MakeHumanの流れをくむ(というか開発者の1人であるManuel Bastioni氏による)Blender用の人体モデリングアドオン「ManuelBastioniLAB」は、資金調達の問題で2018年11月に終了してしまった。
現在は「ManuelBastioniLAB」をベースとしたMB-Labというアドオンがあり、Blender 2.8にも対応している。
MB-Lab
MB-Labはヒューマノイドキャラクターを作成するためのBlenderアドオンです。
MB-Labは、次世代のBlender向けにManuelBastioniLABを進化させたものです。MB-Labは、科学的で強力な3Dのヒューマノイドエディターを作ることを目的に、ManuelBastioniLABをベースとするコミュニティが開発・サポートしているプロジェクトです。元のManuelBastioniLABの開発が途絶えた今、このアドオンの進化を継続させるためのフォークプロジェクトです。
MB-Labは、Manuel Bastioni氏がManuelBastioniLABの開発をやめた直後の2018年11月に分岐しました。ManuelBastioniLABはオープンソースだったため、GitHubでこのすばらしいツールの開発・サポートを支援する他のメンバーを招待しました。何か変更を加えることは可能か、独自のサブフォークを持つグローバルなプロジェクトにできるか、などを検証するために始まったものです。
このソフトウェアは、様々な3Dグラフィックスプロジェクトを実現する過程で培ったPythonスクリプトのコレクション、新しいアルゴリズム、Manuel Bastioni氏が開発したオリジナルのプロトタイプとモデルなど、長きに渡って得られた知見に基づいています。
MB-LabはPATREONで資金援助を募っているようです。
元の開発プロジェクトが終了してしまっても他の誰かがそのコードを元に開発を継続できるって、オープンソースの大きな魅力だよな。
Blenderの経緯も元を辿れば似たような感じだし。
パッケージは公式サイトからダウンロードでき、ソースコードはGitHubにある↓
https://github.com/animate1978/MB-Lab
User Guideを見てみると、Auto-ModelingやFace Rig、Muscle base systemなど、確かにManuelBastioniLABの仕組みを受け継いでいる様子。
ライセンス
ManuelBastioniLABと同様に、このアドオンに含まれる要素それぞれでライセンスが異なっている。
- ソースコード(Python):
GPL 3(GNU General Public License 3)- データベース(アドオンに含まれる.blendなどの3Dファイル形式、画像、jsonファイルなど):
AGPL 3(GNU Affero General Public License 3)- 生成した3Dモデル:
AGPL 3(GNU Affero General Public License 3)- 生成した3Dモデルを用いた2Dレンダリング画像・動画:
2Dレンダリングした者が著作権者となる
あれ、生成した3Dモデル自体のライセンスもCreative CommonsじゃなくてAGPL 3になった?
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