Twitterで有名な尻職人ことグラビアアイドルの倉持由香さんの著書「グラビアアイドルの仕事論」を読んだ。カテゴリーとしてはビジネス書?
Kindle版は出ていないので普通の紙の本を購入。
本書は180ページほどの新書で、写真(グラビア)が載っていたり文字も大きいので、実質文章はそれほど多くない。
だけど、紙の本なので読み終えるまでに時間がかかってしまった。混んでいる通勤電車の中で立って新書を読むのはさすがに難しく、座れた時に少しずつ読み進めて、結局ワンフェス(幕張メッセ)へ向かう電車の中で読み終えた。
(思いっきり尻のカラーグラビア写真が載っているのも混みあった電車の中で読みにくかった理由の1つ)
オイラは別にグラビアアイドルを目指しているわけではありません(笑)
単純に、目標を達成していくための考え方はグラビアアイドルという職業に限らずどんな仕事にも通ずることかと思って。まあその、キャリアアップの参考書的な感じになるんじゃないかと。
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倉持さんはまだ20代ながら、芸歴は十数年と長い。
まだ売れていない駆け出しの芸能人が、生活のために本業と別にバイトもしている例は結構あるらしいけど、倉持さんは「本業で稼ぐ」という信念で、バイトせずにグラビアアイドルとして稼ぐための工夫をコツコツと続けてきたそうだ。
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タワーマンションに住むグラビアアイドル
そして「グラビアで稼いでタワーマンションに住む」という夢まで実現してしまった。本書には住んでるタワーマンションの家賃まで書かれている(笑)
https://blogos.com/article/287729/
しかも、最近のニュースによると、ついに賃貸ではなく購入に至ったと。
https://blogos.com/article/389782/
やや無謀なレベルで住居のグレードを上げていくのは、稼がなければならない方向に自分を追い込む意味もあるらしい。
グラビアアイドルによるケーススタディ
本書では、倉持さんが「グラビアアイドルで稼ぐ」ために自身で試行錯誤した結果辿り着いた戦略について書かれており、ちょっとしたケーススタディのようだ。
「知名度のピラミッド理論」は直感的に理解しやすいし、普段の仕事で心がけていることを「仕事のおかわりをもらう」や「お、値段以上」といったキャッチ―なフレーズで紹介している。
打算的であること、お金の話をすることは決して悪いことではない。「打算的に努力する」のは、この職業でキャリアアップしてやるという強い目的意識と覚悟の表れである。
感想
倉持由香さんのツイートはたまにRTされてタイムラインに流れてくるので、オイラでもその存在を知っているが、それも戦略の賜物なのかもしれない。
本書には倉持さんが自ら考えた方法論がいくつも紹介されているけど、大きく分けると以下2つの目的に集約される気がする。
- グラビアアイドルという職業全体の認知度を上げるための活動
- 数多くのグラビアアイドルの中から自分が選ばれるための戦略
これは「グラドル自画撮り部」という共通のハッシュタグを使ったSNS戦略。会社員のオイラから見ると、ちょっと労働組合っぽくも見える。
これが本書のメインでもあり、他の職業にも応用できる考え方が多いように感じた。まあ、自画撮りのテクニックの理論も解説されているけど、それは個人的に応用先が思い浮かばないです(笑)
抽象化・定量化
本書ではマンガやゲームに例えた解説が多く、本人はやや自虐的に自身のことを「ゲーム脳」と語っているけど、物事を抽象化して捉えているとも言える。
自分の活動をゲームのパラメータのように抽象化することで過去と比較ができるし、定量的なKPIとして扱える。着実に目標を実現している理由はそこにあるのだろう。
本業で稼ぐために他のバイトをしない覚悟も、現状を冷静に捉えて次の戦略をじっくり練るために大切な時間の使い方だと思う。
追記:倉持由香さんはその後ご結婚されたようですね。おめでとうございます。
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