2020年1月 振り返り

何となく2020年も今までと同じように振り返り記事を書いてしまう。ダラダラ同じことを続けていて良いのか疑問もあるが、気持ちの整理は必要なので書いておく。



去年の最初の頃は2ヶ月に1度のペースで振り返り記事を書いていたが、それは他の活動に時間を割きたかったからだ。去年は年始からARKit遊びやDeep Learning手法の勉強など、興味のままに過ごした。それに比べると、今年の年始は空白が多い。

年末年始

年末年始は1週間ほど休みだった。(世間が同じタイミングで一斉に休むとはいかがなものかとも思う)
部署異動してからブログの更新頻度が減っていたが、仕事が休みだとブログを1日1記事更新するのも余裕だった。普段は仕事で力を使い果たしているだけなのだ。すでにアウトプットが少ない状態に慣れてしまっていて、少しでも満足してしまう。そのおかげで(?)年末年始はかなりのんびりと過ごした。

年末年始に読もうと思って書籍を買い込んでいた。

噂通り、ファスト&スロー上下巻はしんどくてすぐに挫折(笑)
結局読み終わったのは「自分の強みを見つけよう」、「具体と抽象」、マンガ「AIの遺伝子」全巻まで。続編の「AIの遺電子RED QUEEN」はまだ読み途中。
丸1日時間を自由に使えるといくらでもダラダラしてしまう。仕事以外だと、何となく自分の体力の限界に配慮してしまって1日に何個も予定を入れることができない。


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抱負のブレイクダウン

年末に語っていた抱負をもう少し具体的な行動に落とし込んで行こうか。

  • 興味のままに軽率なアウトプットを増やしたい
  • 他人の力を借りられるようになりたい

軽率なアウトプットを増やす

「2020年はもっと軽率にアウトプットしていきたい」というのは、オイラ自身がアウトプットでしか充実を得られない人間だと気づいたからだ。アウトプットの頻度を増やした方が気持ちが充実する。行動が増えれば自然と経験・実績も増えていくはずだ。

しかし一方で、性格的に臆病でなかなか行動に移れないのと、完璧主義で手間をかけ過ぎてアウトプットのペースがどんどん鈍っていく傾向にある。
臆病な面については、多少意識して思考停止して内なる衝動に任せようかと。「軽率」とは準備しない、執着しないということだろうか。こんなこと考えるのがすでに軽率とは真逆だ(笑)

「完璧主義」もなかなか曲者で、習熟度が増すほどにどんどん手間をかけて凝る方向に進んでしまう。このブログの1記事あたりの文章量が年々長くなっているのも「凝り性」の影響だろう。以前のブログ記事はもっと短い文章でも投稿していたのに、どうやっていたのか思い出せない。
以前は興味というカテゴリーで結構書き散らかしていた。

上達するよりも先に目が肥えてしまって、自分のアウトプットを測る尺度が身の丈からズレていってしまう。インプットとアウトプットのバランスがインプットに偏り過ぎということだろうか。
うんうん悩んで絞り出すようなやり方に快感を覚える節もあり、なかなか難儀である。

他人の力を借りる

「他人の力を借りる」が上手くできない理由は何なのかちょっと考えてみた。
昔は仕事でも他人の力を借りるのが下手だったが、今は割とできている。仕事の性質によっては人と分担しにくい類のものもあるだろうけど、仕事で他人の力を借りられるかどうかを左右するのは大抵コミュニケーション。
コミュニケーションと言っても「話上手になれ」とかそういうことではなく、単純に「情報を同期する」のを心がけておけば良いのだ。

仕事ではできている

仕事では、助けが必要になる前から進捗報告という形で自分の状態を開示しておくことで、ピンチになった時も他人が自分の状況をすぐに理解して手を差し伸べることができる。たとえ個人タスクであっても、定期的に他人に説明しながら進めると、自然と他人にも理解しやすいプロセスになっていく。また、自分の状態を開示しておくことで、周りがピンチの状態に気づきやすくもなる。
というのが仕事では理解できるし実践もできてるんだけど、プライベートだと上手くできない。

プライベートでは上手くできない理由

プライベートだと自力で色々と足掻いてみて、1人では無理だと気づくのに時間がかかってしまう。自分1人じゃ無理だと分かってから初めて他人に頼むことを考え始める。その時点ではすでに1人で色々と散らかした後なので、その状況を他人に説明する難易度がかなり高い状態になっている。
そこから「どうやって説明しよう」と頭を抱えてしまうパターンが多い。自分1人での行動は他人に説明しやすいプロセスを踏んでいないことが多く、経緯の説明だけでも一苦労だ。

そもそも、自分のプライベートな問題を他人に話す習慣が無いので、そういう人間関係を構築できていない。他人を信用していないからだろうか。自己開示が下手だという自覚はある。何かと「目的」を意識し過ぎてしまい、利害関係の無い人間関係を構築できず、人間関係が長続きしない傾向にある。
お金を払ってカウンセリングとか受けてみると何か変わるだろうか。それともコーチング?

