これはもう2009年の話だけど、たまたまTEDのプレゼンを見つけたのでメモ代わりに。
このThe Digital Emily Projectは、アメリカの南カリフォルニア大学 ICT Graphics LabとイギリスのImage Metrics社の共同プロジェクトで、実在の人間をそっくりそのままCGで復元してデジタルダブル(CGの俳優)の可能性を示したもの。
女優のEmily O’BrienさんをLight Stageでスキャンして本人そっくりのCGアニメーションを作成した。
ポール・デベヴェック 「メイキング・オブ・デジタルエミリー」
TEDxUSCでコンピュータグラフィックスの第一人者であるポール・デベヴェックが、デジタルエミリーの背後にある観客の目を奪うような技術について解説します。何度の撮り直しにも応えられるコンピュータで作り出されたリアルな人の顔をご覧ください。
こちらがこの研究のデモ映像↓
当時は不気味の谷を越えたと言われたりしてたけど、今見るとどうでしょう。
南カリフォルニア大学のポール・デベヴェックと言えば、イメージベースドレンダリングで超有名だよね。マトリックスのあの360度回転する映像の背景のCGは彼の技術によるもの。
スパイダーマン2, 3(サムライミ監督のシリーズ)での人の肌の表現も彼のLight Stageによるもの。
イメージベースドレンダリングは、学生の頃に初めて学校のお金で買ったこの本
ちなみにこの本は、2000年までのレンダリングの研究の歴史が日本語で読めるのでお勧めです。
そしてImage Metrics社は、マーカーレスの顔のパフォーマンスキャプチャをしている会社らしい。
この頃から5年経ったけど、今はリアルタイムでこんなの描画できちゃう時代になったんだよね。
2023年 追記:今はもっとすごい↓

関連記事
SIGGRAPH 2020はオンライン開催
Maya には3 種類のシェーダSDKがある?
中学3年生が制作した短編映像作品『2045』
Mr.ビーン
iPhone5S → iPhone6S
シリコーンゴムによる型取りとレジン複製
『PIXARのひみつ展』に行ってきた
ZBrush 4R8 リリース!
YOLO (You Only Look Once):ディープ...
Dlib:C++の機械学習ライブラリ
映画『ゴジラ-1.0』を4DX SCREENで鑑賞 (ネタバ...
生物の骨格
『さらば あぶない刑事』を観た
DUSt3R:3Dコンピュータービジョンの基盤モデル
MB-Lab:Blenderの人体モデリングアドオン
OpenMesh:オープンソースの3Dメッシュデータライブラ...
Stanford Bunny
ZBrushからBlenderへモデルをインポート
Open3D:3Dデータ処理ライブラリ
ZBrushCoreのTransposeとGizmo 3D
OpenCV
ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 身体のシルエット出...
顔のモデリング
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のVFXブレイ...
畳み込みニューラルネットワーク (CNN: Convolut...
日立のフルパララックス立体ディスプレイ
感じたことを言語化する
映画『空の大怪獣ラドン』 4Kデジタルリマスター版
BlenderのPython環境にPyTorchをインストー...
単純に遊びに行くのはだめなのか?
2024年の振り返り
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』のVFXブレイクダウン ...
Theia:オープンソースのStructure from M...
ZBrushの作業環境を見直す
OpenGV:画像からカメラの3次元位置・姿勢を推定するライ...
CycleGAN:ドメイン関係を学習した画像変換
ゴジラ2000 ミレニアム ひな形のレプリカが発売されるぞ!
ファインモールド 1/144 ミレニアム・ファルコンの制作再...
マルチタスクに仕事をこなせる人とそうでない人の違い
ゴジラ(2014)のメイキング
GAN (Generative Adversarial Ne...
東日本大震災の記憶


コメント