2018年10月~11月 振り返り

さあ、2ヶ月ごとの定期振り返り。更新がだいぶ遅れてきている。
自主的にやっていることだけど、未だに気持ちを言葉にして整理するのはあんまり得意じゃないのであった。

年始に「3ヶ月ごとに振り返る」とか言っておいて、途中で2ヶ月スパンに切り替えたものだから12月が余りますね。



10月と11月は出張もなく、少し時間に余裕があった。

例年、今ぐらいの時期になると来年用の手帳のリフィルを買っていたんだけど、最近はスケジュール管理に紙の手帳を使わなくなった。
マルチタスクに仕事をこなせる人とそうでない人の違い
割とギリギリのタイミングで来年用の手帳のリフィルを買った。手帳自体はここ数年ずっとトラベラーズノートを愛用している。 スケジュール管理なんて、今時はGoogleカレンダーを使えば良い話ではあるんですけどね。相手に与える印象とか情報セキュリテ...


スケジュール管理は完全にデジタルになったのだ。(学生の頃もそうだったけど)

メモの道具

メモを取る際は、パソコン、スマホ、紙の手帳をその時々のシチュエーションに合わせて使い分けている。

会議などで言葉のやり取りだけを記録すれば済む場合はパソコンを使うし、ちょっとした思いつきをメモするなら常日頃持ち歩いているスマホを使う。

図で記録したい場合は紙の手帳を使う。本当はそういう用途でiPad Proを使いたいところだけど。。。



ついでに言うと、ペンと鉛筆も使い分けている。
抽象概念を整理する際は輪郭のハッキリとした線を書きたいのでペンを使う。書いて消してを繰り返して修正していくのでフリクションペンやアルコールマーカーで。
具体的なフォルム・形状を探りたい時は鉛筆(シャープペン)で濃淡を使ってぼやけた量感を見ながら少しずつ実体を浮き上がらせていく。

何年か試してみて、目的に合った道具を選べるようになった。


スポンサーリンク

仕事で思うこと

9月に引き続き、上手く噛み合わない(とオイラが一方的に感じている)人達と10月も会議する機会があった。やはりそこでのストレスから色々と感じることが多かった。9月よりも冷静にその様子を観察できた気がする。

オイラとは違う職種で違うキャリアを重ねてきた人達なので、コミュニケーションのギャップや違和感という形で各々の普段の仕事の習慣の違いが垣間見えた。

暗黙知のギャップ

「暗黙知」という言い方が適切かわからないけど、普段の仕事の「常識」みたいなものが存在していて、無意識にそれを他人にも強要してしまう。
その人が普段どういう環境で、どういう働き方をしているのかが何となく透けて見える。それまでどうやって評価されてきたのかも。

その会議の目的は?

一口に会議と言っても、その目的・やり方は様々だ。仕事だとあらゆる対面の場を「会議」と名付けて成立させちゃうけども。
単なる進捗確認、情報交換、アイディア出し、交渉、討論と、色々な会議がある。「複数人が意思疎通を行う」ぐらいしか共通することは無いように思う。(情報が一方通行なら対面の場を設ける必要すら無いですが)
会議の目的によって議事録に求められる要素・役割も違ってくるのだが、その話はまた別の機会に。

普段同じ目的の会議ばかりしていると、そのやり方に過剰に最適化されてしまう。無駄がそぎ落とされて仕事の効率が上がったとも言える。
目をつぶったままでもこなせるほどの熟練の域に達すると、目的が変わった時に戸惑うようだ。

そのアウトプットの目的は?

同様に、書類を作成するにしてもその目的を見失ってただいつもやり方を繰り返してしまう。その方が少ない労力で早く終わるんだろう。無意識レベルでこなせるというのはある意味優れた直感力だ。

書類にしてもプログラムにしても、仕事でのアウトプットにはそれを受け取る別の誰かがいる。「受け取る誰か」を動かすことがそのアウトプットの目的。というのがオイラの持論。
自分のアウトプットがどれだけ遠くへ届くか、どれだけ多くの人の仕事に影響を与えるかによって費やす労力をコントロールしているつもり。逆に言うと、アウトプットに込める力によってより遠くにいる人を動かせるんじゃないだろうか。

他の誰かに伝えるために咀嚼する過程が自分にとって大きな学びになるのではないかという気持ちもある。

プレゼン

数年ぶりに、複数人で分担して1つのプレゼン資料を作る機会があった。共同でプレゼン資料作るのはあんまり得意じゃないというか、好きじゃないんですが(笑)
こだわりどころの違い、テイストの違いがモロに衝突してしまうし、最終的に最もこだわりの無い人に合わせることになる。