仕事で他人と協力する際は必ず「目的」があり、それを達成するために人員が集められている。だから相手の意思をそこまで気にしないで機械的に整理して進めることができる。相手に期待することを予め伝えるし、自分の苦手なことはなるべく開示するようにしている。
仕事でも「頼む相手を間違えたかもしれない」と後悔することはある。
仕事でもプライベートでも、他人の力を借りるより他人に力を貸す方が簡単だ。他人を優先してしまって、個人タスクが後回しになってしまうことが多い。


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仕事で思うこと

お正月休みが終わり、仕事が始まるとまた平日は何もアウトプットが無い状態に戻ってしまった。仕事でも大してアウトプットしてない割にやたらと消耗する。

新しい部署に来て4ヶ月経ったが、この部署の仕事で毎度進捗報告が書きづらいのはなぜだろうかと考えた。
今の職場ではタスクの「手分け」だけが独り歩きしており、タスクに関わる情報の依存関係や権限が凝集されていない。各個人に割り振られたタスクだけでは完了・手戻りの判断ができないのだ。つまり個人単位では進捗を測れないのに、なぜか個人単位の進捗報告を求められている。

また上司の悪口になるが、かけた時間とアウトプットの数がキレイな比例関係になる仕事しか想定していないようだ。
仕事を時間で測るというのは、工場的に整えられた工程でのみ成立する測り方だ。試行錯誤の要素をなるべく排除した形に仕事が整理・分解されていることを前提とした働き方を、仕事を整理せずに要求してくる。過去はそれを上司がやってくれていたのだろう。分解・整理する能力を身につけないまま管理職になってしまったタイプ。この人が実際に抱えられる部下の人数は2,3人が限界だと思う。

ところで、近年の世の中の流れで言うと、個人単位でこなす仕事の性質はむしろ逆になってきている気がする。個人でこなすべきタスクとその人の裁量がほぼイコールとなり「試行錯誤の時間をいかに稼ぐか」がビジネスの質を左右している。

今の上司は「戦略」という言葉をよく口にするが、戦略そのものを語ることがない。発言と実態の間に大きな乖離を感じる。

単純化する訓練

今一緒に働いている先輩は10歳以上も年上だが、案外以前一緒に働いていた後輩と似たタイプな気がする。物事を抽象化・単純化する訓練を積んでいない。
これは(偏見だが)工学上がりの人に多く見られる傾向で、複雑な物事を複雑なまま受け入れることができる人だからこそ陥りやすい。
情報を要約したり解釈を加えることが苦手で、組織での情報伝達のボトルネックになってしまうことが多い。複雑なことを単純化せずそのまま伝達するのはほぼ不可能なので、仕事がスケールできない原因の1つとなる。
問題は、年功序列でそんな先輩や上司が情報の上流にいること。トップダウンの情報が著しく劣化して伝わってくる。

その他気づき

散々仕事の愚痴を語っていながらも、いつのまにか嫌な環境でもそれなりに楽しみを見出せるようになってしまった。

狭い観測範囲での偏見だが、できないことを消去法で避けて仕事を選んできた人は、能力があまり伸びない。習得しようという意思が弱く、「やりたい」という気持ちで進んできた人との差は大きい。人気分野の中心には「伸びる人」が集まり、そこから少し外れた周辺には「伸びない人」が集まる。

スタートでつまづいていても、そのまま先に進んで結果ダメだった場合、ダメだった原因がスタート時にあったと気づく人は少ない。
上手い下手の個人差を組織的に埋める方法として「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」で撃った数を指標とする場合が多い。下手な鉄砲を打っているかどうかを自覚するのは難しく、大抵は的がちゃんと見えていない。
だが、鉄砲が下手なら、個人がやるべきなのは闇雲に数を打つことではなく、打つ練習を積むこと、的をよく見えるようにすることだ。

