Rでディープラーニングとそれ以外の機械学習手法を比較した記事を見つけた。H2Oっていうディープラーニングに対応したR言語用のパッケージがあるのね。
使用するデータはサンプルデータでおなじみの「Iris flower data set」。アヤメの花びらの幅、長さ、がくの幅、長さ、種類の統計情報で、Rや、Pythonの機械学習ライブラリだと標準で入っていたりするデータ。scikit-learnにも入ってたな。
この記事では、このデータを使ってアヤメの種類を予測を行い、精度を比較している。↓
Deep Learningの性能を見てみよう ~Iris編~
Deep Learningの性能比較対象として以下の機械学習の手法を用いました。
- 決定木
- ランダムフォレスト
- Extremely Randomized Trees (ERT)
- サポートベクターマシーン
- ニューラルネットワーク
- ブースティング(adaboost/弱学習器は決定木)
- バギング(弱学習器は決定木)
Deep Learningを含め、それぞれの手法はハイパーパラメータによって性能が変わりますが、今回は単純にRのパッケージのデフォルト値を用いています。
(中略)
Deep Learningが他の手法を抑えてエラー率が一番小さい結果となりました。学習器がランダム性を含んでいるものもあるので、乱数を変えて行うと多少違う結果を得ることになりますが、今回のケースでは乱数を変えて行ってもDeep Learningのエラー率が一番小さくなることが多い結果となりました。
元記事ではRのサンプルコードと、エラー率をプロットした図が載ってる。機械学習手法は、パラメータ調整でパフォーマンスが結構変動するので、デフォルトパラメータでの比較だけでは語れないわけだけど、なんとなくディープラーニングだけ他とは桁外れな感じではある。
そして、こっちでもH2Oを使って別のデータを試している。データセットが少ないと結果にかなり変動があるらしい。↓
H2OのRパッケージ{h2o}でお手軽にDeep Learningを実践してみる(1):まずは決定境界を描く
元々H2Oはin-memoryプラットフォームとしてHadoop上や最近だとSpark上で動かすのを前提として配布されているデータ分析&機械学習フレームワークなんですが、何故かRパッケージも配布してるんですね。
(中略)
で、3000×7および100×2という2つのデータセットに対してやってみた結果なんですが、h2o.deeplearningの挙動を見た感じだとめちゃくちゃ不安定なんですよね。というか、チューニング次第でいかようにも決定境界が好き放題変わってしまうというイメージ。。。これは正直ちょっと意外でした。けれどもよくよく考えたらそれでも当然なのかなぁと。理由はいくつか考えられて、まずそもそもそんな小さなサンプルサイズのデータセットに使うものじゃないんじゃないか?ということ。むしろ3000×7とか100×2みたいなスモールデータにDeep Learningを使うのが間違ってるだろ!ということなんでしょうが、言い換えると「とてもじゃないが精度と汎化性能の両立が従来の分類器では達成しようがないような巨大データに対してDeep Learningを用いるべき」ということなのかなぁと。
関連記事
cvui:OpenCVのための軽量GUIライブラリ
PythonでMayaのShapeノードプラグインを作る
Iridescence:プロトタイピング向け軽量3D可視化ラ...
iOSデバイスのためのフィジカル・コンピューティングツールキ...
Arduinoで作るダンボーみたいなロボット『ピッコロボ』
OpenCV
パルクール(Parkour)
Unityで強化学習できる『Unity ML-Agents』
BlenderProc:Blenderで機械学習用の画像デー...
Accord.NET Framework:C#で使える機械学...
書籍『OpenCV 3 プログラミングブック』を購入
RSSフィードを読込んで表示するWordpressプラグイン...
OpenCVの超解像(SuperResolution)モジュ...
Rerun:マルチモーダルデータの可視化アプリとSDK
hloc:SuperGlueで精度を向上させたSfM・Vis...
まだまだ続く空想科学読本
Mayaのプラグイン開発
IBM Watsonで性格診断
Caffe:読みやすくて高速なディープラーニングのフレームワ...
HerokuでMEAN stack
マインドマップ作成ツール『MindNode』
PyMC:Pythonのベイズ統計ライブラリ
OpenGV:画像からカメラの3次元位置・姿勢を推定するライ...
天体写真の3D動画
インターフェイスは世界を規定する
trimesh:PythonでポリゴンMeshを扱うライブラ...
OpenMVS:Multi-View Stereoによる3次...
COLMAP:オープンソースのSfM・MVSツール
Unityからkonashiをコントロールする
ゴジラのスマホゲーム『Godzilla: Strike Zo...
Russian3DScannerのトポロジー転送ツール『Wr...
Physics Forests:機械学習で流体シミュレーショ...
UnityでLight Shaftを表現する
Studio One Prime:音楽制作ソフトの無償版
openMVG:複数視点画像から3次元形状を復元するライブラ...
Runway ML:クリエイターのための機械学習ツール
趣味でCEDECに来ている者だ
iOSデバイスと接続して連携するガジェットの開発方法
Blendify:コンピュータービジョン向けBlenderラ...
Math Inspector:科学計算向けビジュアルプログラ...
OpenCV 3.1とopencv_contribモジュール...
ミニ四駆にステアリングを仕込んだ人


コメント