マイケル・ベイの動画の感覚

映画の話ばかりだけど、トランスフォーマーの新作もそろそろ公開。



ランボルギーニがモチーフのキャラが出てくるのね。もはや変形前の面影が皆無だけど。

マイケル・ベイ作品の魅力は、何と言っても映像のテンションだと思う。こういうVFXを駆使した、計画的に組み立てなきゃいけないジャンルでは、なかなか映像のテンションを維持できなかったりする。下手をすると、凝っているけど妙に落ち着いた「静」の画を羅列した紙芝居になってしまう。(マットペインティング的なアレを否定しているわけではないよ)



マイケル・ベイ的な画作りは、絵画の感覚ではなく、動画の感覚で組み立てられている。1枚1枚の静止画として見ると、被写体がフレームに収まっていなかったり、ハレーションで見えなかったり、ブレまくってて何がなんだか分からないんだけど、繋がりが迫力を生む。プレビズやブレた実写映像にCGを合成する技術が発達したのも大きいけど、1作目のメイキング見たら手作業でトラッキングしてたね。
この動画の感覚がライブ感というか、当事者感というか、その場に居合わせて被写体を捉えているような臨場感を高めているように思う。
J・J・エイブラムスのスタートレックも似た感覚。この人達は俯瞰の画でも説明的になりすぎない。

こういう動画の感覚を無視して文学的(?)な視点に立つと、マイケル・ベイ作品は何の中身も無い作品に見えちゃうんだけど、映像産業ではすごく大事なのかなって思う。個人的に、カオスな状況で登場人物が怒鳴り合ってるシチュエーションとかが好き。

最後に、トランスフォーマー変形シーン詰め合わせ



トランスフォーマー ムービー AD02 クラシックオプティマス プライム

関連記事

2020年6月 振り返り

スマホでカラーチューニングできるペンライト『KING BLA...

ゴジラのスマホゲーム『Godzilla: Strike Zo...

Rerun:マルチモーダルデータの可視化アプリとSDK

顔のモデリング

Chevy shows off Transformers: ...

プログラムによる景観の自動生成

シン・ゴジラのDVD&Blu-rayは2017年3月22日発...

iPhone 3GSがますます欲しくなる動画

2024年の振り返り

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 甲羅のバランス調...

ZBrush 4R8 リリース!

物理ベースレンダリングのためのマテリアル設定チートシート

2022年11月 振り返り

ゴジラ誕生祭 スピンオフ 池袋HUMAXシネマズ ゴジラまつ...

映画『ジュラシック・ワールド』を観た

ラクガキの立体化 背中の作り込み・手首の移植

Transformers ”Reference & Buli...

トランスフォーマー:リベンジ

2023年12月 振り返り

OpenVDB:3Dボリュームデータ処理ライブラリ

ゴジラ三昧

2017年9月 振り返り

映画『空の大怪獣ラドン』 4Kデジタルリマスター版

職場におけるセルフブランディング

粘土をこねるようなスカルプトモデリング

Ambient Occlusionを解析的に求める

Photo Bash:複数の写真を組み合わせて1枚のイラスト...

2022年3月 振り返り

白組による『シン・ゴジラ』CGメイキング映像が公開された!

アニメーション映画『GODZILLA -怪獣惑星-』の予告編...

Studio One Prime:音楽制作ソフトの無償版

ZBrushのキャンバスにリファレンス画像を配置する

映画『GODZILLA VS. KONG』の予告編が公開され...

ラクガキの立体化 分割ラインの変更・バランス調整

Unreal Engine 5の情報が公開された!

フリーで使えるスカルプト系モデリングツール『Sculptri...

手を動かしながら学ぶデータマイニング

映画『ブレードランナー 2049』のVFX

『スターウォーズ フォースの覚醒』の最新予告編

映画『ゴジラvsコング』を観てきた! (一応ネタバレ無し)

映画『破裏拳ポリマー』を観た

コメント