オイラ以外のメンバーはプログラミング経験の無い人達だったからなのか、言葉と実体の対応に無頓着だった。オイラが言葉の扱いに厳し過ぎるんだろうか。
書類と実体の関係を軽視した人達が書類仕事をしているとはなんとも滑稽。言葉が現実をマップしたものであるという認識が無い人達と言い回しについて話すのも徒労だった。

やってるふり

オイラが1番苦手なのは、いい加減に作ってるのに最終的に真面目ぶった体裁でごまかす奴。ヘラヘラと読みづらいお堅いテイストにして乗り切ろうとするサラリーマンっぷりに嫌悪感を抱く。
「やってるふり」や「がんばっているポーズ」で字数稼ぎやページ数の水増し、時間稼ぎなど、とにかく上っ面を取り繕うことに全力を注ごうとする。「サボっている」と思われないことが何よりも大事らしい。自己犠牲によって貢献を示すのは、何というか、スキルを持たない労働者のマインドというか。

オイラとしては変に煙に巻いて誤解させるよりも、ダイレクトに伝えて適切なフィードバックを得たい。それは自分の成長のためにも。
自分の考えをなるべく劣化させずにアウトプットへ反映したいのだ。その方がコミュニケーションロスは減っていくだろうし、議論する上でもプラスになる。


スポンサーリンク

説得のコスト

会社員になってから、仕事の多くは誰かを説得することでスケールするものだと考えるようになった。
だから「説得」の重要性を常に意識していたけど、ここ最近はあまりにも説得にコストを割き過ぎている気がする。そして、説得の手段を限定し過ぎている。まあ、説得とは結果的な状態を指すのであって、実際に行うのは「交渉」か。
なるべく少人数を説得するだけで前へ進める道を選ぶべきだろう。サラリーマンは何故かイニシャルコストの大きい道を選びがちで、それを進まない言い訳に使ったりするんだけど。
小さな決断(小さな金額)の連続で少しずつ進める道を選ぶのが良さそうだと最近感じる。その辺りのルート選択や交通整理に無頓着だと一向に前に進まない。
最も鈍い人の尺度に合わせているうちに時間だけが過ぎてしまう。

複数掛け持ちでもこなせた?

複数の仕事を掛け持ちしてせわしなくスケジュールをこなしていく人がいる。そういう人を見るにつけ、最近は「他人のリソースを食い潰し歩いている」としか見れなくなってしまった。
本人は相手の負荷が見えないまま「片手間でやってもどうにかなった」という成功体験をどんどん積んでいく。


専門性の示し方

今までは、自己紹介で「〇〇年ずっと〇〇一筋」と言える人に憧れがあった。その分野に長く携わっているという事実が専門性の裏付けとしてとても説得力があるから。
だが、日本の会社員ならそれは割と普通のことのような気もしてきた。むしろ、途中で別の分野へ移る方がはるかにチャレンジング。
まあ、続けるにしても途中で変わるにしても、周りに流されているだけならどちらもさほど違わないのかもしれないが。

仕事関係の親睦

オイラは体質的にアルコールは平気だが、飲み会の雰囲気や会話が苦手だ。
もっとハッキリ言うと、数時間ずっと誰かの噂話や下ネタだけが延々続くのが苦痛。大多数によって自由に移ろう話題は大体決まったところに収束してしまう。
おじさんの昔話や武勇伝を聞かされる方がまだマシだ。それは(盛っているとはいえ)貴重な体験談だし新しい知識が身に付く。

オイラはタスクを通じてしか人とコミュニケーションが取れないのだ。そういう点では、飲み会よりもスポーツやゲームを通じて親睦を深める方が楽かもしれない。

タスク自体には興味があるけど、そこに紐づくコミュニティが苦手というパターンも結構ある。苦手なタスクと苦手なコミュニティが一遍にやってくるととてつもないストレスになる。自己開示が下手なので、好きなことを堂々と好きと言えなくて、何にも興味の無い人のようになってしまう。やる気や熱意を要求されるのも苦手で、まるでやる気の無いかのような発言になる。
親しい相談相手がいる、あるいは適切な相談相手を選べる境遇なら、大したストレスでもないのだろうか。

自分の原動力

趣味ではもちろん好奇心が原動力となって色々と試したり勉強したりしているんだけど、じゃあ仕事関係のことも好奇心で勉強しているのかというと、それだけではない気がする。
「業務でやるからには自分はその分野のプロなんだ」という変な思い込みが生まれる。そういう思い込みによって、ちょっとした作業でも勝手に職人化してしまうところがある。(学生の頃のバイトでもそうだった)
「プロ意識」と呼べばカッコイイかもしれないけど、感覚としては「役割を全うしなければ居場所は無い」という一種の強迫観念みたいなものだ。

