書籍『伝わる イラスト思考』読了

もう数ヶ月前のことだけど、たまたま読んだ日経ビジネスで紹介されていたのを見て「伝わる イラスト思考」という書籍を購入した。

伝わる イラスト思考 (アスカビジネス)

http://www.asuka-g.co.jp/book/business/008286.html

イラストに限らず、自分の考えを人に伝える表現手段は何種類か持っておきたいのである。人によって上手く伝わる手段は違うし、手短に伝わる手段を都度選べるようにしておきたい。
表現手段が1種類だけだとすぐに行き詰まるんですよ。



仕事で他人に何か説明する機会がそれなりにある。口頭で済む軽いものから、WordとかPowerPointで作った資料を使って説明したり。
「資料を作る手間」と「伝わりやすさ」がなかなか比例関係になってくれなくて、資料に手間をかけるほど受け手も辛くなる最悪のパターンに陥ったりもする。
PowerPointで闇雲に我流で難解なポンチ絵を描くぐらいなら、ちゃんとセオリーを学んでおいた方がお互いにとってプラスだ。

本書では、情報をグラフ、図解などのビジュアルで表す基本セオリーに加え、人の感情もイラストとして可視化して伝える方法が解説されている。
対象を線の少ないイラストへと単純化するプロセスが丁寧に解説されていて、絵が下手な人でも真似できるセオリーに落とし込まれている。そう、写実的な絵を目指さなくていい。「意図を描き表せているか?」という観点で完成度を測れば良いのである。
単純化のパターンを習得しておけば、描くのもさほど手間がかからないし、瞬時に伝わる。

本書の進行はストーリー形式のマンガが軸になっているのでスイスイと読み進められます。(これもイラストの効果?)
また、本書では思考の準備段階で「禅」の教えもあり、数息観(すそくかん)のレクチャーがあるんだけど、このあたりはちょっとピンと来なかった。すみません。。。

最近は、仕事で必要なスキルが明確なら、そのための訓練を積むべき、という考えになってきた。タスク分解と必要なスキルの抽出をちょっと意識していたい。

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