サイトアイコン NegativeMindException

UnrealCV:コンピュータビジョン研究のためのUnreal Engineプラグイン

ROS#もそうですが、ロボット制御ソフトウェアの開発、特にコンピュータビジョン関係は学習やテスト用の画像収集がボトルネックで、最近は学習や動作のシミュレーション環境にCGを活用する例が増えている。



このUnrealCVはUnrealEngineをコンピュータビジョンの研究で使うためのUnrealEngine用プラグイン↓

UnrealCV

UnrealCVは、コンピュータビジョンの研究者がUnreal Engine 4(UE4)でバーチャルワールドを構築するのに役立つオープンソースプロジェクトです。UE4のプラグインとして以下の機能を提供します:

  1. バーチャルワールドを対話的に操作するためのUnrealCVコマンドセット
  2. Caffeなどの外部プログラムとUE4間の通信

UnrealCVは2つの方法で使用できます。
1つ目は、UnrealCVを組み込んだコンパイル済みゲームバイナリを使用することです。これはただゲームを実行するのと同じくらい簡単で、Unreal Engineに関する知識は必要ありません。
2つ目は、UnrealCVプラグインをUnreal Engine 4(UE4)にインストールし、UE4のエディタを新しいバーチャルワールドを構築するために使用することです。

UnrealCVの使用方法については、Tutorial: Getting Startedをお読みください。

arXivで2016年に公開されたドキュメントがある。
https://arxiv.org/abs/1609.01326

アーキテクチャを見ると、ゲームエンジンとコンピュータービジョンアルゴリズム間はTCP通信なのね。


スポンサーリンク



データ収集の問題だけでなく、自動運転のための学習や動作テストとかは大事故にもつながりかねないので、ゲームエンジンでシミュレーションするのは自然な流れかも。
CG空間なら同じシチュエーションを正確に繰り返せるのもメリットですね。



https://dev.classmethod.jp/articles/unrealcv-unreal-engine-for-computer-vision-project/

Microsoftが開発した自動運転シミュレーターAirSimも最初はUnrealEngine製だった。(今はUnity版もある)
https://github.com/Microsoft/AirSim





https://blogs.unity3d.com/jp/2018/11/08/jump-start-your-autonomous-simulation-development-with-unitys-simviz-solution-template/
https://blogs.unity3d.com/jp/2018/11/14/airsim-on-unity-experiment-with-autonomous-vehicle-simulation/

UnrealROXというシミュレーターもあるらしい↓
https://sim2realai.github.io/UnrealROX/

追記:NVIDIAからディープラーニング学習用のデータを合成するUE4プラグインNVIDIA Deep learning Dataset Synthesizer (NDDS)が配布されている↓



スポンサーリンク

関連記事

  • リアルタイム レイトレーシングAPI『DirectX Raytracing (DXR)』
  • VCG Library:C++のポリゴン操作ライブラリ
  • 無料で使える人体3DCG作成ツール
  • openMVGをWindows10 Visual Studio 2015環境でビルドする
  • ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 身体のSubToolを分割
  • ラクガキの立体化 モールドの追加
  • OpenCV3.3.0でsfmモジュールのビルドに成功!
  • Zibra Liquids:Unity向け流体シミュレーションプラグイン
  • ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 歯茎を別パーツへ分割
  • ラクガキの立体化 3Dプリント注文
  • リメイク版ロボコップスーツのメイキング
  • ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 リファレンス画像の表示
  • OpenCVでカメラ画像から自己位置認識 (Visual Odometry)
  • trimesh:PythonでポリゴンMeshを扱うライブラリ
  • Live CV:インタラクティブにComputer Visionコーディングができるツール
  • フリーのUV展開ツール Roadkill UV Tool
  • 頭蓋骨からの顔復元と進化過程の可視化
  • CGAN (Conditional GAN):条件付き敵対的生成ネットワーク
  • Vancouver Film Schoolのデモリール
  • 『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のVFXブレイクダウン まとめ
  • ベイズ推定とグラフィカルモデル
  • ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 首回りの修正・脚の作り込み
  • ZBrush 2018での作業環境を整える
  • Unreal Engineの薄い本
  • Google Earth用の建物を簡単に作れるツール Google Building Maker 公...
  • mentalrayのSubsurface Scattering Shader『misss_fast_...
  • Siggraph Asia 2009 カンファレンスの詳細
  • 2D→3D復元技術で使われる用語まとめ
  • fSpy:1枚の写真からカメラパラメーターを割り出すツール
  • ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 下アゴの付け根を修正
  • Cartographer:オープンソースのSLAMライブラリ
  • ZBrushでUndo Historyを動画に書き出す
  • ZBrush キャラクター&クリーチャー
  • OpenGVのライブラリ構成
  • Rerun:マルチモーダルデータの可視化アプリとSDK
  • ZBrushの作業環境を見直す
  • UnityでTweenアニメーションを実装できる3種類の無料Asset
  • 3Dスキャンしたテクスチャから照明を除去するUnityツール『De Lighting tool』
  • UnityユーザーがUnreal Engineの使い方を学ぶには?
  • ドラマ『ファーストクラス』のモーショングラフィックス
  • Dlib:C++の機械学習ライブラリ
  • ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 PolyGroupを分割する
  • モバイルバージョンを終了