前回、パーツを洗浄して表面の離型剤を落とした。
次はパーツのバリを取り除き、それぞれのパーツの接合部に真鍮線で軸打ちするための穴を開けていく。真鍮線で軸打ちするのは、レジンの自重を支えるための補強。
レジンキットのバリは、主に「湯口」と呼ばれるシリコン型にレジンを流し込むための通り道の跡や、型の合わせ目に発生するパーティング。
赤く示したところがパーティングライン。
真っ白なレジンだと、パーティングラインが非常に見えづらいので、オイラは作業時に分かりやすいようにチェック段階で赤ペンでマークしておくことが多い。(水性ペンです)
シン・ゴジラは尻尾が長いので、尻尾のパーツが多い。
尻尾は比較的シンプルな形状なのでパーティングラインもシンプル。
腕や足のパーツになるとパーティングラインがちょっと入り組んでくる。
頭のパーツは唇(?)まわりにパーティングラインがあった。後頭部の湯口は慎重に削らないとな。
オイラはバリ取り作業にデザインナイフとハンディールーターを使ってる。
軽いパーティングラインなんかはデザインナイフでカンナ削りすれば取れるけど、モールドに入り組んでいるものはハンディールーターで削った方がキレイに仕上がる。
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パーツ接合部の裏打ち補強
酒井ゆうじ造型工房のキットは、真鍮線やアルミ線で軸打ちすることを想定して穴を開ける箇所のガイドがあるので楽ちんです。
このキットでは尻尾の接合部に2箇所軸打ちした方が良いみたいですね。
ガイドの穴にそのままドリルの刃を当てて穴を開け、直径2mmの真鍮線を通す。穴は真鍮線を通したままパーツが上手くはまるか確認しながら掘り進める。
尻尾は自重で力がかかりそうな箇所なので真鍮線を長めにした。
腕や頭などの小さいパーツの接合部には少し細い直径1.5mmの真鍮線を使った。
ちなみに、頭は仮組するとこんな感じです。
真鍮線軸打ち用の穴を開け終わった。
一応それぞれパーツごとに真鍮線の長さを合わせたので、後で分からなくならないように並べた。
レジンの脱脂
バリ取りと裏打ち用の加工を終えたこの段階で、もう1度パーツの洗浄、というか「脱脂」をする。
こちらの記事を読んだら、どうやらレジンキットは表面の洗浄だけでは不十分で、レジン内部の油を抜く「脱脂」を行った方が良いそうです。↓
http://hobbycom.jp/my/f1758c986a/diaries/2783
脱脂しておかないと、レジンという素材そのものの性質上、時間と共に内部から油が染み出してきてしまい、せっかくの塗装が剥がれてしまうらしい。
レジンの塗装でサーフェイサーが重要となるのは、「塗料を食いつかせる」ということに加えて、「油の染み出しを抑える」という役割もあるようだ。
ということで、パーツをもう一度ご機嫌クリーナーに漬け、その後さらに熱湯で煮てみた。
レジンを煮るのは初めて。有毒そうな気がしたので食用とは別にお鍋を用意しました。
もう豚骨スープかってレベルでギトギト油が浮いてきたぞ。
煮た後、再び中性洗剤と歯ブラシでゴシゴシしました。レジンは脱脂も含めて2回洗浄した方が良いのかもな。
これでまた自然乾燥。
オイラは今までレジンキットを組み立てる時、表面の洗浄しかしてなかった。それで特に問題にならなかったのは、購入してすぐ組立てずに何年か積んでたからかな?
内部の油が何年経って表面に染み出してしまった状態で洗浄したからだろうか。
気が早いけど、制作記事まとめページ作った↓
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