ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる パーツ分割

ここまでトータル17時間作業した。



当初目標としていた20時間までは残りあと3時間ということになるけど、目標時間を超過したとしても作業は続けるだろうな。

頭から首にかけてのフォルムは大体出来上がっているけど、後頭部のディティールや口内は資料不足でまだ決め切れていない。アヴァンガメラの情報は少ないので、トトを参考に想像で補うことにする。

SubToolの分割

口内などの入り組んだ箇所を作り込みやすいように、頭部、下アゴ、首の3つにSubToolを分割した。



首の根本を延長して太らせたのは身体と繋ぐ兼ね合いです。



最初はPolyGroup分けで口内の作り込みに対処しようかとも思ったけど、SubToolを分けた方がシンプルで操作しやすい気がしたので。


後頭部の修正

資料不足な後頭部は、トトの後頭部の資料と睨めっこした結果、以前作り込んでいたようなシワではなく、ウロコの流れが続いているだろうと想像して大きなウロコを配した↓



口内もなんとなく作り込み始めた。左右非対称な造形にはまだビビって着手できていない。
ZBrush関連の書籍に載っているセオリーに従うと、もうこれぐらいのディティールの段階では基本トポロジーはFIXしてレイヤー機能を使って細かいディティールを入れているところだが、オイラはずっとDynaMeshで押し通している。
PCのメモリにはかなり余裕があるのでこのままDynaMeshで進めてしまおう。



身体の方も本格的に意識し始める。


作業の振り返り

有給休暇を消化中でまとまった時間が取れたので、3時間以上作業してしまった。当初目標だった20時間には到達したけど、残念ながら完成には至らなかった。昔から、こだわりが強過ぎてモデリング作業がいつまで経っても終えられず、全然その後の工程に進めない。

頭部

後頭部の基本ラインの突破口が開けたので、頭部のモデリングは山場を超えた気がする。



口内をもう少し作り込んで牙も揃えて、頬からのウロコの流れを整え、目元周りの左右非対称な作り込みに進もう。

身体

身体の方は、まだ甲羅の基本形状も捉え切れていない。



腕も脚もとりあえず別パーツ化したけど、手脚の造形は最も人間の骨格の理解がバレる範囲なので難航しそう。
脇の下あたりは資料でも影になっていてよく見えないので、腹甲と甲羅の繋がり部分の形状が分からない。
参考に、映画公開当時に発売されたトトのフィギュアを買ってみるか。

GE-09 超合金ガメラ

今頃になって、アヴァンガメラの後頭部の参考になりそうな画像をTwitterで見つけた↓



実際のアヴァンガメラスーツの表面は、ラテックスにオガクズを混ぜた通称「オガラテ」が使用されているらしく、粘土原型の型取りだけでは表現できないような独特のテクスチャがある。
そろそろ質感表現のためのZBrushのフリーのブラシを探してみよう。岩のような質感を再現できるブラシが良いかな。

1人で模倣してみようとすると、どんな材料が必要で何が不足しているのかがだんだん見えるようになる。
最初の20時間というのは、まだ「見る目」も備わっていない辛い段階を突破する目安なのかもな。やり抜くためのコツと言えるかもしれない。
どんなに鈍い人間でも、20時間続ければそれなりに見えてくるものがあり、「気づき」の入り口までは到達できる。

とにかく続けて完成まで持っていくためにまとめページを作った↓



GMKゴジラも作ってみたいんだよな。

関連記事

bpy-renderer:レンダリング用Pythonパッケー...

『株式会社カラー10周年記念展』を見てきた

ラクガキの立体化 1年半ぶりの続き

シン・ゴジラのファンアート

ウルトラヒーローズEXPO 2025 サマーフェスティバル ...

SIGGRAPH ASIA 2009で学生ボランティア募集し...

TensorFlowでCGを微分できる『TensorFlow...

アート・オブ・コロッサス シン・仮面ライダー 予約受付開始

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる おでこ(?)のバ...

ZBrushと液晶ペンタブレットでドラゴンをモデリングするチ...

ラクガキの立体化 背中の作り込み・手首の移植

顔モデリングのチュートリアル

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 腕の作り込み

映画『ゴジラ-1.0』 メイキング情報まとめ

オープンソースのテクスチャマッピングシステム『Ptex』

Adobe Photoshop CS5の新機能

日立のフルパララックス立体ディスプレイ

uGUI:Unityの新しいGUI作成システム

ZBrushのZScript入門

参考になりそうなサイト

ワンダーフェスティバル2024[冬]に行ってきた

写真から3Dメッシュの生成・編集ができる無料ツール『Auto...

ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 身体のシルエット出...

Paul Debevec

Unite 2014の動画

第20回 文化庁メディア芸術祭『3DCG表現と特撮の時代』

CreativeCOW.net

ZBrush 2021.6のMesh from Mask機能...

Vancouver Film Schoolのデモリール

ワンダーフェスティバル2020[冬]に行ってきた

Blender 2.81でIntel Open Image ...

Mixamo:人型3Dキャラクターアニメーション制作サービス

4K HDR『ガメラ3 邪神覚醒』

無料で使える人体3DCG作成ツール

ゴジラ三昧

UnrealCV:コンピュータビジョン研究のためのUnrea...

映画『Godzilla: King of the Monst...

2021年 観に行った映画振り返り

3DCGのモデルを立体化するサービス

プロシージャル手法に特化した本が出てるみたい(まだ買わないけ...

グローバルイルミネーションに手を出す前に、やり残したことがあ...

DUSt3R:3Dコンピュータービジョンの基盤モデル

コメント