ZBrushからBlenderへモデルをインポート

この記事の続きです↓



ZBrushで作ったモデルをただBlender上に表示するだけならGoBでも良いんですが、今回の目的はリギング、アニメーションです。
GoB:ZBrushとBlenderを連携させるアドオン
Blenderがバージョン2.8から格段に使いやすくなった。と言いつつ、操作をMaya風に変えてくれるアドオン MayaConfigに頼り切っていて、今はBlender 2.81とMayaConfig V3.4を使っている。Blenderの...

ZBrush上でモデルの準備

前提として、モデルはすでにZBrush上でリメッシュ、サブディビジョンレベルを保持したメッシュにディティールを投影し、UVも展開済み。



ここでは、最大サブディビジョンレベル5まで持ったモデルを作成した。



ここから最低レベルのSubDiv1のローメッシュモデルをエクスポートすることになる。


ZBrushでMapを作成

ZBrushからモデルをエクスポートする前にDisplacement Map, Normal Mapを作成しておく。今回Albedo Map(いわゆる普通のカラーテクスチャ)は面倒なので作らなかった。

全てのSubToolを最低レベルのSubDiv1表示にして、各SubToolごとにMapを作っていく。



Displacement Mapの作成。



Normal Mapの作成。tangent spaceにすることを忘れずに。


ZBrushからエクスポート

そもそも、ZBrushにはファイルをエクスポートするためのプラグインが複数あって混乱する。
FBXファイルと各種マップ画像ファイルのエクスポート・インポートを行うFBX ExportImportと、OBJファイルと各種マップ画像ファイルをエクスポートするMulti Map Exporterというプラグインが存在する。
どちらを使ってもモデルとマップをエクスポートできるけど、今回はFBX ExportImportを使ってFBXファイルとマップをエクスポートする。



これでモデルのFBXファイルとマップのTIFFファイルがエクスポートされる。

Blenderへインポート

FBXファイルをBlenderにインポートし、マテリアルにNormal Mapを設定。
無駄にCyclesでレンダリング↓


ZBrushからDisplacement Mapのエクスポート、Blenderへのインポート

ちなみに、ZbrushからMulti Map Exporterを使ってDisplacement Mapをエクスポートし、Displacement MapをBlenderへインポートする方法はこちらのチュートリアルが分かりやすい↓
https://3dtotal.jp/tutorials/20164/



頭のモデルだけでやってみた。
ZBrushからDisplacement Mapを3チャンネル 32bit OpenEXR形式でエクスポートして、



Blender側ではSubdivision Surface, Displacement Mappingをモディファイアで設定するのね。
Blenderのビューポート上でサブディビジョンをかけた状態↓



Displacement Mapを適用した状態↓



マテリアルを設定してNormal Mapも適用し、Cyclesでレンダリング↓



サブディビジョンが最低レベルでもそれなりに形を保っているメッシュだから、Normal Mapを使った場合との違いが分かりにくいな。

こんなことしてると全然リギングへ進まないな(笑)

ZBrushで手首のモデリングをリファイン
Blenderでリギングしたくてポーズ変更だけするつもりだったのだけど眺めているとやっぱりモデリングそのものが気にくわなくなってくるんですよ。動かすことを考えると、特に手のモデリングはやり直さないといけない気がしてくる。こういうのがちっとも...

BlenderのRigifyでリギング
さて、やっとBlenderでリギングする段階まで来た。(はず)リギングについて、Blender公式の動画チュートリアルを見てみよう↓って、リギングとは何か、リギングでやることは何か、っていう概要だけか。

関連記事

ポリ男からMetaHumanを作る

ドラマ『ファーストクラス』のモーショングラフィックス

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 歯を配置

多忙な人

Maya LTのQuick Rigを試す

天体写真の3D動画

フルCGのウルトラマン!?

CEDEC 3日目

エコカー

オープンソースの物理ベースレンダラ『Mitsuba』をMay...

映画『ミュータント・タートルズ』を観てきた

Pix2Pix:CGANによる画像変換

「ベンジャミン·バトン数奇な人生」でどうやってCGの顔を作っ...

BlenderのRigifyでリギング

ラクガキの立体化 1年半ぶりの続き

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる

HD画質の無駄遣い

Google Earth用の建物を簡単に作れるツール Goo...

第20回 文化庁メディア芸術祭『3DCG表現と特撮の時代』

ラクガキの立体化

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 頭頂部の作り込み...

3Dスキャンしたテクスチャから照明を除去するUnityツール...

Point Cloud Utils:Pythonで3D点群・...

viser:Pythonで使える3D可視化ライブラリ

OpenVDB:3Dボリュームデータ処理ライブラリ

BSDF: (Bidirectional scatterin...

Mayaのシェーディングノードの区分

映画『シン・仮面ライダー』 メイキング情報まとめ

ラクガキの立体化 3D出力物の表面処理

BlenderでPhotogrammetryできるアドオン

UnityでShaderの入力パラメータとして行列を渡す

頭脳派

就活の風景

SculptrisとBlenderで作ったGodzilla ...

Polyscope:3Dデータ操作用GUIライブラリ

黒歴史

生物の骨格

Maya 2015から標準搭載されたMILA

単純に遊びに行くのはだめなのか?

Open3D:3Dデータ処理ライブラリ

Blenderでよく使うaddon

Unityで360度ステレオVR動画を作る

コメント