スター・ウォーズの最新作(最終作?)エピソード9「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」を観てきた。
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
ジョージ・ルーカスの手を離れたディズニー体制での3部作もいったん完結だ。
米国では批評家からの評価が相当悪いらしいけど、鑑賞前に評判が悪いと知っていたので覚悟していたら、そこまで悪くはなかった(笑)
見たいシチュエーションはそれなりに盛り込まれていたし、要所要所でグッとくる演出もあった。前作までで不思議な感じになったレイとカイロ・レンの関係がキレイに整理されて。
ただ、そこそこまとまった感はあるけど、続編が控えているわけでもないのにあんまりフィナーレ感が無い。この結末は開始当初から想定されていたのだろうか。
正直、9部作の完結というよりも、3部作の完結という感じなんだよな。
全体を通して違和感があるのは、あんまり銀河規模の戦いに感じなかったこと。エピソード1~3でスター・ウォーズ銀河の広さが映像で描かれていたからか、今回の3部作はどうも小さい話のように思えた。
もちろん登場する兵器の破壊力は過去のレベル超えているんだけど、人々の暮らしがあまり描かれていなかったために、局所的な破壊行為が銀河全体にどういう影響を与えていたのかいまいちピンと来ない。短い尺に詰め込み過ぎで駆け足になってしまった感。
思い返すと、ジョージ・ルーカスは物語の進行をマルチスレッドにして、どれか一方ではその星の思想や文化を感じさせる描写、どこまで政治が影響しているのかを穏やかに入れ込んでいた気がする。物語が完結に向かう「ジェダイの帰還」であっても、イウォークとの交流は丁寧に描かれていた。歴史や文化・風習への思い入れなのか、世界観の広げ方がフィナーレを盛り上げてくれていた。
ディズニー体制になってからのスター・ウォーズは、様々な人種が混生でチームを作っている割にそれぞれの文化・風習はあまり交わっていない感じがした。あくまで観光客目線というか。
また、撮影が割とロケ地重視になったせいなのか、マット画のような俯瞰でその星のキービジュアルを描いてくれないので場所の感覚もピンと来なかった。俯瞰の絵面は情感を冷静にさせてしまう反面、やはり世界観の広がりは感じさせてくれるものだ。
あと、公開前は物語の根幹だと思っていたことが冒頭のあらすじでサラっと語られたのはちょっと驚いたな(笑)
さて、12月26日からDisney DELUXEで「マンダロリアン(The Mandalorian)」の配信が始まる。
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