「考える」と「調べる」は違う(と思う)

検索エンジンが人間を甘やかして駄目にする

一概には言えませんが、「考える」という行為自体を薄めてしまう存在な気がしてなりません。

検索エンジンによって人間が駄目なるという考えは理解できる。便利になれば何かしらの能力が退化するわけだから。
ただ、ここで退化するのは思考力よりも記憶力だと思う。

「検索エンジン」というツール、その考え方の概念が頭と体に染み付いてしまうと、検索エンジン中毒の末期症状となってしまいます。自分で考えるという行為を怠る体質になってしまうのです。何かわからないことや、調べものがあったのなら検索エンジンを利用して検索しませんか?仮に検索エンジンというものが存在していなかった頃であったとしたのならばどうしたか?自分の頭と体を駆使して調べ物を行うでしょう。


スポンサーリンク

「考える」という行為に少し誤解があるような気がする。「調べる」という作業は「考える」とはちょっと違う作業。
「調べる」は考える材料を探す行為であって、「考える」そのものではない。ここで使う頭と体は、どこに何があるかを把握し、それにたどり着くのが目的。それは考える作業とは少し違う。
検索エンジンによって情報集めの時間が短縮されれば、むしろ本来の「考える」に集中できるのでは?という気がする。

例えて言うのであれば、解答つきのドリルを解答を見ながら解いていくような感覚です。

ドリルは考えることを重視したものではなく、単純作業の反復によって手順を覚えるもの。

携帯電話などの漢字変換機能なども、同様の症状を引き起こします。書くことの出来ない漢字も、読みを入力すれば漢字に変換してくれる。大変便利な機能ですが、どのような漢字を書くのかということを頭で考えなくなる体質になってしまっているのです。

だからそれは記憶力だってば。

(※インターネット上には、嘘の情報も数多く存在しているわけですから。)

しまった、釣られた。


スポンサーリンク

関連記事

すてる英語学習本『ずるいえいご』

HackerスペースとMakerスペース

2020年3月 振り返り

2021年9月 振り返り

共通の「思い出のコンテンツ」がない世代

2022年1月 振り返り

インフラがアウトプットの質を左右する

スクラッチとマッシュアップ

Googleが求める『スマート・クリエイティブ』と言われる人材

情報の編集

他人に水面下の苦労は見えない

「自分が何を学んでいるか」を人に説明できない

中学3年生が制作した短編映像作品『2045』

『社会人』を諦めました

映画から想像するVR・AR時代のGUIデザイン

2017年4月 振り返り

ハードルの下げ方を学べば続けられる

自分のスキルセット

2021年5月 振り返り

2019年11月 行動振り返り

2022年7月 振り返り

かっこいい大人にはなれなかったけど

2024年1月 振り返り

2019年10月 行動振り返り

2023年7月 振り返り

PowerPointによるプレゼン

ファンの力

2022年の振り返り

2022年3月 振り返り

Web配信時代のコンテンツ構成

裾野を広げる「○○カフェ」という存在

2021年2月 振り返り

2017年の振り返り

2018年6月~7月 振り返り

2023年9月 振り返り

読書は趣味か?

マルチタスクに仕事をこなせる人とそうでない人の違い

言葉が支配する世界

インターフェイスは世界を規定する

2017年11月 振り返り

まだまだ続く空想科学読本

2020年9月 振り返り

コメント