まだ自己分析を続けています(笑)
ここ最近ずっと自己分析ネタですが、このブログへのアクセスは検索エンジンからの流入がほとんどなので、オイラが何者かなんて気にしている人はいないだろうな。
まだWILL, CAN, MUSTの掘り下げが不十分な気がする。特にCANはちゃんと人に伝えられるように整理しておきたいところ。
件の書籍ではCANを業務スキルとビジネススキルの2つに分類している。ビジネススキルというのは、特定の業務に依らず応用可能なスキルのことみたい。
ビジネススキルをさらに細分化してヒューマンスキル、セルフマネジメントスキル、タスクマネジメントスキルで説明している↓
- 業務スキル:実務として取り組んで身に付く、業務に直結するスキル(経理や人事、PCスキルなど)
- ビジネススキル:目標を達成するために必要な姿勢、考え方、行動などのスキル
- ヒューマンスキル:仕事上の関係者達と良好な関係を構築するスキル
- 説得力:他人を納得させる能力
- 統率力:組織を適切に率いる能力
- 傾聴力:他人の話を聞き、理解する能力
- 協調力:他人と力を合わせる能力
- 受容力:他人の主張を受け入れる能力
- セルフマネジメントスキル:どんな状況でも自分自身を適切に管理するスキル
- 自制力:自らの欲求を制御する能力
- 忍耐力:苦しい状況を耐える能力
- 規律力:筋道を守って業務を進める能力
- 柔軟力:変化に対応していく能力
- 高揚力:意欲を発揮できる能力
- タスクマネジメントスキル:業務を過不足なく円滑に進める考え方や行動のスキル
- 持続力:ある事柄を継続する能力
- 推進力:物事を進めていく能力
- 機動力:状況に対応し、素早く動く能力
- 創造力:新しい考えを発想する能力
- 瞬発力:短い時間に集中する能力
分解してみると考えやすいね。
仕事で異動する度に新しい上司に自分のスキルセットを説明していたけど、それは主に業務スキルのことだったな。
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最近知ったハードスキル、ソフトスキル、メタスキルという分類方法も合わせて考えてみよう。
http://www.itstaffing.jp/engineer/entry/20160726_1
この分類で言うと、業務スキルはハードスキルのことで、ビジネススキルはソフトスキルとメタスキルを合わせたものとして対応しそうだ。
ビジネススキルの中のヒューマンスキルやセルフマネジメントスキルはソフトスキルに対応し、タスクマネジメントスキルはメタスキルの範疇だろうか。メタスキルにはさらに別の要素も含まれそうだな。
一般的に履歴書とかに記載されるスキルや資格は業務スキル、ハードスキルのことなので、スキルというと今まで業務スキル、ハードスキルのことばかり考えていた。技術分野や使用したツール、プログラミング言語を単に羅列した感じの。
ただ、本人が申告してきたスキルを期待したのに実際には全然仕事ができない人だった、というのも何度か見たことがあるので、仕事ができるかどうかを測るにはハードスキル以外の尺度が確かにありそうな気はする。ハードスキルにだけ着目してしまうとキレイな経歴、履歴書を作るのに特化した人が蔓延ってしまうな。箇条書きマジックと同じ理屈。
スキルを小さい要素に分解した上で自分と照らし合わせてみる。
ハードスキル (業務スキル)
ハードスキルを専門分野に関するスキルと捉えると、学生時代に学んだことも含まれるだろうか。
研究分野
情報系の修士課程まで行ってCGの研究室にいたことと、会社員になってからは画像認識、そこから派生して機械学習もやるようになったおかげで、これらの分野の動向はある程度自力でキャッチアップする見当がつく。
ある程度まとまった時間を使って追求した分野はその後も独学しやすい。
なので、そこそこ仕組みが理解できる研究分野としては以下↓
これらの分野なら英語の情報でも抵抗なく調べられる。ソースコードが公開されていない論文から実装を再現したこともある。特にCG系は現在でも実装が公開されている論文があまり多くない。分野の慣習的なものだろうか。
またこれらに伴って、その分野のツールやライブラリをある程度知っているし、アップデート情報も調べられる。
