サイトアイコン NegativeMindException

trimesh:PythonでポリゴンMeshを扱うライブラリ

3Dポリゴンジオメトリを扱うライブラリは古よりC++など色んな言語向けに揃っておりますが、このtrimeshは全てPythonで書かれたライブラリ。

trimesh



Trimeshは、全てのコードがPythonバージョン3.7以降で書かれたライブラリで、三角形Meshをロードして使用するために開発され、特に水密サーフェイスの扱いに重点を置いています。

このライブラリの目的は、ShapelyライブラリのPolygonオブジェクトのようなスタイルで、簡単に操作・分析できて十分にテストされた豊富な機能を持つTrimeshオブジェクトを提供することです。
このライブラリのAPIは比較的安定していますが、完全ではなく保証されているものではありません。trimeshを使って何かを展開する計画がある場合は、特定のバージョンをインストールすることをお勧めします。

プルリクエストは大歓迎で、すぐに対応します!貢献を希望する方向けに潜在的な改良点の最新リストがありますが、リストにない提案も歓迎します。簡単な開発と貢献のためのガイドをご参照ください。

ソースコードはGitHubにある。
trimeshはNVIDIAのKaolinでも使われてるらしい。





ここ数年、やたらとPython環境から使えるライブラリが重宝される理由の1つに、研究・教育目的だと処理の過程をそのままJupyter Notebook形式で書いてGoogle Colabとかで共有して説明できるメリットがあるからかもね。


スポンサーリンク

機能

  • バイナリー/ASCII STL、Wavefront OBJ、ASCII OFF、バイナリー/ASCII PLY、GLTF/GLB 2.0、3MF、XAML、3DXML形式などのMeshインポート
  • DXF・SVGファイルから2D・3Dベクターパスのインポート、2D・3DベクターパスのDXF・SVGファイルへのエクスポート
  • GMSH SDKインストール済みの場合、幾何学ファイル(BREP, STEP, IGES, INP, BDFなど)のインポート
  • バイナリーSTL、バイナリーPLY、ASCII OFF、OBJ、GLTF/GLB 2.0、COLLADA形式などへのMeshエクスポート
  • GMSH SDKインストール済みの場合、Meshファイル(Abaqus INP、Nastran BDFなど)をエクスポート
  • pygletを使用したMeshのプレビュー、Jupyter Notebookでthree.jsを使用したインライン表示
  • MD5、zlib CRC、xxhashを使用したnumpy配列の自動ハッシュ化と変更追跡
  • ハッシュから検証された計算値の内部キャッシング
  • Face隣接性、Face角度、頂点の欠陥などの計算
  • クロスセクション、つまり3Dプリンティングで使用されるスライス操作の計算
  • Meshを1つまたは複数の任意平面でスライスしたサーフェイスを返す
  • networkx、graph-tool、scipy.sparseを使用したFaceの接続性に基づくMeshの分割
  • 体積、重心、慣性モーメント、慣性ベクトルの主要成分を含む質量特性の計算
  • 三角形の巻き方、法線、四角形/三角形の穴など簡単な問題の修復
  • Meshの凸包
  • 回転/移動/テッセレーション不変識別子の計算と重複Meshの検出
  • Mesh水密、凸などであるかどうかの判別
  • Mesh表面の均一サンプリング
  • 位置、三角形インデックスなどを含むRay-meshクエリ
  • OpenSCADやBlenderをバックエンドとして使用したMeshのブーリアン操作(交差、結合、差) 注:一般的にMeshブーリアンは遅く信頼性が低い
  • 水密Meshのボクセル化
  • Gmsh SDKを使用したボリュームMesh生成(TETgen)
  • ラプラシアン平滑化アルゴリズム(クラシック、タウビン、ハンフリー)を使用した水密Meshの平滑化
  • MeshのFaceの細分化
  • Meshの最小体積方向バウンディングボックスの近似
  • 最小体積バウンディング球の近似
  • Mesh表面上の最近接点と符号付き距離(SD)の計算
  • 良好に構築されたMesh内外の点を符号付き距離を使用して判別
  • Trimeshオブジェクトのサブクラスであるプリミティブオブジェクト(Box, Cylinder, Sphere, Extrusion)が全て同じ機能(慣性、ビューアなど)を持つ
  • レンダリング(pygletのウィンドウ、jupyter notebookのthree.js、pyrender)やエクスポートに対応したシンプルなシーングラフとtransformのツリー
  • 座標変換、ベクトルの単位化、ベクトルの整列、numpy配列の変更の追跡、行のグループ化など、多くのユーティリティ関数


スポンサーリンク

関連記事

  • ZBrush 4R8 リリース!
  • ニューラルネットワークで画像分類
  • トランスフォーマーの変形パターンを覚えるのは楽しいと思うんだ
  • ガメラ生誕50周年
  • Blender 2.8がついに正式リリース!
  • COLMAP:オープンソースのSfM・MVSツール
  • Windows Server 2008にAutodesk Maya 2009をインストール
  • OpenCVの超解像(SuperResolution)モジュールを試す
  • UnityのAR FoundationでARKit 3
  • Raspberry Pi
  • Adobe Photoshop CS4 Extendedの3Dモデル編集機能
  • Quartus II
  • .NETで使えるTensorFlowライクなニューラルネットワークライブラリ『NeuralNetwo...
  • ZBrushでUndo Historyを動画に書き出す
  • ZBrush 2018での作業環境を整える
  • C++ 標準テンプレートライブラリ (STL)
  • ディープラーニングに対応したPythonの機械学習ライブラリ『Pylearn2』
  • ZBrushで人型クリーチャー
  • OpenCVでiPhone6sのカメラをキャリブレーションする
  • ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 身体のSubToolを分割
  • オープンソースのプリント基板設計ツール『KiCad』
  • 映画『ミュータント・タートルズ』を観てきた
  • Google Earth用の建物を簡単に作れるツール Google Building Maker 公...
  • FreeMoCap Project:オープンソースのマーカーレスモーションキャプチャ
  • WordPress on Windows Azure
  • 機械学習に役立つPythonライブラリ一覧
  • RSSフィードを読込んで表示するWordpressプラグイン『RSSImport』
  • 書籍『3次元コンピュータビジョン計算ハンドブック』を購入
  • openMVG:複数視点画像から3次元形状を復元するライブラリ
  • 『手を動かしながら学ぶエンジニアのためのデータサイエンス』ハンズオンセミナーに行ってきた
  • MPC社によるゴジラ(2014)のVFXブレイクダウン
  • Geogram:C++の3D幾何アルゴリズムライブラリ
  • Oculus Goを購入!
  • テスト
  • 3Dスキャンしたテクスチャから照明を除去するUnityツール『De Lighting tool』
  • Mayaのプラグイン開発
  • オープンソースの物理ベースGIレンダラ『appleseed』
  • Iterator
  • Autodesk CompositeとAutodesk MatchMoverが無料
  • Manim:Pythonで使える数学アニメーションライブラリ
  • サンプルコードにも間違いはある?
  • ZBrushのZScript入門
  • モバイルバージョンを終了