海洋堂 20cmシリーズ『ガメラ 1995』パーツの洗浄・煮沸・レジンによる補強

海洋堂の20年前の怪獣ソフビキットがSci-Fi MONSTER soft vinyl model kit collectionとして再販されたのが嬉しくてせっせと買ってしまっているものの、組み立てる手が追いつかずにいる。

ゴジラだけでなく、今年はガメラも再販されました。



まずは通称G1ガメラこと「Sci-Fi MONSTER soft vinyl model kit collection ガメラ1995」に手を付ける。原型制作は酒井ゆうじ氏です。

Sci-Fi MONSTER soft vinyl model kit collection ガメラ1995 約200mm PVC製 未塗装組立キット

Amazonだと定価8,424円から2,000円ぐらい値引きされて6,500円になってるな。

これは1995年公開の映画「ガメラ 大怪獣空中決戦」に登場したガメラを再現した20cmサイズのソフビキット「ガメラ 1995」の再販品です。

オイラは「ガメラ 大怪獣空中決戦」がかなり好きです。「シン・ゴジラ」以前は人にオススメできる怪獣映画No.1だと思ってました。
平成ガメラ
オイラは怪獣映画が好きだけど、「数あるエンターテインメントの中でも怪獣映画が最高か?」と問われると、そうは思っていない。映画というジャンルに限ったとしても、怪獣映画が最高とは言えないだろう。オイラ自身が、怪獣映画独特のケレン味や造形を偏愛し...


造形デザイン的にはガメラ3の方が好きですけどね。



さて、実はこのキットは84ゴジラと並行して結構前から手を付け始めていました。
海洋堂 20cmシリーズ 『84ゴジラ』
海洋堂の「Sci-Fi MONSTER soft vinyl model kit collection ゴジラ1984」として再販された酒井ゆうじ氏原型の20cmサイズのソフトビニールキット。1984年公開の映画「ゴジラ」に登場する通称84...

パーツの洗浄・煮沸

ソフビキットはいつも通り、表面を中性洗剤を使って歯ブラシでゴシゴシと洗浄。



その後、パーツの歪みを直すためにお鍋で5分程茹でる。



お湯から上げたらそのまま自然乾燥で冷ます。
ゴジラと違って背びれが無いから、パーツ数がかなり少なく見えるな。



って、もはやこの過程の写真を載せる意味すらあんまりないかもね。。。

工作のプラン

パーツを構成を見ていてまず気になったのが、ゴジラに比べて内部の空洞がかなり大きいということ。
つまり、体積に対するソフビの厚みが相対的に薄いわけで、組み立て後の強度がちょっと心配。自重でちょっとずつ形が崩れてしまわないだろうか、と。
なので、今回は胴体・甲羅と脚パーツの内部にレジンを流し込んで補強しておこうと思う。

パーツのバリ取り

いつも通り、まずはパーツのバリを切り取るんですが、胴体と甲羅パーツのバリは切り取らずにまだ残しておく。



胴体と甲羅パーツはレジンで補強する際にレジンの硬化熱で歪む可能性があるので、その影響をなるべく抑えるために、バリが付いたままの状態でレジンを流し込む予定。

レジンで補強

レジンは84ゴジラの時と同様にウェーブ レジンキャストEX(ノンキシレングレー)を使用する。(買ったのがまだ余ってるんです。。。)


胴体・甲羅パーツにレジンを流し込む

まずは胴体と甲羅パーツ。
胴体パーツを裏側から見てみると、とても広い平面状になっており、ソフビ単体だとフニャフニャ。



甲羅パーツはドーム状なのでそこそこに全体の形状は保たれるんだけど、結構たわみます。



ということで、胴体パーツにレジンを流し込み、色々な角度へ傾けてレジンを行き渡らせた。
レジンがだんだん硬化してきてドロドロになってきてからもずっとやり続けると最終的にこんな感じになります。↓



甲羅パーツも同様に。



レジンが硬化したら、胴体・甲羅パーツのバリを切り取る。


脚パーツにレジンを流し込む

次は脚パーツ。
脚パーツにレジンを流し込むのは、補強のためもあるけど、上半身をレジンで補強すると重心が上に偏ってしまうので、重さのバランスを取って重心を下げる意味もある。

