しました。
より詳しい情報はChangelogをご覧ください。
2019年12月 追記:OpenCV 4.2がリリースされたぞ↓
OpenCV 4.2
スポンサーリンク
関連記事
Google App Engineのデプロイ失敗
UnityからROSを利用できる『ROS#』
CycleGAN:ドメイン関係を学習した画像変換
BlenderProc:Blenderで機械学習用の画像データを生成するPythonツール
Deep Fluids:流体シミュレーションをディープラーニングで近似する
Unity Scriptコーディング→Unreal Engine Scriptコーディング
株式会社ヘキサドライブの研究室ページ
PythonでBlenderのAdd-on開発
OpenCV 3.1のsfmモジュールを試す
GoB:ZBrushとBlenderを連携させるアドオン
ZBrushで作った3Dモデルを立体視で確認できるVRアプリを作る
畳み込みニューラルネットワーク (CNN: Convolutional Neural Network...
機械学習に役立つPythonライブラリ一覧
Paul Debevec
UnityでOpenCVを使うには?
フィーリングに基づくタマムシの質感表現
Manim:Pythonで使える数学アニメーションライブラリ
「ベンジャミン·バトン数奇な人生」でどうやってCGの顔を作ったのか
iOSで使えるJetpac社の物体認識SDK『DeepBelief』
TeleSculptor:空撮動画からPhotogrammetryするツール
ZBrushのZScript入門
KelpNet:C#で使える可読性重視のディープラーニングライブラリ
顔検出・認識のAPI・ライブラリ・ソフトウェアのリスト
AMIMOTO(PVM版)で作成したインスタンスをAMIMOTO (HVM版)へ移行する
GAN (Generative Adversarial Networks):敵対的生成ネットワーク
Structure from Motion (多視点画像からの3次元形状復元)
Point Cloud Consortiumのセミナー「3D点群の未来」に行ってきたよ
ニューラルネットワークで画像分類
OpenVDB:3Dボリュームデータ処理ライブラリ
OpenCV 3.1とopencv_contribモジュールをVisual Studio 2015で...
UnityでTweenアニメーションを実装できる3種類の無料Asset
Google Chromecast
MPFB2:Blenderの人体モデリングアドオン
Google App EngineでWordPress
AR (Augmented Reality)とDR (Diminished Reality)
SDカードサイズのコンピューター『Intel Edison』
Open3D:3Dデータ処理ライブラリ
Math Inspector:科学計算向けビジュアルプログラミングツール
html5のcanvasの可能性
Kinect for Windows V2のプレオーダー開始
OANDAのfxTrade API
Facebookの顔認証技術『DeepFace』
コメント