2021年9月 振り返り

もう9月も終わり、2021年度が半分過ぎた。あっという間に年末が近づいている。



9月に入ってから気温がだんだん下がってきて、冷房をつけなくても平気になった。夜暑くて寝苦しいことも減った。1年で1番過ごしやすい季節の到来。そういえば今年の夏は外出しなさ過ぎて全く日焼けしなかったな。

どういうわけか、東京の1日の新規感染者数が減り続けていて、9月末までに延長された緊急事態宣言は9月30日で完全に終了。その後は蔓延防止等重点措置になるわけではなく、完全に解除だそうだ。緊急事態宣言が延長され過ぎて、もはや平常時の世の中が思い出せない。映画館の営業時間が長くなってくれれば、また仕事終わりに映画を観に行く生活ができるのだが。

自民党の総裁が新しくなって、実質総理大臣が交代した。直近のコロナ対策だけでなく、日本の将来が明るくなってくれると良いのだが。


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仕事

9月も1度も出社せずにリモートワークだけで過ごした。
スキル的にしんどかったタスクが9月の第1週でいったん区切りがつき、少し気持ちが楽になったけど、その後もしばらく疲れが残っていた。9月の第1週は全然余裕が無くてだいぶジャンクな生活だったな。

サボり癖

先月にも増して、在宅勤務中の休憩時間が増えてきている。かといって、休憩を減らして長時間連続で働き続けた方が捗るかというとそうでもないだろう。出社していた頃の方がもっとダラダラ過ごしていた気もする。

リモートワークを始めたばかりの頃、なんとなく「働き」が時間拘束+アウトプット評価になったように思えて少し緊張していた。休憩できるようになったのは、ようやく持続可能なペースに落ち着き始めたということだろうか。今まで、連続して働き続けることを考え過ぎてた。
実際、適度に休憩を挟んだ方がスッキリして能率は上がるように思う。

問題は、自宅だと途中休憩が「超休憩」になってしまうこと。リモートワークを始めてから、部屋のレイアウトや機器など家の環境を少しずつ仕事優先の空間に変えてきたせいで、リラックスできる場所がベッドの上だけ(笑)
ノートパソコンに向かう前屈みな姿勢を伸ばしたくて休憩を挟むものの、できることはベッドに横になるぐらい。そのまま目を閉じれば就寝と変わらない。お昼休みの休憩は完全にお昼寝状態だ。極端である。
せめてペースを作ろうと、2~3時間を労働の1セットとして休憩を挟むサイクルを試し始めた。
とはいえ、身体が過剰に休憩を欲してしまうなら、そもそも働き過ぎかもしれないな。自分の体力に見合ってない労働量かも。

モダンなオフィスのデザインがリラックス空間を志向する理由が少し分かった気がする。緊張し過ぎず、だらけ過ぎずのバランスを空間の設計で保とうとしているのだな。

リモートワークの生産性

今の会社に入って9ヶ月。入社して以来ほとんどリモートワークなので、リモートでの働き方しか知らない。
今の職場での出社と在宅の生産性の違いを比べる客観的な情報は無いけど、前の会社での経験も踏まえた体感では以下のような印象↓

  • 在宅:短期的なアウトプット効率が上がる(個人ワークに集中できる)
  • 出社:長期的なアウトプット効率が上がる(チームワークが円滑になる)

これはあくまで自宅を「仕事場」として整えられる場合の話だけど、オイラのように個人タスクを抱える立場にとって、リモートワークでは雑音が減る分個人タスクに集中できて能率が上がる。

一方で、新しい職場に途中参加してみて実感したのが、協同するメンバーとの関係がなかなか深まらない問題だ。進行中のプロジェクトに直接関係無い情報は見えてこないので、お互いが得意なこと、今抱えているタスクよりも興味がある分野など、各人の特性がほとんど伺い知れない。
前の会社にいた頃、コロナ禍でリモートワークに移行したばかりでも業務遂行に大きな問題が発生しなかったのは、すでに対面で人間関係が出来上がっていたのが大きかった気がする。

リモート化すると会社・組織・同僚から得られる情報が極端に減る。
リモートワークの不便さにいち早く気づいたのは、個人タスクを持たない「仕事を頼む側の人」だったのではないか?「不便」というより「不安」に近い感覚かもしれない。リモート化して、お互いの関係性を確認する情報が得られなくなる不安。出社して対面でこなす仕事はチームビルディングの要素が強かったのだ。
リモートワークだと、会社から学び取れることが少なくて結局独学頼みになってしまう。書かれた「読み物」から能動的に学習するしかない。
オイラはまだ大きな不都合に直面していないものの、そう何年も続けられる働き方でもない気がする。ずっとリモートワークで平気なほど自立できていない。