割と調べ物に時間を割いてしまうのは、たぶん分野の知識体系を重視しているから。最新情報よりも、その分野が辿ってきた道筋をなぞりたい。
変な話だが、調べ方も含めて「やり方を考える」のが好きなのである。1度関わった分野はその後も気になり続け、そのまま独学を続けてしまったり。
ソフトウェア開発スキル
また、学生時代(特に学部生の頃)は研究室の同級生のおかげで、プログラムをアプリケーションとして設計して実装を分担・スケールさせていくやり方を体感的に学ぶことができた。授業でオブジェクト指向言語を習っていたとはいえ、1人だとコードスニペットまでしか書けないままだったと思う。
処理を適度な大きさに分割する考え方や抽象化の恩恵を研究分野を通じて学べて良かった。
その後、会社員になってからWebアプリケーションやインタラクションの設計・開発プロジェクトに携わった。
周りの同期を見て、学生時代の研究はコードスニペットの実装で乗り切っている人が多いことを知った。この辺りから「アルゴリズムの実装」と「アプリケーション開発」は少し違うスキルだと気付き始めた。どちらもやっていることはプログラミングだが、実は別次元のスキルなのだ↓
アプリケーションの設計で重視されるのはユースケース(商習慣やビジネスプロセス)のモデル化で、直接目に見えない概念を観察して実装に落とし込んでいく作業となる。概念に名前を付け、役割を定義していく。
ソフトウェアを中心としたビジネスでイノベーションと呼ばれるものの多くは、新たなユースケース(商習慣)を発明したということ。そして新たなユースケースの実現を牽引しているのが各分野で研究されている新しいアルゴリズム。逆にユースケースがアルゴリズムの進化を促すこともあり、これらは両輪なんだと思う。企業が巨額の資本を投入している研究はユースケースが先行していることが多いね。
アプリケーションの開発(実装)で重視されるのは案外言語力だ。他人と分担して実装を進めるためのコミュニケーション手段は、ほとんどの場合「言葉」しかない。各処理、変数に誤解の無い名前を付け、実装の目的・文脈が伝わるコードを書くのが事故(バグ)を防ぐ最前の方法。アプリケーション開発の経験が長いほど、言葉の定義や包含関係にやたら厳密になる。
話がちょっと脱線したけど、こういうことを理解しているのがソフトウェア開発スキルの1つなのではないかと。
また、最近はオープンソースのコードを読んで設計思想をアップデートできるので、自習の要素も大きい。
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プログラミング言語
使ったことのあるプログラミング言語と、大まかに何のために使ったのかを列挙しておく↓
Java:CGレンダリングアルゴリズムの実装(学部の卒論まで)、Webアプリケーション
C++:Mayaのコマンド・Shaderプラグイン、mentalrayのShaderプラグイン、画像認識アルゴリズムの実装
C#:GUIアプリケーション、UnityのScript
Python:Mayaプラグイン、ディープラーニングの学習コード
JavaScript:Webサイト制作、各種AdobeツールのScript言語として
その他、学業や仕事と関係なく趣味で手を出したことが色々あるけど、それは果たしてスキルと呼べるのか微妙なところだ。何かをちゃんと作り上げるまで到達したものはあまりない。(仕事でも華々しい実績があるわけではないけど)
ただ、色々つまみ食いしてきたおかげで、仕事で新しい言語やツールに触れる際にもさほど苦労していない。分野特有のユースケースやメンタルモデルみたいなものが把握できているからだろうか。
少し前にこんなツイートを見た↓
とても本質的な話。研究で得られるものは、業績などの有形財産と、スキルや経験値などの無形財産があって、俗に「失敗だった」というのは有形財産を得られなかったときの言葉だと思います。むしろ難易度の高いテーマに果敢に取り組んで得た無形財産をその後の人生で大切にしてほしいとよく思います。 https://t.co/N2dRiy2WRX
— 1T0T (@1T0T) October 25, 2019
試した回数はそこそこあると言えるかも。
ビジネススキル
さて、定量化が難しいスキルについても考えてみよう。