84ゴジラの時と同様に、脚パーツをダンボールに固定。



そこにレジンを流し込む。



レジンが硬化したら、脚パーツは胴体パーツに接着してしまう。

映画の撮影に使われたスーツ

ちなみに、「ガメラ 大怪獣空中決戦」の撮影用スーツは現存しており、たまに一般公開されてますね。(もちろん当時のままではなく補修されてるけど)





そういえば、コレってその後どうなったんでしょうか↓
ガメラ生誕50周年
アメリカのポップカルチャーの祭典「New York Comic Con 2015」で、KADOKAWAが「ガメラ」の生誕50周年記念映像を初公開された。(コミコンは映画「TED 2」にも出てきたね)それに合わせてガメラ生誕50周年特設Web...


このキットの制作記事まとめページを作りました↓
海洋堂20cmシリーズ『ガメラ1995』
「Sci-Fi MONSTER soft vinyl model kit collection ガメラ1995」は1995年に海洋堂から発売された20cmサイズのソフビキットの再販品です。映画「ガメラ 大怪獣空中決戦」に登場するガメラ、通称...

関連記事

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 頭頂部の作り込み・舌の追加

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 全体のバランス調整 その2

酒井ゆうじ造型工房『20cm ビオゴジ出現』の塗装再開

ビリケン商会 メカゴジラⅡ 表面処理

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる パーツ分割

海洋堂 20cmシリーズ『キンゴジ』 続・下地処理 ベース塗装

ファインモールド 1/144 ミレニアム・ファルコン その他もろもろ

ビリケン商会 メカゴジラⅡ 眼の2次原型を作る

海洋堂 20cmシリーズ『ガメラ 1999』気泡の処理 その1

模型をターンテーブルで撮影

バンダイ メカコレクション 『ウルトラホーク1号-α号・β号・γ号』 接着・後ハメ加工

ゴジラ2000ミレニアムのつや消し仕上げ

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる おでこ(?)のバランス調整

メカコレクション『ウルトラホーク3号』 表面処理

HG 1/144 ガンダムバルバトス 塗装を想定した加工

酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 エポキシ接着剤でパーツの接着

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 全体のバランス調整

海洋堂 20cmシリーズ『ガメラ 1995』口内の加工

ジュラシック・パークの続編『ジュラシック・ワールド』

海洋堂 20cmシリーズ『ガメラ 1999』 頭部の加工・口内の塗装

ビリケン商会 30cm メカゴジラⅡ ソフビキットを組み立て始める

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 腕の作り込み

ファインモールド 1/144 ミレニアム・ファルコン マーキング塗装

映画『GODZILLA』のゴジラ登場シーンだけをまとめた8分の動画

ホビージャパン2016年10月号はシン・ゴジラ特集

一番くじのシン・ゴジラ ソフビフィギュア

ワンダーフェスティバル2019[夏]に行ってきた

バンダイスピリッツ EG 1/144 RX-78-2 ガンダム バーニアの交換

4K HDR『ガメラ 大怪獣空中決戦』

最近のフィギュアの製造工程

TOHO MONSTERS KIT メカゴジラ (1993) 仮組み

海洋堂 20cmシリーズ『ガメラ 1995』 レタッチと仕上げ

ホビージャパンのムック『怪獣大進撃』が復活

海洋堂 20cmシリーズ『デスゴジ』 クリアーオレンジVer. 頭部パーツの加工

バンダイ HGCC 1/144 ターンエーガンダム パール・キャンディ塗装

酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 全身の黒塗装 その2・その他レタッチ

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 脚のポーズ調整

ビークルモデル スター・ウォーズ『ミレニアム・ファルコン』下地処理

シン・ゴジラの雛型レプリカの予約受付開始

バンダイスピリッツ EG 1/144 RX-78-2 ガンダム 基本工作

海洋堂 20cmシリーズ『モスゴジ』 全身のグラデーション塗装 その2

メカコレクション ウルトラホーク1号 完成!

コメント