ストレス

先月大きく2つに整理した仕事のストレスの内、「要求が理解できない」ストレスは未だに継続している。そこから派生する細々としたストレスが絶えないのだ。
もしや「要求が理解できない」のもリモートワークで関係が深まらないことに原因があるのだろうか。

前の会社でも「伝えるのが下手な人」から仕事を頼まれることは多かったが、そういう人はそもそも目指すものが曖昧でハッキリとしたビジョンも持っていなかったので、かなりの部分を自分の裁量で具体化できて楽だった。頼んだ側としては何か具体的なアウトプットが出せればそれでよかったのだと思う。

今の職場で接している「伝えるのが下手な人」は、伝えるのがとことん下手な割に自分のアイディアにこだわりの強い人のようだ。
こちらのアウトプットを見て「そうじゃない」とフィードバックされる日々。
これは「任せてもらえない」ストレスなのかもしれない。オイラの「考え」は無視され、ただ手足の代わり扱いされている感覚。知的労働させてもらえない。知的労働って、頭脳と手足を分ける発想が通用しないと思う。
しかも、聴けば聞くほどその人の主張するアイディアに価値が無いように思えてくるのだ。当てずっぽのアイディアを先行事例と比較もせずにゴリ押しされている気がして、出来上がりに価値が無いのもオイラの非になってしまうのではないかと不安。
それでも諦めないのは、まだオイラにやる気があるということだろうか。

アイディアを練る面白さと具現化するしんどさが分業されてしまうと、具現化する側はなるべく無駄な労力を割きたく無いと考えるようになるんだな。

世の中のクリエイターと呼ばれる職の人達は、クライアントの稚拙な言葉を汲み取って表現に昇華させるスキルを持っているのだろうか。
人に伝えるのが下手な人がクリエイターを手下につけても、表現力が増すわけではない。クライアントの見識の狭さがボトルネックになると思うのだけど。
クリエイターに必要なのは表現力よりも察する力かも。プロフェッショナルとして働こうとすると、素人の意図を汲み取る力が要求されるということか?

別のストレスとして、一緒に働く同僚が優秀で勤勉なこと。オイラのスキルと体力ではなかなか同じペース・同じレベルでアウトプットできない。
難しいことになるとオイラが貢献できるのはほんの少しで、逆に言えばオイラが怠けていてもプロジェクトは前に進む。


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「成果主義」で出世するタイプの人

過去振り返ってみると、成果を多く出す部署というのは「欲張りな人」が仕切っている場合が多かった。この「欲張り」とは、抱える人員(使えるリソース)よりも多くの仕事を抱え込むという意味。
そういう部署はメンバー達に余裕が無く、疲弊気味になっていることが多い。余裕の無いメンバーは自主的な提案や改善行動を避けるようになり、無限にタスクを振らせてくる上長に対して身構えるようになる。
タスクの消化率は一定以上になるが、上長の見識の狭さ・仕切りの悪さがアウトプットに露骨に反映されやすい。上長のワンマン部署になってしまうのだ。

逆に働きやすいと感じた部署は、使えるリソースが有限である前提を強く認識している人が仕切っていた。そういう部署は不測の事態等も相まって成果が予定より少なくなりがちだったが、その中で働く個人的感覚では力を出し切れる嬉しさがあった。自分なりに思いついた案を試す余裕あったし。
上長が評価されやすい部署と、メンバーが充実感を得やすい部署は違うのだ。

「成果主義」の世界では、「欲張りな人」つまり「仕事を溢れさせ気味の人」の方が出世しやすい印象。あふれた事実を先に作った方が人員増強の交渉をしやすく、結果として、上長の仕切りの悪さも人員増強でカバーできる。
オイラが今の部署に中途入社できたのは、経歴・スキルが評価されたというより、抱えている仕事量に対して人手不足だからとにかく人員を増強したかったんだと思う。
募集要項で要求されるスキル以上に、意図をくみ取るスキルが必要になるとは思いもしなかった。急成長して人材採用を乱発している会社ほどそういうギャップが沢山起こっているんじゃないかな。

新しい仕事

入社して以来、関わる仕事は全て既存のプロジェクトに途中参加するお手伝いだったが、10月から新しく始まる小さなプロジェクトのリーダーを任されることになった。さてどうなるか。まだ会社の見取り図を全然把握できていないので、正直不安の方が大きいのだけど。

生活

もうジョギングもウォーキングも全然しなくなって運動不足だけど、食事も減っているので体重は増えておらず、むしろ減っている。たぶん筋肉量が落ちている。
昨年から、口の周りや眉間の肌荒れが気になっている。ちゃんとスキンケアしたいところだが、知識が無さ過ぎて何から始めたら良いのか分からない。
最近知ったnoteの記事によると、化粧水、乳液、美容液が基本らしいが↓
https://note.com/campintheair/n/n61162ae667cd

