インターフェイスは世界を規定する

最近SENSORSをよく見ている。7月3日の記事は東大の暦本純一教授の特集だった。↓

ARの次は『拡張人間』 東大 暦本純一教授の世界

この記事で紹介されていた仮想力覚提示デバイス「Traxion」というものに興味を持った。

SENSORSブルー岩本アナが手に持っているのは「Traxion」という装置。この装置持っていると、装置は振動しているだけなのに、あたかもすごい力で押されたり、引っ張られたりするような「力」を体験できる。身近な用途として引っ張られる力を感じる方向に進んで行けば目的に地にたどり着くという道案内などに活用できる他、他人の「触覚」を伝達するという用途においては職人や一流アスリートの”感覚”をトレースできることも。

Traxion: A Tactile Interaction Device with Virtual Force Sensation


論文が日本語で読めるのが有難いですね。→Traxion: 仮想力覚提示デバイス



今現在、人が情報に触れるためのインターフェイスって、やたらと視覚、つまりGUI(Graphical User Interface)に偏っている気がしてるんだよね。こういう視覚以外の感覚を活用したインターフェイスがもっと普及すれば良いのに。

と考える一方で、GUIの表現力をまだ上手く引き出せていないデザインも世に溢れていて、「GUIはもう古い」と言うには早すぎる気もしている。オイラ自身がグラフィックス上がりな人間なので、視覚への未練があるのかもしれないけど。

不思議なもので、インターフェイスって最も人に身近な技術領域なのに、意外と産業での議論が進んでいないように感じる。UIについて語る時、暗黙のうちにGUIのことを指している場合が多い。画面上の配色が云々、ボタンのサイズが云々といった議論はプロダクトとして大切ではあるけど、UIの本質ではない。
議論したら進化するものでもないのかもしれない。UI設計って結構個人技の世界で、色んな人の意見を吸い上げようとすると、まとまりが悪くなって結局ユーザーの混乱を招く。

関連記事

UnityのTransformクラスについて調べてみた

偏愛マップ

2017年10月 振り返り

2020年1月 振り返り

2017年11月 振り返り

機械学習のオープンソースソフトウェアフォーラム『mloss(...

天体写真の3D動画

FacebookがDeep learningツールの一部をオ...

文章を書く時の相手との距離感

2021年の振り返り

オープンソースの顔の動作解析ツールキット『OpenFace』

ヘッドマウントディスプレイとビジュアリゼーションの未来

調べものは得意なのかもしれない

CEDEC 2日目

趣味でCEDECに来ている者だ

2020年2月 振り返り

2024年1月 振り返り

胡散臭いデザインの参考サイト

共通の「思い出のコンテンツ」がない世代

2022年9月 振り返り

タマムシ

リニアアクチュエータ

2023年4月 振り返り

iPhone・iPod touchで動作する知育ロボット『R...

裾野を広げる「○○カフェ」という存在

スマホでカラーチューニングできるペンライト『KING BLA...

「考える」と「調べる」は違う(と思う)

2019年12月 行動振り返り

2021年1月 振り返り

Perfumeのライブパフォーマンスのビジュアル

自分を育てる技術

ハイテクな暑さ対策グッズ

SUMMER TERRACE 2017 LIVE TERRA...

CLO:服飾デザインツール

オープンソースのネットワーク可視化ソフトウェアプラットフォー...

犬が電柱におしっこするように、僕はセカイカメラでエアタグを貼...

PowerPointによるプレゼン

Raspberry PiでIoTごっこ

Unityの各コンポーネント間でのやり取り

生物の骨格

過程を晒す

Web経由でRaspberry PiのGPIOを操作したい

コメント