仕事でもないのに学生時代に学んでいたCG分野の動向を未だに追っていたりするのは、趣味として楽しんでいるという側面だけでなく、そこからどんどん遠ざかっていく恐怖や不安があるからだ。追うのを完全にやめてしまったらもう二度と追い付けないんじゃないかと。
そういう負の感情をベースとした力が結構強く働いているように思う。
仕事でも「このままじゃ気に入らない・納得できない」というあんまり前向きじゃない感情でとことんやり続けてしまうことが時々ある。

自分の強み

オイラは会社員になってから今までずっと続けている分野・仕事はなく、「〇〇年ずっと〇〇一筋」というものが無い。
その代わり、数年ごとに業務を移ってきたことで、違う分野を相対的に見れるようにはなった。
どの分野も経験が浅いのがコンプレックスだったけど、「〇〇一筋」のキャリアを歩んできた人と関わってみてちょっと自信を持てた。相対的に捉えられるということは、とても応用範囲が広いんだ、と。
自信とは、人と関わることで湧いてくるものなのかもしれない。

もともと、すぐにマニアックな方向へ深堀りしがちな性格だから、人より早く職人化しちゃうのがプラスだったのかもしれない。性格と環境の化学反応がスキルに昇華されていくのだろうか。
最近、自己分析で興味があるのは遺伝子検査。

プライベートでの行動力

習慣にして継続しようとしていたことが仕事という力が加わるといとも簡単に壊れてしまう。
https://blog.tinect.jp/?p=54553

出張やら何やらで全然行けなくなってしまった英会話はいったんやめることにした。せっかく続けていたのにな。
できれば日常的に英語を使わなければならない環境に身を置いていたい。そういう職場とか。

思い立ってから行動に移すまでのタイムラグがどんどん長くなっている。時間を取れるのが週末だけというのもある。
模型趣味もずっと停滞している。積みキットが沢山あるのに。本当はもっとZBrushでモデリングしたいし、スクラッチ造形もやりたい。

少しずつでもアウトプットしたいのだ。
https://note.mu/mhpokmt/n/nc7656d387710

身体の衰え

最近は年齢のせいか、身体の衰えを感じることが増えた。気候の変化に身体が勝てないし、代謝が落ちたのか太りやすくなっている気もする。
散髪中に落ちる髪にだいぶ白髪が混じるようになった。

「振り返り」の振り返り

何となく感じていることを強制的に言語化するようにこうやってブログで定期的な振り返りを続けてきた。
その活動そのものを少し振り返ってみて感じたのだが、自分自身の文章の書き方は「編集」の感覚がかなり強いように思う。
何となく感じたことを言葉の断片として並べていき、ある程度の期間ごとに編集してブログエントリにまとめている。上手くまとまらなかった断片は翌月へ繰り越す(笑)

これだったらTwitterに投稿した内容を整理して深堀りするとかでも良いかもしれん。


スポンサーリンク

関連記事

情報の編集
アスペルガー症候群 WEB自己診断
2021年6月 振り返り
2021年 観に行った映画振り返り
2023年11月 振り返り
2023年 観に行った映画振り返り
2023年1月 振り返り
2018年1月~3月 振り返り
書籍『医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン』読了
2023年9月 振り返り
スクラッチとマッシュアップ
2024年4月 振り返り
2018年の振り返り
2017年8月 振り返り
映画から想像するVR・AR時代のGUIデザイン
2020年10月 振り返り
書籍『具体と抽象』読了
2021年8月 振り返り
2023年7月 振り返り
プログラミングスキルとは何か?
「自分が何を学んでいるか」を人に説明できない
社会人基礎力
企画とエンジニア 時間感覚の違い
すてる英語学習本『ずるいえいご』
2022年 観に行った映画振り返り
2022年8月 振り返り
2020年 観に行った映画振り返り
2017年6月 振り返り
2017年9月 振り返り
2021年10月 振り返り
共通の「思い出のコンテンツ」がない世代
2020年4月 振り返り
『STAR WARS Identities: The Exhibition』に行ってきた
2019年3月~4月 行動の振り返り
そのアプローチは帰納的か演繹的か
バットマンビギンズに学ぶブランディング戦略
2017年4月 振り返り
動画配信ぐらい当たり前の時代
2024年1月 振り返り
ヘッドマウントディスプレイとビジュアリゼーションの未来
2021年1月 振り返り
書籍『クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち』読了

コメント