近所のスーパーや薬局で買える程度のものから始めよう。肌荒れの根本は食生活なのかもしれないけど。

睡眠

在宅勤務のおかげで、始業時間ギリギリまで寝ていられるようになったのと、お昼休みに少しお昼寝しちゃうようになったのもあり、睡眠のサイクルが乱れてきている。睡眠不足は無くなったものの、夜なかなか寝つけなくなった。
夜寝る前に念のためメラトニンを飲むことが増えた。メラトニンのおかげで寝つきは良くなってきていて、徐々に以前のサイクルを取り戻しつつある。

娯楽

祝日に映画館へ行って「フリー・ガイ」を観た。かなり満足。

最近は仕事で疲労し過ぎて、プライベートであまり活動的になれない。模型趣味で凝ったことをする元気が無い。



その割に、新発売の商品はなるべく買うようにしているので、このままおもちゃを買い続けて死ぬような勢い。
スマホも自分にとってはおもちゃみたいなもので、iPhoneの新機種をとりあえず購入。遊ぶ元気があまり無いので、宝の持ち腐れになってしまう気もしている。
iPhone 11 Pro→ iPhone 13 Pro
使っていたiPhone 11 Proが2年経ったというただそれだけの理由で、最新のiPhone 13 Proへ機種変更した。 オイラにとってはこのiPhone 13 Proが初めての5G対応機種で、LiDARセンサーが付いた機種も今回が初め...


おもちゃは沢山買ってしまう代わりに、コロナ禍で外出が減ったことで服をあまり買わなくなった。オイラはもともとファッションに疎い人間ではあるけど、外出する際はそれなりに服装に気をつけていた。オイラにとってファッションは着飾るというより、自分を無害化して他人に不快感を与えないようにするもの。言うなれば忍び装束みたいな扱いか。
在宅勤務になってからは適当な部屋着のまま仕事をすることが普通になってしまった。ビデオ会議でも上半身しか映らないわけで。

勉強

仕事で直接必要なこと以外で新しく学んでいることが何も無い。ここ半年ほど、仕事に必要になりそうな知識を早く吸収したくて沢山書籍を買ってしまった。
仕事を通じて学べるのは良いことだと思っているものの、アウトプットに迫られて付け焼き刃に得た知識で消化不良。自分の中で咀嚼して応用できる知識になっていないと感じる。

仕事と関係なく興味のある分野の書籍も買ってはいるものの、読む元気がなくて積んでいる。
趣味的な遊びを通じて学んだ知識がいずれ仕事にも活かせるようになる、という感じが理想。明確な目的もなく、自分の興味に突き動かされて吸収した知識が仕事で発揮できると楽しいだろうな。やる義務も無いことを自分の意思で新しく始めるのが楽しいのかも。
ずっと止まっている生成モデルの勉強を再開したい。


その他

1年前の今頃は、もう転職の面接を受け始めていたな。



前の会社よりも自分の志向に近くて収入の上がりそうな仕事を探して転職したわけだけど、今の職場でもみんな必死に働いているのに、豊かな暮らしをしているようには見えないんだよな。労働は嫌いだけど、雇われ人の立場しか選択肢が無い。

1年前も何か疲れていたな。運動不足や加齢のせいもあるだろうけど、コロナ前は無意識にこなしていた諸々を今は全て意識的にやっているから疲れるのだ。
コロナ禍を理由に後回しにしていたことにそろそろ向き合わなければならない。目の前の危機が徐々に収束してきて、将来への不安が増してきた。

最近知ったこと

閉鎖的空間でコミュニケーションが繰り返されて、特定の信念が増幅・強化されてしまう状況をエコーチェンバーと呼ぶらしい。
SNSでは自分の興味のある情報にしか触れないのでエコーチェンバーに陥りやすいらしい。



オイラは交友関係が狭いので、構造的にエコーチェンバーに陥りやすい人間だと思う。ただ、基本的に自分に自身が無いので、自分の考えが相対的にどのくらいの位置にいるのか知りたくて反対意見を調べてしまう。調べないと不安になることが多い。
相対化して測ることで論点を見出して、曖昧な要素が減っていく感覚は割と好きだ。

もう1つ、最近「累積思考」という言葉を知った。興味のあることは思考が長期間継続するから質が上がる。
オイラの強みは累積思考にあるように思う。瞬発力は無いけれど、執着してずっと考えて続けるのは得意だ。この振り返り記事も累積思考の産物で、考え続けることで心の違和感に対処している。

知識を手繰り寄せて新たな知識を得たり、長時間眺めているうちにシンプルな構造に気づいたりする感覚が好きだ。うんうん考えて絞り出す快感。


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