『ゴジラ博 in 東京ミッドタウン日比谷』に行ってきた

東京ミッドタウン日比谷で開催されている「ゴジラ博」に行ってきた。
ここ最近、GEMNIBUS vol.1ゴジラ・シアター、「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」を観にTOHOシネマズ日比谷によく行っていたので道に迷うことはなかった。

ゴジラ博 in 東京ミッドタウン日比谷

開催期間:2024年8月13日(火)~9月1日(日)
会場:東京ミッドタウン日比谷 6F BASEQ HALL
営業時間:10:00~19:00 (最終入場18:00)
入場料:
時間指定前売り券:大人1,600円/子供900円
当日券:大人1,800円/子供900円

時間指定前売り券の販売は指定日の前日午前11:59まで。オイラは当日券で入った。



東宝特撮のプロップ・スーツ展示を見るのは2年前の「特撮のDNA」以来だ。



「特撮のDNA」は全国各地で開催されているのもあり、特撮プロップの展示イベント自体は途切れず続いている良い時代。東宝特撮に限れば毎年11月3日のゴジラ・フェスで何らかの展示もあるし。
10年前にハリウッドの「ゴジラ (2014)」が公開されて以降、日米でゴジラの新作が作られ東宝特撮のプロップやスーツが展示される機会が徐々に増えて定番化したのは感慨深い。
ゴジラ三昧
ここ1,2週間でだいぶゴジラ成分を補充した気がする。ゴジラをIMAXで観て


特撮プロップが展示されるだけでも貴重だった頃と違い、今は展示がほぼ定期イベント化して写真撮影OKなケースがほとんどになったので、今回は少し目的意識をもって鑑賞・観察することにした。

3年前に作り始めて未だ作り途中のGMKゴジラの模刻の疑問点を解消したい。
ゴジラ 2001
まだ作り途中…2001年公開の映画「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」に登場する通称GMKゴジラをZBrushでモデリング中。過去何度か、このゴジラの実際の造形物を見る機会があった。映画公開半年後に岡本太郎美術館で開催された「ゴジ...


GMKゴジラのスーツ展示を最後に見たのは模刻を始める数か月前だった。
『大ゴジラ特撮王国』を見てきた
5月22日から始まった「大ゴジラ特撮王国 オールゴジラ大集結 in 東京ドームシティ」に行ってきた。結果として、会期のほとんどが緊急事態宣言下になってしまったな。大ゴジラ特撮王国 オールゴジラ大集結 in 東京ドームシティ会期:2021年5...


今回の展示はかなり近づいて観察できる好条件。



ゴジラ映画の劇中、特に平成ガメラ以降のミレニアムシリーズでは巨大感の演出もありアオリの画が多くて頭頂部の映るシーンが少ない。
GMKゴジラのスーツは歴代屈指の大きさなのもあって、展示イベントでも頭頂部の形状を観察するのが難しいのだが、スマホのカメラを高く掲げてどうにか頭頂部を撮影。



20年以上前に作られたスーツなので当然表面は劣化して細部の質感は変わってしまっているけど、造形の流れやボリューム感は残っている。おそらく一部修復などもされているのだろうけど。
アゴの皮膚のだぶつき具合や、腕や脚の肉の付き方もじっくり観察できた。パーツの分割ラインも。
1度自分で模刻に挑戦してみると、目の前の造形物の捉え方が変わってくるのを実感。逆に、写真だと形状を捉える手掛かりがかなり欠落してしまうのが分かった。実物を見れば分かるボリューム感が、写真だと失われてしまう。

そして、仮組みまでで止まっているアオシマの3式機龍プラモデルの合わせ目消し・後ハメ加工の参考に機龍改のスーツを観察してみる。
アオシマ 『MFS-3 3式機龍』
まだ組み立て途中…映画「ゴジラ×メカゴジラ」に登場する3式機龍を再現したプラモデル。


展示されていたのは「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」に登場した改の方だけど、改の方のキットもまだ積んでいるので大丈夫(?)だ。
アオシマ 『MFS-3 3式機龍<改>』
まだ積んでいる…映画「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」に登場する3式機龍<改>を再現したプラモデル。




気になっているのは、装甲の分割。プラモデルの方で、外装の合わせ目を消して塗装後に後ハメできるようにしたいけど、モールドに沿った分割に変えるにしても実際のスーツの分割を参考した方が理にかなっていると思うので。
首の装甲はやはり前後分割っぽい。



胴体の装甲は脇の下に分割があり、腰の装甲も同様に前後分割になっているようだ。



脚は前後分割な気がするけど、中心線にも薄っすらラインが入っていように見える。これは左右分割?それともただのパーティングライン?



今回初めて実物を見れた「モスラ3 キングギドラ来襲」のグランドキングギドラ。これはスーツではなく、飛行操演用のギニョール。



全身黄金の姿のなんと美しいことか。
変な話だが、目の前で見る造形物は映画劇中よりも迫力があったりする。怪獣は艶消しの質感が多い中、光沢やメタリック塗装のように見る角度によって質感が大きく変化するキングギドラは、間近で眺めるとその情報量に圧倒される。

今回展示された撮影用スーツの中で1番新しいものですら2004年の「ゴジラ FINAL WARS」で、20年前のもの。
2014年のハリウッドの「ゴジラ」はもちろんフルCGだったし、その後作られた日本の「シン・ゴジラ」以降のゴジラもフルCGで描かれているので劇中に登場した着ぐるみが存在しない。(「シン・ゴジラ」では大型ギニョールが作られ撮影されたものの全てカットされ本編未登場)
今回、2016年以降のゴジラについては別途宣伝用に制作された立像が展示されていたけど、これらの造形物は映画制作とは別プロセスで作られたフィギュアのような位置づけなので少し物足りない。映画館のスクリーンで観たものとは全くの別物なわけだし。

今回展示を眺めていて、スマホのカメラだけでなく小回りの利くちゃんとしたカメラが欲しくなってきた。ミラーレス一眼とか。

東宝作品ではないけど、この調子で(?)アヴァン・ガメラのレプリカヘッドも再び展示されないだろうか。GMKゴジラと同様に、頭頂部の資料が足りていないのだ。。。
アヴァン・ガメラ
まだ作り途中…模刻の練習として、映画「小さき勇者たち ~ガメラ~」の冒頭に登場する通称アヴァンガメラをモデリング。「特撮のDNA」で撮影したレプリカヘッドの写真を参考に。ZBrushでフォームの作成、ディティールの追加までを一通りやってみる...

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