ソフトスキル
ヒューマンスキル
そもそも対人関係にはやや苦手意識があるけど、仕事には必ず役割があるのでどうにかなっている。役割を盾に他人と接している感じ。
目的や消化すべきタスクがベースにあれば、役割は自分で見つけられる。
1人で何か作る時と同じ感覚で、足りないものは自分で埋めようとするから明示的な役割分担の隙間に気づきやすい。その分、目的の奴隷みたいになりがちだけど。なぜか仕事を優先してしまう。
各項目について見て行こう。
- 説得力:「伝え方」には割と執着があって、上手く伝わるように構成や可視化方法を工夫するのが好き。
- 統率力:そんなに大勢を率いる立場になったことは無いけど、他人を動かす難しさはそこそこ知っている。信頼してもらうことの大変さとか。
そういえば、まだ入社2年目だった頃、産休に入る先輩の代わりで任された仕事は、まず他のメンバーに信頼してもらうところから始めたな。「過剰に働く」ぐらいしかできなかったけど。 - 傾聴力:他人から情報を引き出す仕事を結構やった気がする。過去の経緯や仕様などが何も記録されていないプロジェクトに途中参加することが多くて…
- 協調力:他人と足並みを揃えるのは苦手だけど、協力して仕事することはそこそこある。
- 受容力:他人の意見は筋が通っていれば受け入れるし、そうでなければなかなか受け入れられない。
セルフマネジメントスキル
自己管理能力のことだろうけど、「自分を律する」という点では学生の頃や新入社員の頃の方が真面目だった気がする(笑)
今はむしろ自分を甘やかすようになった。今は自分の限界がなんとなく分かっているから、気を抜いて平気なところは徹底的に抜いて無用なストレスをかけないようにしている。自分自身を有限なリソースと捉えて、配分で考えられるようになったのかも。
- 自制力:集中力と執着心でカバーしている。
- 忍耐力:これも集中力と執着心である程度カバーしている。
- 規律力:これも執着心がでカバーしている。筋道を守って業務を進める能力
- 柔軟力:いったん立ち止まって、状況をよく観察することでどうにかしている。反射的にいつものやり方を押し通そうとはしない。
- 高揚力:意欲とか気分に関係なく、割と淡々と仕事している…
仕事では大体のことを執着心でカバーしているような気がする(笑)
たまに「責任感がある」みたいに言われることがあるけど、実は責任感で仕事しているわけじゃなくて、単なる執着なのである。仕事の「目的」に執着している。
メタスキル
タスクマネジメントスキル
学生の頃と比べると、会社員になってからやり遂げるスキルは上がったように感じる。筋道の立て方、計画性、優先順位の付け方など、仕事を通じて習得した。
昔と違って模型をちゃんと完成させられるようになったのもその恩恵だと思っている。取り掛かる前にある程度段取りを考える時間を確保するようになったのが大きいかも。
- 持続力:会社員になって最も向上したのはコレ。結果が出るまでコツコツ続けられるようになった。
- 推進力:これも執着心で乗り切っている。
- 機動力:あんまり得意じゃない。考える時間を長くとり過ぎて腰が重くなる。
- 創造力:自分で工夫して新しいやり方を編み出すのが好き。それに空想は好きですね。
- 瞬発力:あんまり得意じゃない。
自分を説明するって難しい。というか、執着心で色々カバーし過ぎじゃないか? 執着するから業務時間外も思考が継続してしまうし、だからこそ他の人よりも多く考えることができている。
やりかけのことが頭の片隅にこびりついて、他のことで上書きでもしない限り簡単には頭から離れない。
執着心による追求癖が色々とマニアックな方向へ走らせるのだろう。色々自分で作ってみたくなるのもたぶんそういうこと。
そういえばBiographyページにも自己紹介と合わせてスキルっぽいことも記載していたっけ。
これって、自己分析というか自分の取扱説明書を作っているような感じかもな。
NegativeMindのトリセツ https://t.co/tsHbCIzDOX
— NegativeMind (@NegativeMind) November 28, 2019
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