かっこいい大人にはなれなかったけど

もう十分に「大人」と言える年齢になってしまった。少なくとも「子供」を名乗れるような年齢じゃない。
会社ではまだ若手気分でいられるけど、体力的に、勢いだけではどうにもならなくなってきたし、最近ちょっと白髪も気になる。
同年代はとっくに子を持つ親になっている人もいるし、多くは社会的役割として「大人」をしている。これぐらいの年齢が人生のピークと言う人もいるんじゃないだろうか。

オイラはと言えば、思ったほど「大人」へ変化しなかった気がする。
タバコは吸わないし、お酒も付き合いでしか飲まない。お金の使い道も、生活費を除けば昔とほとんど変わっていない。趣味はちっともアップデートされず、昔も今も1人遊びに没頭しがちだ。変なところで「大人の金遣い」にはなったけど。

昔から、節目節目で進路に悩み、最後まで他の可能性を捨てきれずにいた。
中学校卒業後には、高校か、高専か、はたまた各種学校か。高校に進学してからも、卒業後には、理系の大学か、美大か、専門学校か。大学に進学してからも、卒業後は、働くとばかり思っていた。まさか自分が大学院まで行くとは夢にも思わなかった。
そして結局、あの頃想像していた未来とはまるで違う仕事に着いている。

想像していた未来と違っていても、夢破れても、人ってのは意外としぶとく生きていくものだ。不思議と、あの頃想像した未来の並行世界にいるような、気持ちは想像の未来にも手が届いているような感覚。


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もう、大きな分岐点は訪れないのだろうか。

昔は、今のオイラぐらいの年齢をもっとずっと大人だと思ったけど、まだ全然、先は長いように思える。昔思い描いていたほどかっこいい大人にはなれなかったけど、「昔に戻りたい」と思うほど今の自分が嫌でもない。「昔の自分に恥ずかしい」というほどダメな今でもないと思う。

オイラは大人になった。


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