映画「パシフィック・リム」の続編「パシフィック・リム:アップライジング」をIMAX 3D字幕版で見てきた。
ネタバレで楽しみが減るタイプの映画ではなく、今1番小学生にオススメしたい映画。予告編で「映画館で待ってるぜ!」とか言ってほしい(笑)
パシフィック・リム:アップライジング
案外、前作を知らない方が楽しめるんじゃないだろうか。
2013年公開の前作「パシフィック・リム」はギレルモ・デル・トロ監督作品だったけど、今作はスティーヴン・S・デナイト監督作品。
また、前作の配給はワーナー・ブラザーズだったけど、今作の配給はユニバーサル・ピクチャーズ。色々と体制が変わってるのね。(製作はどちらもレジェンダリー・ピクチャーズ)
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前作で怪獣が現れる原因となった深海の割れ目を閉じて物語が終了したので、今作の舞台は怪獣が現れなくなってから10年が経過した世界。
主人公は前作で戦死した英雄スタッカー・ペントコスト司令官の息子ジェイク。荒んだ街で盗んだ機械部品を売って暮らすジェイクが、同じく盗んだ部品でイェーガーを組み立てる少女と出会い、環太平洋防衛軍に戻ることになるところから物語が始まる。
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パシフィック・リム第2期?
前作の世界観の延長ではあるものの、今作は前作よりだいぶ明るくテンポの速いテイストになっており、設定の強引さやクライマックスで全員集合という展開は東映特撮の夏映画のようだ。ストーリーが強引な分、派手な画はキッチリ見せてくれる。
登場する巨大ロボット「イェーガー」も、前作ほどバラエティに富んだデザインではなく、体格はスーパーロボット風に統一されている。兵器・機械の武骨さが薄れ、たくましい人間的なシルエット。ちょっとしたロボット戦隊だな。
前作の、人間が作り上げた巨大ロボットの重量感や武骨さを徹底的に描写し実在感を高めていたデル・トロ監督のフェティシズムのような演出が本作ではかなり薄まっているので、そこを期待する人はちょっと物足りないかもしれない。そこは「パシフィック・リム」のアクを抜いてシリーズに仕立てあげたとも言える。作家性を薄めて商業的な広がりを図ったというか、お祭り感が大幅に増しています。
前作の登場人物に思い入れが強いとちょっと今作での扱いに不満を抱く人もいるかも。そこは特撮ものの歴代キャラの客演感に近い。
ロボットバトル・怪獣プロレス
現代的な高解像度の映像のまま、90年代のロボットアニメ風の展開から物語はどんどん単純明快な昭和怪獣プロレスへ。話が進むほどIQが下がっていく感じが清々しい(笑)
ドラマを積み上げてシチュエーションを盛り上げていくような演出ではないけど、「お前達、こういう画が見たいんだろ?」と言わんばかりに、白昼の怪獣プロレスを長く堪能できます(笑)
ハリウッド映画なので、いわゆる日本的な「止め」のケレン味は薄いです。その辺りはパワーレンジャーにも通ずるギャップかな。
さて、ジプシー・アベンジャーのプラモデル買おうかな。。。
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