件数目標を立てるのは「今できることを反射的にこなす」という短期決戦のアプローチであって、長期的には件数よりも分析に基づいたアプローチを検討すべきだ。

具体化はアイディアを具現化する力。抽象化は根拠のあるアイディアを生み出す力。

仕事では、他人を期待する成果へ誘導するために褒める。期待も無しに褒めることは無い。
オイラ自身は他人の期待に応えるのがあまり上手くない。というか、最低ラインが満たせない。他の人と違うやり方を許容してもらえるから成果を上げられる。

生活

何もしなくても年齢は上がっていくけど、年齢相応の振る舞い、身に付けるもの、生活スタイルの選び方が分からない。気持ちは幼いままでも見た目はどんどん老け込んでいくわけで、社会的には年相応なものを求められる。
まだライフステージを上がったことがなく、年相応の変化のしかたが分からない。

体力的な不安

備えようとする性格から、コンフォートゾーンから抜け出さなくなってきている。仕事に備えて生活を犠牲にしている感じもする。
仕事優先で生活はいつも後回しになりがちだったが、むしろ予定・目標を立てて動いた方が良いのでは無いか?

自己分析

自己分析にやたら手間と時間を割いているけど、自己紹介をいくら磨いたところで、結局伝わるかどうかはその情報を受け取る相手次第。
そもそも、誰かに伝える目的以外で自分を肯定するような情報に興味は無かったのだが、自己分析の1番の恩恵は自分のパフォーマンスを向上させる指針が掴めることだと気づいた。

仕事で他人の働きぶりを見て、自分の価値に気づくことが増えた。他人と比べることで初めて自分を測る尺度を見出せるのだ。他人の能力の凸凹と自分の能力の凸凹を見比べることで相対化できる。

オイラは「観察から学び取る」傾向が強いな。

文章を書く

ブログでそこそこに文章を書く訓練をしているつもりだが、未だに「計画的にコツコツと文章を書く」のができない。完成形を先にイメージできず、全体の構成が出来上がる頃には文章全部が書き上がっている感じ。
今やっているのはボトムアップなやり方で断片を少しずつグルーピングして、文章の流れを整理していくやり方。具体から少しずつ抽象化を進めている。
結論ありきで逆算して文章を書くことがないので分からないが、文章を書くための「型」みたいなものはあるのだろうか。目標から少しずつ具体化していくような書き方。帰納的ですね。
「文章を書く」という行為がそもそも抽象化だとも思うが、その前段階の「言葉で記録する」のが苦手なのかも。思考を上手く言葉で記録できないから、その後の編集行為へ進めない。

ここ数年で思考をだいぶ言葉にできるようになったけど、過去の記憶は全然言葉で保存されていない。オイラは本来言葉で物事を捉える人間ではないのだろう。

環境

自分が集中して成果を上げられるのはどんな環境なのか考えてみた。
基本的に怠け者なので、適度に人目があった方がだらけなくて済む。そして、適度に選択肢が少ない方が気が散らずに済む。
思考が発散しがちだから、気が散っている時間が多い。目の前にあること、今できることに一通り飽きが来ないとなかなか本題に集中できない。インターネットは便利だが、気も散りやすい。
ここ数年は、気になった記事をブックマークしていったん思考の外へ追い出すようにしている。

その他雑感

何かに悩むと全ての手を止めて考え込んでしまうが、そういう時こそ適度に刺激を与えるべきか。
悩んでいるということは、情報が不足していることによる不安が強いということだろう。情報を取りに行くべきだ。

「がんばる」というのがどういうことなのか分からなくなってきた。睡眠時間を削ってどうにかしようとするのは果たして「がんばる」だろうか。それはただの無計画であって、成果につながる行動とは言えないのではないか。成果につながるか分からなくても行動することが「がんばる」なのだろうか。
成果につながる行動を増やす方向に頑張りたいのだが。

枠を設けるとそれに従うように行動が少しずつ変わっていく気がする。欠けているものを埋めるような感じ。
隙間ができても、自然とそれは埋まってしまう。可処分時間が急に増えた時は、その隙間を娯楽で埋めていた。
3年前に言っていたことに回帰している。



受け身なストレスよりも、自ら能動的に動くことによるストレスの方がまだマシなのではないか。

選択を誤ってからのリカバーが難しく、取り返しのつかないことのように感じるから、失敗を極度に恐れる。同じ失敗を繰り返したくない気持ちが行動にブレーキをかける。

苦手なことを隙間時間でこなそうとするのは根本的に間違い。


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