ようやく日本公開された映画「ゴジラvsコング」をIMAX 3Dで観てきた。
ゴジラvsコング
世界観を共有する「ゴジラ」「キングコング: 髑髏島の巨神」「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の続編です。
「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の登場人物も再登場する。
当初は「ゴジラvsコング」で最終作の予定だったらしいけど、世界的に大ヒットしたおかげでまだシリーズが継続するようですね。
スポンサーリンク
予告映像と公開日が発表されてから長かったな。。。
米国では3月に公開されているし、日本でも本当は5月に公開されるはずだったのに、日本公開が7月に延期されてしまい、玩具の発売が映画公開よりも随分先行する形になってしまった。日本で公開される頃にはもう米国でBlu-rayが発売されている状態に。
関連グッズの広告はどうしても目に入ってしまうので、映画を観る前にネタバレ情報も目にしてしまった。
スポンサーリンク
感想
映画公開前にネタバレを見てしまっていたのであまり期待せずに観賞したけど、何だ面白いじゃないか(笑)
というのも、だんだん謎が解明されていくストーリーで引き込むタイプの作りではなく、とにかく怪獣同士のド派手なバトルを見せつけるための映画だった(褒めてる)
何が出てくるのか事前に知っていたところで面白さが損なわれるタイプの作品ではない。
平成のゴジラVSシリーズ、というか川北ゴジラを思い出した。本編のストーリーに従って特撮パートを撮っているというより、特撮パートが主張し過ぎて本編を食ってしまったような作りの映画だ。ゴジラが熱線を出し惜しみせず吐きまくっていたり、縦横無尽でダイナミックなカメラワークは、ハリウッド版川北ゴジラ感。
ハリウッドの資本があれば、(セットの狭さやミニチュアの粗など)時間と予算の制約によって生じてしまう稚拙さをカメラアングルと絵作りで補う演出など不要なのだな。俯瞰の構図でスピーディーなアクションでも、画面の情報密度が高くて怪獣の巨大感は損なわれていない。
予告編にも使われている、海上でのゴジラとコングの戦闘シーンは、新世紀エヴァンゲリオンのテレビシリーズで弐号機が初登場した回も彷彿とさせる。
1作目の「ゴジラ」からだんだんリアリティラインが下がってきて、巨大怪獣やハイテクメカが多数登場してもおかしくないテンポと世界観に移行してくるのは、日本のゴジラシリーズが辿った変遷にも似ている。
こうして見ると、マイケル・ベイの実写版トランスフォーマーの登場人物が皆おバカでぶっ飛んでいるのも、荒唐無稽な絵面の山盛りを可能にするリアリティライン設定なのだと思えていくる。
小難しい手順や説明シーンを省略して、とにかく派手なシーンを多く詰め込むには登場人物のIQを下げるのが手っ取り早い(笑)
予算的に派手なシーンを絞らざるを得ない最近の日本の作品とは真逆の路線。怪獣が全ての中心にあると絵面で殴ってくる。
最近最終回を迎えたアニメ「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」の凝ったSF路線とは正反対なのでギャップが面白い。
変な感想になるけど、同じストーリーを着ぐるみ特撮で描いたバージョンも見てみたくなった。たぶん往年の、大らかな時代の怪獣映画が再現される気がする。
こうなると、ハリウッド版「ゴジラ FINAL WARS」を観てみたくなってきたぞ。
それにしても、コングというキャラクターは人間の利益のために住処から無理やり輸送される役回りがアイデンティティみたくなってますね。
追記:4DX 日本語吹き替え版でも観てきた。
前作でも南極のシーンで雪が降る演出があったけど、もはや4DXのために南極シーンがあるのではないかと思ってしまう。
日本語版の主題歌「INTO THE DEEP」も良いですね。
スポンサーリンク
コメント