OpenCV 3.1のsfmモジュールのビルド再び

性懲りもなくまだやってます。(作業メモ的な記事なので読みづらいです)



前回、sfmモジュールのビルドでgflagsのリンクが上手くいかったので、その対処を考える。
前回はglogをビルドする時にgflagsが有効になっていなかった。glog同梱のVisual Studioソリューションファイルを使ってしまうと、gflagsが無効のままビルドされてしまうようだ。同梱のソリューションファイルは無視して、自分でcmakeしてビルドしないとダメだ。

ただ、GitHubで配布されているglog v0.3.4にはなぜかCMakeLists.txtが入っていなかったので、現在の最新masterをダウンロードしてきた。(なのでバージョンは明記できず…)
cmakeの変数設定でWITH_GFLAGSにチェックを入れてslnファイルをGenerateした。
最新のmasterだからか、今回は特にコードの修正をしなくても普通にビルドまで通ったしまったぞ。


スポンサーリンク


前回のビルドでは、sfmモジュールのサンプル実行時にvizモジュール関係のエラーで止まってしまったので、今回はVTK-7.1.0ではなく、安全な(?)VTK-6.3.0を使う。また、Ceres-Solverはバージョン1.12.0が正式リリースされていたのでそれを使う。
ということで、ビルドする順番として以下。

  1. Eigen3.2.10cmakeEigen.sln
  2. Gflags2.2.0→cmake→gflags.sln
  3. Glog-master→cmake→google-glog.sln
  4. suitesparse-metis-for-windows1.3.1→cmake→SuiteSparseProject.sln
  5. Ceres-Solver1.12.0→cmake→Ceres.sln
  6. VTK-6.3.0→cmake→VTK.sln
  7. opencv-3.1.0opencv_contrib-3.1.0→cmake→OpenCV.sln

と、ここまでやって今頃気づいたけど、前回Qiita記事にあったこれやるのを忘れてたからgflagsのリンクとsfmモジュールの有効化に失敗したんだな↓


スポンサーリンク

さらに新たな変数として

GFLAGS_INCLUDE_DIRS
GFLAGS_LIBRARIES

を”Add Entry“ボタンから追加して,それぞれ,”/include/”と,”/lib/gflags.lib”を設定してみてください.

ということで(笑)、OpenCVのcmake設定でgflagsのリンクを追加すると、sfmモジュールが有効になるんですね。(元記事ちゃんと読め!)

これでOpenCV.slnのALL_BUILDをビルドしたんだけど、opencv_sfm310.dllとopencv_sfm310d.dllだけビルドに失敗してしまった。
ダメ押しでOpenCVのcmake変数に
CERES_INCLUDE_DIR
CERES_LIBRARY
も明示的に”Add Entry“ボタンから追加して再びビルドしたら通った。

そして、再びサンプルコードを動かす準備。
http://qiita.com/ChaoticActivity/items/178d23508b92a09e59ea

オイラはopencv2/sfm.hppに

#define CERES_FOUND 1

を追加して対処した。

あれ、今度はエラーでウィンドウすら出ない。。。

ちくしょう!台無しにしやがった!お前はいつもそうだ。誰もお前を愛さない。

やっぱりVTK関係なのかな。ビルド設定の問題というより、実行環境のハードウェア的な問題だったりして…

GitHub上のsfmモジュールのリポジトリを見てみると、5ヶ月前に”Fix for SFM module build on Windows”ってなってるけど、最新版を使えばすんなり行くのだろうか。
https://github.com/opencv/opencv_contrib/tree/master/modules/sfm

この画を早く見たい。。。


スポンサーリンク

関連記事

ブログのデザイン変えました

Kornia:微分可能なコンピュータービジョンライブラリ

Runway ML:クリエイターのための機械学習ツール

Blender 2.8がついに正式リリース!

R-CNN (Regions with CNN features):ディープラーニングによる一般物体...

Google XML Sitemap Generatorプラグインを3.4.1へダウングレード

1枚の画像からマテリアルを作成できる無料ツール『Materialize』

ニューラルネットワークで画像分類

Google App Engine上のWordPressでAmazonJSを利用する

BlenderのPython環境にPyTorchをインストールする

オープンソースの物理ベースGIレンダラ『appleseed』

openMVGをWindows10 Visual Studio 2015環境でビルドする

AmazonEC2のインスタンスをt1.microからt2.microへ移行する

Blendify:コンピュータービジョン向けBlenderラッパー

フォトンの放射から格納までを可視化した動画

ROSの薄い本

MLDemos:機械学習について理解するための可視化ツール

Mitsuba 3:オープンソースの研究向けレンダラ

Kinect for Windows V2のプレオーダー開始

OpenGV:画像からカメラの3次元位置・姿勢を推定するライブラリ

Multi-View Environment:複数画像から3次元形状を再構築するライブラリ

続・ディープラーニングの資料

Math Inspector:科学計算向けビジュアルプログラミングツール

cvui:OpenCVのための軽量GUIライブラリ

UnityからROSを利用できる『ROS#』

Adobe MAX 2015

GeoGebra:無料で使える数学アプリ

Quartus II

OpenGVの用語

3D復元技術の情報リンク集

Unityで強化学習できる『Unity ML-Agents』

MeshroomでPhotogrammetry

iOSデバイスのためのフィジカル・コンピューティングツールキット『konashi(こなし)』

機械学習について最近知った情報

スクレイピング

仮想関数

Leap MotionでMaya上のオブジェクトを操作できるプラグイン

OpenCVで動画の手ぶれ補正

OpenCVのバージョン3が正式リリースされたぞ

AR (Augmented Reality)とDR (Diminished Reality)

clearcoat Shader

畳み込みニューラルネットワーク (CNN: Convolutional Neural Network...

コメント