マンガ「三丁目の夕日」を実写映画化した「ALWAYS 三丁目の夕日」の続編となる「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の冒頭にはフルCGのゴジラが登場する。
映画が公開された2007年当時、フルCGで描かれた怪獣はまだ珍しかった。今でこそ、ZBrush的なハイディティールCGキャラクターはCGの得意分野的な位置づけだけど、当時ゴジラのように造形的な情報量の多いキャラクターをCGで描くというのは、特に邦画ではかなり異色だった。
で、この「ALWAYS 続・三丁目の夕日」冒頭で暴れるフルCGのゴジラ、個人的には劇中で首をグリンッってやる仕草の軽い感じの動きが気に入らなかったんだけど、ゴジラファンの間ではかなり評判が良かった様子。(ゴジラが休眠中の時代だったこともある)
このALWAYS 続・三丁目の夕日」に登場するゴジラのデザインは、GMKゴジラを意識した白目のゴジラとなっている。

と、前置きはこれぐらいで。
3月9日~21日まで調布映画祭2016ということで、「白組 山崎貴監督展」という無料の特別展示がありましてね、映画に登場するメカやキャラクターの雛形模型が展示されていたのです。
その中に「ALWAYS 続・三丁目の夕日」に登場するゴジラ、通称「三丁目ゴジラ」の雛形模型もあった。

この模型は、丹羽俊介さん原型のGMKのガレージキット(ワンフェス当日版権もの)をベースに改造して作られており、映画に登場するCGゴジラのテクスチャ素材としても使われている。
https://ascii.jp/elem/000/000/096/96793/
特徴的などっしりとした下半身は確かにGMKで、足の人差し指が延長されたり、頭や背びれなどのパーツの大きさ・形状が変更され、GMKとはだいぶ違う印象のゴジラになっている。(でもやっぱり白目)

そして、公開当時も様々な媒体で取り上げられていたが、映画に登場したCGゴジラをモデリングしたのが山崎貴監督本人という。まだ日本でZBrushが使われ始めて間もない頃の話。

展示会の方は、もちろんゴジラだけでなく「ジュブナイル」のテトラや「SPACE BATTLESHIP ヤマト」のビークル・エイリアンなど盛りだくさんでしたよ。

無料な上に写真撮影OKという、なんとも太っ腹な展示だった。久しぶりに調布に行ったら駅が地下になっててちょっとびっくり。
関連記事
積みキット進捗
映像ビジネスの未来
ZBrushCore
酒井ゆうじ 造形コレクション『ゴジラ1999』を購入
海洋堂 20cmシリーズ『84ゴジラ』 気泡の処理 その1
アニメーション映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』の予...
小説『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』読了(ネタ...
書籍『ゴジラの工房 若狭新一造形写真集』
海洋堂 20cmシリーズ『キンゴジ』 眼の塗装
ムービーモンスターシリーズ ゴジラ 2016 発売
映画『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都...
海洋堂 20cmシリーズ『キンゴジ』 口内のレタッチ
PolyPaint
Photoshopで作る怪獣特撮チュートリアル
ラクガキの立体化 背中の作り込み・手首の移植
酒井ゆうじ造型工房『20cm ビオゴジ出現』眼の塗装のやり直...
恐竜造形の指南書
『ウルトラマンZ』にハマっている
東京おもちゃショー2017
ポリ男をリファイン
ゴジラ 2000 ミレニアムの背びれのレタッチ
映画『ゴジラ-1.0』を4DX SCREENで鑑賞 (ネタバ...
海洋堂 20cmシリーズ『キンゴジ』 口の塗装と接着
ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 口内の微調整・身...
『ピクサー展』へ行ってきた
S.H.MonsterArtsをターンテーブルで
海洋堂 20cmシリーズ『デスゴジ』 クリアーオレンジVer...
ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 失敗のリカバー
『株式会社カラー10周年記念展』を見てきた
SculptrisとBlenderで作ったGodzilla ...
ラクガキの立体化 進捗
海洋堂 20cmシリーズ『モスゴジ』 全身のグラデーション塗...
酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 パーツのバリ取...
ゴジラ(2014)のディティール制作の舞台裏
映画『ジュラシック・ワールド』を観た
ガワコス
2023年 観に行った映画振り返り
ラクガキの立体化 モールドの追加
ZBrushの練習 手のモデリング
まだまだ続く空想科学読本
ラクガキの立体化 分割ラインの変更・バランス調整
ZBrush キャラクター&クリーチャー
コメント